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HINA-KUUGA PROLOGUE1 復活

春になり少しづつ暖かくなるどころか何かを予感させる猛暑日となったある日。

日向町(ひなたまち)という町とあるの山にある集団が何やら作業をしていた

男1:この辺りだよな?

男2:だったはずだが…

男3:ん?あの人は?

男1:ほら、あそこだ。

男1が指を刺した方に他二人が振り向くとそこには親子と思われる二人が近づいてきていた

?1:ハァハァ…

?2:大丈夫?母さん?

?1:えぇ…大丈夫よ…

その言葉とは裏腹に?1の顔は汗まみれである

?2(全然大丈夫じゃないじゃん)はぁ…

男2:大変そうだな…

男1:無理もないだろう。あの人は暑がりで体力もないのだからな。

男3:だが、彼女がいないと俺たちは何も出来なもんな。

男1,2:それな笑

男達は笑い合った

?1:お待たせ!

男1:全く大丈夫かい?”桜子さん”。

五崎桜子。古代の分野関係の中では世界的にも有名な天才考古学者である

桜子:えぇ。でも少し休憩させて…

だが、体力関係について以上なほどダメダメである。

男1:仕方がないなぁ。そこに日陰があるから涼んできな?

桜子:ありがとう。

?2:すみません。母さんがいつも迷惑をかけて。

男1:な〜に。別にいいんだよ。

男2:そのために俺たちが付いてるからさ。

男3:気にしなくていいよ。

?2:ありがとうございます。”一樹さん”。"浩二さん"。”三郎さん”。

一樹,浩二,三郎。桜子の助手で力自慢で桜子はいつも頼りにしているが、頭があんまり良くないためか桜子が指示しないと何もできない部分がある。もしかしてと思っている人がいるかもしれないが、彼らは兄弟ではない。

浩二:にしても、”◯◯君”も大変じゃないのか?せっかくの長期での休みだし、桜子さん体力面については俺たちも知ってるからさ。

五崎◯◯。桜子の息子。現在高校1年生でもうすぐ2年生になり、東京の高校に通っている。今は春休みのため母の桜子のお手伝いをしている。ちなみに、半年だけ配達のバイトをやっておりバイクの免許を持っていて、日向町にもバイクに乗って来た。

◯◯:大丈夫です笑

◯◯:まぁ、母さんが俺と一緒に行きたいっていうお願いもあったからなんですけどね。

浩二: ◯◯君のこと大好きだからなぁ。桜子さんは。

桜子は息子の◯◯の事を溺愛している。いわゆるムスコンというものだ。

◯◯:それよりも俺が母さんを手伝えるのはこういう時しかないと思ってる部分が強かったので。

実は桜子達は海外に住んでいるため◯◯は東京の高校の寮で一人暮らしをしている。

一樹: ◯◯君は優しいなぁ。俺もそれくらい寛大な心があったらよかったのに。

◯◯:そんな大袈裟ですよ…

三郎:大袈裟じゃないよ。こんないい息子がいて桜子さん幸せ者だと思ってるよ。

◯◯:だったらいいんですけど…

桜子:おーい!そろそろ行くよ!

◯◯:もう大丈夫なの?

桜子:大丈夫よ!ありがとね◯◯。

◯◯:まぁ、それならいいけど。

桜子:じゃ。頼りになる男3人組さんこの凹んでいる所を横水平に空洞に当たるまで掘り進めちゃって!

3人組:イエッサー!

◯◯:(イエッサーって…)

3人組は早速掘り出し、親子二人はその陰に隠れながら着いて行った。

どうやら、ここに何かがあるらしく、この山の持ち主にも

それから30分後には外が見ないくらいまで掘り進んでいた。

◯◯:相変わらずすごいな…

桜子:頼りになるでしょ?

◯◯:でも普通はこんな簡単に掘れるもんなの?

