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Geats〜それぞれの願い〜 第1話

第1話

 

-2024年2月17日-

 

“俺の人生終わった…”

 

そう思いながら広場で落ち込んでいたのは神﨑〇〇。

 

社会人1年目の23歳。

 

何で落ち込んでいるのかと言うと、乃木坂で〇〇の推しであった山下美月が卒業を発表したのである。

美月が乃木坂としてデビューした当初はそんなでもなかったらしいが、その後の個人での活躍やバラエティなどのトークで彼女の凄さを感じ次第に推すようになったらしい。


〇〇:なぁちゃんや飛鳥のときも寂しかったけど、今回の美月の卒業はなんか一段と寂しい気がする…あぁ〜!

そう言いながら、夜空を見て現実逃避をしていたその時

“おめでとうございます!”


〇〇:うわっ!


夜空を見ていた〇〇の視覚に一人の女性が入ってきた


 〇〇:だ、誰だよあんた!

??:あ、ごめんなさい。急に現れてびっくりしましたか?

〇〇:そりゃ、びっくりしますよ!
   (っていうか、めっちゃ流暢に話してるな、この人!でも…きれいな人だな。)

ツムリ:申し遅れました。私はツムリと言います。

〇〇:ツムリ…さん?

ツムリ:はい。そして、改めておめでとうございます!
    あなたは今日から仮面ライダーです!

〇〇:仮面…ライダー?
   (な、なんだよ…特撮の世界にでも巻き込まれたのか?それとも夢?)

ムニッ

 
〇〇は自分の頬つまんだが

 
〇〇:(夢じゃない…じゃ、美月の卒業も…はぁ…)

ツムリ:何か暗い表情をしていますね?

〇〇:そりゃ…推しが卒業を発表したら、暗くなりますよ…
   それに、今は派遣社員で夢も見つからなくて…。
   結局、俺は何もできずに人生を送る運命なんだって思ってます…。

ツムリ:あらあら。

ツムリ:“でも、その運命を変えたくありませんか?”

〇〇:え?

ツムリはある箱を〇〇に差し出した

この時、〇〇は知らなかった。

この箱を受け取った後に様々な出来事に巻き込まれることになるということに



時は流れ…

ー2024年3月9日ー

乃木坂46 12th YEAR BIRTHDAYLIVE 3日目

 

〇〇:ウ〜ン!久々に来た!!乃木坂ライブ〜!!

 

乃木坂46 12th YEAR BIRTHDAYLIVEの抽選に当たった〇〇は会場の埼玉スーパーアリーナに来ていた。
〇〇にとっては5年ぶりのライブだった。
(↑これは作者の実話です。)


〇〇:(本当に当たって良かったなぁ〜久々のライブもそうだけど…こっちの方も楽しまないと!)


〇〇が楽しみにしていたのはライブ会場で発売される生写真をファンの間でトレードすることだった。


〇〇:(まずは美月とかっきーのコンプだな。後は理々杏だ!)

〇〇の推しは美月1人ではない。4期生の賀喜遥香や美月と同期の3期生の伊藤理々杏も彼の推しである。

〇〇:(むぅ…美月の座りが…)

〇〇はアニバーサリー衣装のレアカットを推しの中で唯一美月のみコンプ出来なかったのを心残りにライブの席に向かいライブを楽しんだ!

〇〇:(最初はシンクロからか!)

〇〇:(ジコチューの和ちゃんと与田ちゃんのだるまさんが転んだ可愛すぎでしょ!)

〇〇:(3色パンはあーやが飛鳥ポジか〜美月と梅からめっちゃ愛でられてる(笑))

〇〇:(4期生の曲キター!)

〇〇:(やっぱり、「Isee…」は盛り上がるよな〜かっきーも可愛い!)

〇〇:(「僕のこと、知ってる?」…好きな曲で美月がセンターポジでやってるじゃん…やばい涙腺が…)

〇〇:(帰り道は与田ちゃんがセンターだよね〜!)

