見出し画像

大好きなお人好しの彼が誕生日にサプライズをしてくれました!!

ー2月16日ー

放課後…ほとんどの生徒が下校や部活などで教室を後にしていると…


咲月:〇〇ぅ〜 ギュー

〇〇:ちょ、咲月っ!?きゅ、急に抱きつくなぁ〜!!

咲月:えぇ〜

??:ちょっと!咲月、何やってるの!?

咲月:あ…“和”…

〇〇:ほら、来たよ…

和:また、咲月が〇〇を独り占めしてる!!

咲月:良いじゃん!この前の席替えで〇〇の隣になったんだも〜ん!!


約1週前に席替えが行われ、咲月が〇〇の隣の席になり、和は〇〇とは1番離れた席に座っていた


和:くっ…あの時のあみだくじをやり直したい…。

咲月:残念でした〜

和:もう〜咲月ー!!💢

〇〇:アハハ…。

〇〇:(あれから、咲月も和も凄いけどなんだかんだで仲がいいのは凄いよな。)

和:ねぇ〜〇〇、図書室行こうよ!!

〇〇:そっか、今日は図書委員の仕事だったか。

咲月:じゃ…私も…

〇〇:咲月は部活だろ?

咲月:うぅ…。

〇〇:いいから頑張って来いよ。ナデナデ

咲月:う///うん///

和:ムゥ…

〇〇:あ。後…ゴニョゴニョ…。

咲月:…うん!わかった!

和:…なんの話してるの?

〇〇:ううん。こっちの話。じゃ、よろしく!!

咲月:うん!


パーン(ハイタッチ音)


和:(なんか、いい雰囲気…)


(図書室)

和:…。

〇〇:和、この本…

和:…。

〇〇:和!!

和:は、はい!!

〇〇:…大丈夫か?

和:う、うん…。

〇〇:……もしかして、嫉妬してる?

和:え…?

〇〇:ほら、さっきの教室での俺と咲月のやり取り。
   あれの事を気にしてるんだろ?

和:…もう、敏感なのか、鈍感なのか…ボソッ

〇〇:え?

和:ううん。何でもない。

〇〇:そっか…。

和:…ううん。でも、確かに嫉妬したよ。

〇〇:(だよな…。)

和:でも、私もこうやって〇〇を独占しちゃう時もあるから人のこと言えないなぁって…。

〇〇:…。

和:だから、気にしないで。

〇〇:(全く…お人好しはどっちだよ…。)


その日の夜…

(和の家)

和:はぁ…。

和:(なんで、あんなこと言ったんだろ…。)

和:(私も咲月と同じくらい〇〇に甘えたいのに…)


ピコンッ(通知音)


和:ん?咲月からだ。

咲月L:「明日、私の家に来て!!
     和のお母さんには許可もらってるから!!」

和:え!?

和:なんで、急に?


ー2月17日ー

翌日、和は咲月の家の前に来ていた


和:(咲月、急に家に来てって、どうしたんだろ?)


ピーンポーン(インターホン音)


ガチャ(扉が空く音)


咲月:和、いらっしゃーい!!

和:う、うん。

咲月:入って入って!!


和は咲月の家にあがり、リビングに行こうとした時


咲月:ストーップ!!

和:え?

咲月:ここでちょっと待ってて!!

和:え、なんで?

咲月:いいから!!

咲月:私の合図があるまでここで待機!!
   わかった?

和:う、うん…。


そして、咲月だけリビングの方に移動した


数分後…


咲月:良いよ〜!!

和:う、うん。


和は恐る恐るリビングに入ると


パーン(クラッカー音)


和:え!?

咲月:和!!

彩:お誕生日〜

〇〇,咲月,彩:おめでとう〜!!

和:(そうだ!今日、私の誕生日だ!!)

〇〇:今、思い出したよね?

和:うっ…。

彩:ビンゴだぁ〜!!

咲月:流石のポンコツぶりだね!

和:もうー!!

咲月:まぁ、和の両親にも協力してもらって誕生日の事を言わなかったもんね。

和:お父さんとお母さんもグルたったの!?

〇〇:和には申し訳ないことをしたと思ったけどな。

彩:こうでもしないとサプライズが成功しないと思ったもん。

咲月:和ってこういうドッキリ系に気づきやすいもんね。

和:でも、どうして…こんなサプライズを?

咲月:全部、〇〇の提案だよ?

和:〇〇が?

〇〇:せっかく、こうやって仲良くしてもらってるし…こんな俺を好きって言ってくれたからさ…。

〇〇:喜ばせたかったんだよね。

和:そ、そうだったんだ///

〇〇:なんか、ごめんな。

和:ううん。凄く嬉しい///

〇〇:なら、良かったよ。

咲月:いいなぁ〜私なんかこういうサプライズはしてもらったことないのに!

〇〇:幼馴染だから、考えることは分かるだろ?

咲月:そうだけど…。

〇〇:さっ!主役も来たことだし楽しもう!!


その後、和のお誕生日会はずっと大盛りあがりで大成功で幕を閉じた。


誕生日会後、〇〇は和を送っていた

和:今日はありがとね。

〇〇:ううん。俺がやりたかったことだから気にしなくていいよ。

和:う///うん///

〇〇:(さすがに咲月は付いて来てないよな?)

和:〇〇?

〇〇:実はな…。


〇〇は上着の内側のポケットから小さな小包を取り出し、和に差し出した


〇〇:はい。俺からの誕生日プレゼント。

和:ありがとう!!
  開けてもいい?

〇〇:う、うん///


和が小さな小包を開けると…


和:綺麗なネックレス~!!

〇〇:この前、ショッピングモールに行ったら偶然見つけてさ。
   和に似合うかなって思って…。

和:ありがとう!!

〇〇:後さ…。

和:?

〇〇:遠慮しなくてもいいんじゃない?

和:え?

〇〇:和ってさ、人思いだと思っているからさ。
   多分、相手の事を傷つけたくない。だから、遠慮がちになっちゃう。昨日の「気にしないで」もそうだろ?

和:(バレてたんだ…。)

〇〇:でも、それじゃ 和が前に進めないだろ?

和:!?

〇〇:なんかさ、それかわいそうじゃん…。
   だからさ、今の自分の気持ちをさらけ出してみなよ。

和:〇〇…。

〇〇:全員平等もいいが、そこに至るまでを否定しちゃいけない。
   “平等じゃなく、公平にいこうぜ。”

和:!? そのセリフって!!

〇〇:和が好きな漫画のセリフだよ。
   多少は意味が違うかも知れないけどね(笑)

和:もう…バカ(笑)

〇〇:(良かった…やっと笑顔になった…。)

和:あ…。

〇〇:着いちゃったな…。

和:うん…。

〇〇:じゃ、また学校で。

和:待って!!ギュー

〇〇:!?

和:私、負けない…。絶対に〇〇の事を好きにさせてみせる!

〇〇:お、おう…。

和:だからね…


チュッ


和は〇〇の頬にキスをした


〇〇:っ!?

和:えへへ///

〇〇:(え………えぇー!!)

和:本当にありがとう〇〇!!







大好き!!

いいなと思ったら応援しよう!