桜子:ここは昔誰かによって一度埋められたものなのよ。だから、こんな簡単に掘れちゃうのよ。

◯◯:へぇ〜

桜子:でも、彼らは異次元のパワーをもってるからっていうのもあるけどね笑

◯◯:にしても、こんなところにあるの?古代遺跡が。

桜子:お母さんの研究施設にお母さんのお父さん。つまり◯◯のおじいちゃんが残してた資料にはそう書いてあったわ。

◯◯:そうなんだ。(やっべ。そういえば、じいちゃんも考古学者だった…忘れてた。)

○○の祖父で桜子の父親は、生きている頃は考古学者で桜子はそんな父に憧れて考古学者を目指し今に至っている。

桜子:でも、理由はわからないけど、調査は途中で断念したそうよ。

◯◯:その理由を知るために?

桜子:そういうこと。

◯◯:(確かに気になるなぁ。)

桜子:ところで◯◯。

◯◯:ん?なに?

桜子:今どうなの高校は?楽しい?

◯◯:楽しいといえば楽しいけど…

桜子:けど?

◯◯:都会って疲れるなぁって感じ。

桜子:わかるわよ。その気持ち。

桜子:久々に◯◯に会いに東京に行った時、目がクラクラしたもの。

◯◯:(それは大袈裟だ…って言っても母さんならあり得るかもな。)

桜子:どうする?このまま一緒にお母さんと…

◯◯:それはやめておく。

桜子:え?なんで?

◯◯:だって俺がいると、研究に集中できないだろ?この前の冬休みにそっちに行ったけどまともにやってなかったじゃん。

桜子:あっ。そうでしたテヘッ♪

◯◯:可愛くないよ。

桜子:あら?反抗期?それはそれで嬉しいけど。

◯◯:はいはい。

桜子:でも、ここは落ち着くわね?

◯◯:え?洞窟が?

桜子:じゃなくて、この町のことよ。自然の空気が凄くいいし、町の人も優しかったし、なんなら、ここの調査について聞いたらすぐに承諾してもらったからね。

◯◯:確かに考えてみればそうかも。(でも、すぐに承諾してもらったっていうのがちょっと引っかかるし、あの時…)

桜子:あれだったら、お母さんが帰る前に言ってね。

◯◯:わかった。考えとくよ。

親子の話がひと段落したその時

一樹:桜子さん!

桜子:ん?どうしたの?

浩二:空洞が開きました。

三郎:しかも何かあります!

桜子:これは!?

その洞窟内の壁には文字か記号のような柄が彫られていた

それを見て資料を取り出し

桜子:やっぱり。

◯◯:どうしたの?

桜子:これを見て。

◯◯が資料を見るとそこには壁と同じ柄が書かれていた

◯◯:同じ柄だ。

桜子:えぇ。あとこれは柄ではなくて文字よ。

◯◯:え!文字なの!?

桜子:資料にはそう書かれていて、それぞれの文字の要約も書かれているのよ。

◯◯:(凄いな…さすがじいちゃんだ。)

桜子:今のうちに写真を取っておかないと。

桜子はカメラでそれぞれちゃんと文字が入るように写真と撮っていった

一樹:桜子さん!奥にもまだ何かあるみたいです。

桜子:よーし!それじゃ…

??:ちょっと待ってください!

全員:!?

◯◯たちは声がする今まで掘ってきた人たちの方に振り向くと

◯◯:警察?

一樹:ちょっと待ってよ!

三郎:ここの調査は町長さんにちゃんと許可はもらったぞ!

??:それはわかっていますよ。

浩二:だったら!

◯◯:皆さん落ち着いてください。

一樹: ◯◯くん…

◯◯:恐らくですけど、捕まえにきたのではなく、護衛のような感じできた。違いますか?

3人組:へ?

??:ほう。よくわかったね。

桜子:どういうこと?

◯◯:町長さんが承諾した後、何か言いたがっていそうだったのに、母さんが俺の腕を掴んですぐに現場に行っちゃからさ。

桜子:え、そうだったの!?

3人組:桜子さんならあり得るな。

桜子:あなた達まで!

すると警官は桜子に近づき

??:五崎桜子博士ですね?

桜子:えぇ。

悟:私は東京で警官をやっている柿崎悟と言います。

○○:(柿崎って、まさか!?)

桜子:え?東京で?

悟:はい。

桜子:この町って東京から車でも3,4時間がかかりますよ?