〇〇:(アンコール前の最後の曲は「SingOut!」かぁ…和ちゃん綺麗だなぁ〜)


そして、アンコールに入り 


〇〇:(最後は「しあわせの保護色」か…うん。まいやんのポジは梅だよね〜)


ライブ終了後


〇〇:う〜ん!最高だった!
   (久々のライブ、楽しかった〜!美月ももう少しで卒業で寂しい気持ちがあるかもしれないけど、楽しんでるように見えたな。やっぱり、アイドル人生に悔いはないのかも…)


会場内を出てアリーナ近くでライブの余韻に浸っていると


ブルルッ


〇〇:ん?(“あいつ”からだ…)


そのメッセージを見て


〇〇:!
   (明日も、ここにいたほうが良いな…)


そう思いながら、少し顔を上げ夜空を見上げていた



ー翌日ー

〇〇:ふわぁ…(眠っ…)


〇〇はそんなに眠れず寝不足の状態でアリーナに来ていた

今日は〇〇はライブには参加しないはずだが…


〇〇:(今は午前11時…後、4時間か…)

ファン1:あれ?昨日の人じゃんか!

〇〇:あ、どうも。

ファン1:今日もトレするか?

〇〇:(あ!)そうですね。まだ、揃えられてないのがあったので!

〇〇はそのまま生写真のトレを1時間弱楽しんだ。

ファン2:そういえば、今日の“エース様”の見たか?

ファン3:見た見た!流石、スターだね!

ファン2:違うよ!スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズだよ。

ファン3:お、おう。(長いから覚えられないよ。)

〇〇:…



その頃、乃木坂メンバー達は


梅澤:今日で最終日だね。

史緒里:そうだね!

祐希:あれ?美月は?

理々杏:撮影で時間がかかってるみたいだよ?もしかしたら、リハには出られないかもって。

遥香:はぁ…美月さんとリハやりたかった…。

さくら:これでアニラは最後だもんね。

美空:その後は…もう卒コンですよね…

乃木坂メンバー:・・・。

梅澤:ほら、落ち込んでないの!

   私も寂しいけど、今はアニラをしっかり完走することが大切だから、しっかりやっていこう!

乃木坂メンバー:はいっ!


そして、最終日のリハーサルがスタートした。



一方、美月は

美月:(やばいっ!撮影が押しちゃった!急いで、会場にいかないと!)

撮影が終わり、専用の車両でライブ会場に向かっていた。

美月を乗せた車両が会場近くの信号を通り過ぎた後、結界のような物が一瞬浮き出た



〇〇:ありがとうございます!


〇〇はトレを楽しんで満足そうだった


〇〇:(よし!今日限定の私服の美月をコンプしたぞ!後、美月の座りもゲットできたから良かった〜)


〇〇はふと時計を見ると


〇〇:!(15時まで・・・って後5分!?)


〇〇は周りを見渡した


〇〇:(取りあえず、近くのコインロッカーに荷物を…)

〇〇はコインロッカーに向けて走り出した


そして、15時になった瞬間


結界がライブ会場を中心に具現化していった


“あん?”

“おい。なんだよこれ。”

“最終日のサプライズ演出か?”

〇〇:(来たか!)

 


(デザイアグランプリ本拠点)

ツムリ:遂に来ましたか…



(ライブ現地)

 “ジャ…ジャマ…ジャ…ジャマ…”


結界がはられてた1分後、至るところから植物のような謎の生命体が集団で現れた


“ん?なんだコイツ。”

“ジャマァ!”

ザンッ

“うわっ!バタンッ”


ファンの1人が謎の生命体に切りつけられ、その場で倒れてしまった

その状況を直に目撃してしまった人たちは悲鳴を上げ逃げていく


〇〇:ジャマト…

〇〇が「ジャマト」と読んだ謎の生命体はそのまま進行してくる


“く、来るなー!”

“みんな逃げろー!”

“だけど、ライブが!”

“もう。ライブどころじゃねぇだろ!”

混乱渦に巻き込まれたライブ会場



そして、それは乃木坂メンバーたちも

スタッフ:皆さん、リハーサルは中止です!

梅澤:え?

史緒里:何かあったんですか?

スタッフ1:す、すぐそこに…グハッ…


スタッフ1は何かを言いかけた時、その場で倒れてしまった


梅澤:嘘っ…

ジャマト:ジャマ…

乃木坂メンバー:キャー!!

梅澤:皆逃げて!


そして、会場についた美月にも…



美月:何が起こってるんですか?

マネージャー:美月ちゃん。すぐに会場内に入って!

美月:は、はい!


美月が会場内に入ると


梅澤:やま!

美月:うめ!皆!どうしたの!

祐希:か、怪人が…

美月:怪人?

梅澤:与田、話してる場合じゃないよ。いいから走るよ!

美月:え!ちょ、ちょっと!


会場内も大混乱になっていた



(ツムリがいるとある空間)

ツムリ:遂にラスボスジャマトの出現が観測されました。

?1:おい。〇〇はどうしたんだ?

