小麦三昧atらーめん芝浜

群馬県桐生市、北関東に行列を作る店。
「らーめん芝浜」
この日は「小麦三昧」を頂いた。
ここで小麦三昧の説明を少々。

『まぜそば、つけめん、らーめんで構成した麺コース料理。群馬県産、北海道産小麦を使用しそれぞれに合った麺を提案しています。』HP抜粋
さながら懐石料理のような上品さを感じさせる。

提供方法もイメージした懐石料理のように一品ずつ提供された。
まずはまぜそばから。

「生揚げ醤油の低下水のまぜそば」
かなりシンプルな見た目。しかしその見た目とは裏腹に、パツッとした低下水の麺、タレとオイリーな香油が混ざり至高の一品に。食欲を増進させる。
コースでいう前菜としての役割を存分に果たした一品だ。

次につけ麺。

「上州辛味大根のダイヤモンドつけ麺」
つけ麺？見た目は自分の知っているつけ麺とは一味違った。なんといってもつけ汁が少ない。本当に美味しいのだろうか？
疑いながらもまずは麺のみを…
うまい、うますぎる。北海道産の「きたほなみ」を使用した麺はプリッとした食感で今までにない感覚だ。
辛味大根と合わせてみる。麺が一瞬で無くなった。
それもそのはず、大根の辛さと醤油の塩っ気。これが
プリッとした食感の麺と相性抜群なのだ。
今考えただけでも涎が出てくる一品だ。

ここまで秀逸な麺料理を２つも食べたのに、まだラーメンが残っているというのが信じられない。

「らーめん」
最後の一品は北海道産の真昆布と、名古屋コーチンを使用した醤油らーめん。
つけ麺のインパクトが強かった分らーめんは普通の見た目かと思いきや、スープを一口啜った瞬間広がる鶏の旨み。後から来る節の味も味覚にアクセントを与える。
低温調理されたチャーシューも秀逸な旨味を放つ一品だった。

この「小麦三昧」という一つのコース料理を食べて感じたことは、このメニューは3皿で一品だという事。

「このまぜそばはもっと美味しくなるかもしれない。
このつけ麺はもっと食べやすくなるかもしれない。
このらーめんはもっと豪華な見た目になるかもしれない。」

食べている間そんなことを感じる瞬間があった。
しかし、食べ終えた後それが全くの見当違いであると気づいた。あくまでコースなのだ。
あの3品だからこそなせる食後の満足感なのだ。
コース料理を好んで食べる人の気持ちが少し、分かった気がした。

是非この満足感を味わっていただきたい。
北関東、群馬の桐生へ。

らーめん芝浜
営業時間
7:00~13:00（小麦三昧は10:00から）
定休日
毎週水曜•第四火水木