◯◯:母さん一様ここも東京都内だから中心地じゃなくて近くに警察署があるんじゃ…

悟:その通りだ。まぁそれでもここから、1時間くらいはかかるけどな。

◯◯:なら納得できます。この山なら普通は1時間なら登れますけど、母さんと俺が山を登り終わったのは2時間弱、そして掘り進んで30分かかったから、ここに追いつくのは普通だと思うよ。

全員:ポカーン…

◯◯:あれ?

一樹:いや、よく冷静に状況を把握できるよな。

◯◯:そうですかね?

悟:まぁ、そういうことだな…

3人組:(悟さんも地味に動揺してるし…)

悟:で、君は?

◯◯:あ、◯◯って言います。

悟:(ん?○○ってまさか!?)

桜子:私の自慢の息子です!

◯◯:いや、自慢しなくていいから。

悟:○○くん。個人的なので申し訳ないのだが一つ聞きたいことがある。

○○:奇遇ですね。俺も一つ聞きたいことがあるんです。

悟:それって、“芽実”のことか?

○○:!

○○:やっぱりあなたは!

悟:あぁ。その兄だ。

○○:やっぱり!

桜子:ん?芽実って?

桜子:もしかして、ガールフレンド?

○○:違うよ!俺が通ってる高校の友達で、何回か芽実のお兄さん、つまり悟さんのことについて色々聞いていたからもしかしてと思ってね。

○○:それに芽実にはもう彼氏がいるし。

桜子:そうだったのね。

悟:まさか、君が妹から聞いていた。○○くんだったとは。

悟:いつも、妹がお世話になっているな。ありがとう。

○○:いや、そんな。僕の方こそ。

悟:で、芽実は私について何か言ってたか?

○○:えっと…

芽実:「お兄ちゃんは時々怖いところもあるけど凄い優しくてね、今、警察官で人々の安全のために頑張ってて凄くかっこいいんだよ!」

○○:って言ってましたよ。

悟:そうか。芽実がそんなことを…なかなか言われないから凄く嬉しいよ。

○○:芽実に会ったら伝えときましょうか?

悟:いや、そろそろ休暇がもらえそうだからその時に会って直接言うよ。

○○:分かりました。

悟:にしても、世の中は狭いもんだな 笑

○○:ですね 笑

悟部下1:あの〜悟さん。そろそろ本題に…

悟:あぁ。そうだな。

悟は一回深呼吸をして

悟:では、私たちがここにきたのは◯◯君が言ってた通り、あなた方の警備につくためです。

桜子:どうしてですか?

悟:この山の噂を知ってますか?

桜子:噂?

悟:この山には言い伝えがあり、この山には邪神が住んでいるというのです。

一樹:それはただの言い伝えだろ?

悟:ですが、ここ数週間この山の周辺には不気味な声がよく聞こえるようになったんです。

浩二:おいおい。それが…

悟:邪神が本当にいるのではないのかというのが出ているんです。

三郎:怖っ!

◯◯:もしかして、町長さんが言いたかったのは…

悟:あぁ、そのことだ。

ウゥ…

全員:!?

近くで唸り声がし、遺跡内には地震のような揺れが始まった。

浩二:な、なんだ!?地震か!?

悟:いや、もしかしたら邪心が本当にいるのかもしれない。お前ら!博士達を外に!

悟部下達:はいっ!

一樹:桜子さん!

桜子:ここは自分の身の安全が最優先。逃げるわよっ!

3人組:イエッサー!

桜子: ◯◯も!

◯◯:わかってるから、母さんから先に行って!

桜子:…わかったわ。行くわよ!

ヒューン

全員:はやっ!

◯◯:母さんは逃げ足に関しては異常に早いからな。

◯◯:さぁ、皆さんも早く!

浩二: ◯◯くんは?

◯◯:安心してください。すぐに追いつくから。

三郎:確かに、◯◯君は運動神経いいもんな。

一樹:急げよ!

◯◯:わかってますから、早く言ってください。

3人組と護衛の警官達も外に向かった

悟:さぁ。○○くんも早く!

○○:待ってください!

悟:○○くん?