ツムリ:彼は既にエリア内にいます。
    どうやら、巻き込まれたみたいです。

?2:何だと!それで無事なのか?

「まぁ、何とか…」

?1,2:!?

ツムリ:!〇〇様!

〇〇:「ツムリさん…頼みますから、様は止めてくださいよ…」

ツムリ:そういうわけにはいきません。私はナビゲーターですから。

〇〇:(やっぱ、そうなのね…)

?1:そう呑気に言ってる場合か!

〇〇:「確かにな。道重の言うとおりだな。」

道重:ふんっ

 

少し無愛想な雰囲気のある青年は吾妻道重。高卒で社会人3年目の21歳。

 

?2:それで、こっちの状況はどうなってるんだ?

〇〇:「もう大混乱の一言ですね。武瑠さん。」

 

冷静に状況を分析をしてようとしている髭をはやした男性は豪徳寺武瑠。正義感にあふれる消防士である。

 

道重:おい。そういう分析をしてもしょうがないだろ?これは俺達3人の戦いでもあるんだぞ。

武瑠:だが、巻き込まれた市民を見捨てるわけには行かない!

道重:ふんっ。大変だな。消防士も。それに…

〇〇:「はいはい。道重そこまでで。それでツムリさん今回のルールは?」

 

ツムリ:そうですね。では、ここまで生き残った…デ・ザ・神…候補の皆さん。この世界を帰るのは誰か?


“運命の時を迎えます!”

 


ジャマト:ジャマァー!

ファン1:うわぁ~!もうダメだー!

〇〇:フンッ!

ジャマト:ジャマァ…

ファン1:え…き、君!?

〇〇:大丈夫ですか?

ファン1:お、おう!

〇〇:アリーナとは逆の方に逃げてください!どうやら、あの怪人たちはここに密集してるようなので。

ファン1:わ、わかった!ありがとう! ダッダッ

〇〇:ふぅ〜

ジャマト達:ジャマ〜

〇〇:ここから先は通さねぇ!

 

〇〇は素晴らしい身のこなしでジャマトの攻撃を交わしながら次々にジャマトを倒していく

 

〇〇:(周りにいた人たちは皆さん避難したみたいだな…じゃ!)

 

〇〇は白いバックル状のものを取り出し、トリガーを引くと…

「マグナムシューター40X」

 という音声と同時に〇〇の右手に白い銃が出現し〇〇は握った

 

〇〇:(まだ、普通の兵士…チェスでいうところのポーンってところだな。また、ラスボスが来るまでは…体力を温存しとかないと…)

〇〇:行くぞ!はぁっ!!

 

バンッ!バンッ!(銃音)

 


一方、乃木坂メンバーは

 

美月:はぁ…はぁ…

梅澤:皆、大丈夫?

蓮加:な、何とか…。

遥香:私達も大丈夫です…

史緒里:っていうか、何なの?あの植物みたいなの。

理々杏:わからないけど、危険なのは確かだよね。

 

ジャマト:ジャマ…ジャマ…

 

さくら:来ちゃった!

真佑:逃げないと!

 

ジャマト:ジャマ…ジャマ…

 

和:だ、駄目です…

咲月:囲まれた…

 

ジャマト達に囲まれ絶望の淵にいた乃木坂メンバー

 

だが、その時

 

シユーンシューン

 

ジャマト:ジャマァ…

 

ジャマト達が次々と倒れていく

 

彩:え?

美空:な、何が?

茉央:!?あ、あれ見て!

 

茉央が指さした方にジャマトとは違う何者かが立っていた

 

梅澤:し…

乃木坂:シロクマ!?


ジャマト:ジャマァ!

??:フンッ!

 

ブオーン ザンッ!

 

ジャマト:ジャマァ…

 

蓮加:む、紫の…

乃木坂:牛!?

牛:悪いが…こいつ等は俺の獲物だ!

 

牛の戦士はチェンソーのような武器でジャマトをなぎ倒していった。

 
「POISON CHARGE」
「TACTICAL BREAK」

 牛:はぁっ!

 

ジャマトを撃破してすぐにデザイアグランプリ転用のスマホ「スパイダーフォン」である画面を見ていた

スパイダーフォン(ギーツver.)

 

「PLAYERS RANKING」

 

そこにはランキングと「吾妻道重」「豪徳寺武瑠」「神﨑〇〇」の順に名前が書かれていた

 

牛:よし。大量スコアゲット!