○○:嫌な予感がします。ここは悟さんも一緒に

悟:心配してくれているのだな。ありがとう。

悟:だが、私は警察官として何がいるのかを調査しないといけない。

○○:だったら俺も。

悟:命を粗末にするな!

○○:! 悟さん…

悟:もし、私が戻らなかったら、芽実に伝えてくれないか。

○○:え…

悟は妹に伝えてほしいことを○○に言った。

悟:わかったな。

○○:はい。でも、絶対戻ってきてください。そして、色々話しましょう。芽実や芽実の彼氏や俺の家族とみんなで一緒に。

悟:そうだな…楽しみだ。

○○と悟は微笑みあった

悟:じゃあな。

悟はそのまま唸り声がする方に銃を構えながら走り出した

○○:…(やっぱり、ダメだ。やっぱり俺も!)

すると

◯◯の頭の中にビジョンが入ってきた

そのビジョンには石棺とその中のベルトが出ていた

◯◯:なんだ?今のは。

そして気がつくと◯◯はある遺跡の部屋に移動していた

そこにはビジョンにでていた石棺が

◯◯:(いつの間に!でも体が動いていたのは感覚でわかる。ってここはさっきの…)

◯◯:(ん?待てよ。あのビジョンがほんとだったとしたら…)開けてみるか。

◯◯は何か運命を感じ石棺を開けると

そこにはミイラ状態の古代の人間らしきものとその腰にはベルトが

◯◯:本当にあった。

すると、ベルトが光り始めた

◯◯:な、なんだ!?うわっ!

光が収まると

◯◯:え!?なんだこれ!?

ベルトは◯◯の腰に巻かれていた。そして

◯◯:うっ!

ベルトは◯◯の体の中に吸収され、また◯◯の頭の中にビジョンが入ってきた

そこには謎の怪人と戦う戦士のような姿が

そしてその戦士は先程、◯◯の体の中に吸収されたベルトと同じものが巻かれていた

そのビジョンが終了した頃

「頼む。私の遺志を受け継ぎ、この世界を守ってくれ!」

というメッセージが聞こえた。

◯◯:(またか。それにさっきの戦士のようなのとあの声は…)

そして気がつくと

◯◯:あれ?ここは。

◯◯は外に出ており、桜子が山を登り終わった後に休憩していた場所に突っ立っていた

◯◯:夢…だったのか?うっ!

◯◯はお腹に痛みを感じ見てみると

ベルトが巻かれた部分が赤くなっていた

◯◯:夢じゃない…じゃあ!

◯◯!

声の方向に向くとそこには

◯◯:母さん!

桜子が◯◯に向かって走ってきていた

◯◯はお腹を隠し

桜子:なかなか来ないら心配したのよ。

すると洞窟から銃撃が聞こえた

◯◯:悟さん、まだ…

◯◯は洞窟の方を向き、悟のことを心配する

桜子:悟さんは一人前の警察官なんだから大丈夫よ。

桜子はそう言ったが、◯◯は感じていた嫌な予感がするのを、そして悟の身に何かがあったのではないのかと。

その夜、遺跡の中では

謎の生命体が突っ立っていた

人間のようにも見えるが、違うようだ

そして、その近くには倒れている悟の姿が

悟:…

悟は既に息絶えていた

??:…

謎の生命体は悟を構うことなく歩き出し

気づくと◯◯が来ていた石棺の前で止まった

??:!

そこにベルトが無いのを見つけると

??:グゴォー!

謎の生命体は叫び出し石棺を破壊した

??:バギ デスドグ!

??:ゴボセゴボセ クウガァー!

この生命体の言語なのだろうか?人間ではよくわからない言葉を発し怒っているようだ。

その後、外に出た謎の生命体は手を出し

??: ジョリガゲセ

ある言葉を言うと手から放たれた波動が地面に入り込み

その地面から無数の手が出現した

この生命体達は後にこの町の脅威になると言うのはまだ誰も知らない


次回、PROLOGUE1−2 覚悟


(今回出てきたグロンギ語)

・バギ デスドグ!

(訳:ベルトがない!)

・ゴボセゴボセ クウガァー!

(訳:おのれ!おのれ! クウガァー!)

・ジョリガゲセ

(訳:甦れ)

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