シロクマ:全く…人のものを横取りとは…相変わらずかつてだな。“道重”

道重:フンッ。最後に勝つのはこの俺だ…シロー。いや、“豪徳寺”。

 

道重は更に現れたジャマトに向かって突っ走っていく

 

武瑠:あ…。全く。ん?

 

武瑠は乃木坂メンバーを見て

 

武瑠:(仕方がない…)ここは危険だ…着いてこい!

美月:え、え?

梅澤:は、はい!

史緒里:本当について行っていいの?

梅澤:あの怪人を倒してるんだし。悪い人?じゃないと思うから。

史緒里:分かった。

 


(デザイアグランプリ本拠点)

ツムリ:はぁ…牛さんもシロクマさんも既に変身して頑張ってるのに…何で〇〇様は…

 


(アリーナ周辺)

〇〇:フッ!ハッ!


バンッ!バンッ!(銃音)

 


(デザイアグランプリ本拠点)

ツムリ:何で、素の状態で戦ってるのかしら?

??:おそらく、何かを待っているのだろう…

ツムリ:ゲームマスター…

ゲームマスター:あの男はおそらく…切り札を待っている…

 


(アリーナ周辺)

〇〇:(数が多すぎる…けど、これで最後だ!)
   はあっ!

ジャマト:ジャマァ〜!

 

〇〇はゲームマスターの予想とは異なり、ただ、周りの人を守りたい一心でひたすらにジャマトを倒しまくり、周辺のジャマト達はもういなくなっていた。

 

〇〇:(お、終わった…取りあえず、これでこの辺りはちょっと安全かな?)

 

そして…

 

「SECRET MISSION CLEAR」

という音声と同時に〇〇の頭上に「?」マークが書かれた箱が降ってきて〇〇は落としそうになりながらもキャッチした

 〇〇:うわっと!あぶねー

 

箱を開けると…そこには赤いバックル状の物が入っていた

〇〇:初めて見るバックルだ。もしかして…これが、今回の切り札なのか?

 

〇〇がバックルに触れると

 

〇〇:っ!

 

と〇〇の体の神経全体で何かを感じ取った

 

〇〇:なるほど。これなら…行ける!

 

ドカーン!(爆発音)

 

〇〇:!?

 

〇〇は爆発音があった方に振り向くとそこはアリーナ付近からの爆発たった

 

〇〇:(道重達がやってるのか?待てよ…まさか…まだ逃げ遅れてる人達が!?)
   急がないと!いきなりの実践運転だ!頼んだぞ!“ブーストバックル”!

 

〇〇かわブーストバックルと言ったアイテムの取っ手部分を回すと

 

「ブーストストライカー」


という音声と同時に赤いバイクが出現した

 

〇〇:(す、すげぇ…)

 

〇〇はヘルメットを被ってバイクに乗り爆発音のしたアリーナ付近に爆速で移動し始めた



一方、乃木坂メンバーと武瑠はアリーナのNゲート付近に来ていた

どうやら、この付近にはジャマトが出ていないようだ

 

武瑠:(ここなら、大丈夫そうだな…)

 

そう思い安心した武瑠はボウガンのような模様のアイテムをベルトから外し元の姿へと戻った

 

理々杏:人間だったんだ。

梅澤:あ、あの!

武瑠:?

梅澤:助けてくれてありがとうございます。

乃木坂:ありがとうございます!

武瑠:いや、いいさ。俺、消防士だからさ。つい、人命救助を優先してしまうんだよな。

??:全く、よく言うよ。その人助けもスコア稼ぎのためだろ?

 

そこに道重が変身した状態のまま現れたどうやら、ジャマトたちを粉砕してきたらしい

 

祐希:スコア?

武瑠:君と一緒にしないでもらいたいな。

道重:一緒だろ?

 

道重は変身を解除した

 

道重:善人ぶるなよ。見返りを求めているくせに…

武瑠:…

道重:あいつを見習ったほうが良いんじゃないか?

武瑠:彼か…まぁ、あの純粋さには勝てないな。

道重:しかも、もう俺達のスコアの倍は稼いでるぞ

武瑠:何っ!?

道重:見てみろよ。

 

武瑠はスパイダーフォンを取り出しランキングを確認すると…1位に「神﨑〇〇 20000pt」と書かれており、2位の道重10000ptの2倍のスコアだった

 

武瑠:あの1体のジャマトを撃破で100pt…ということはあいつはもう200体もか!?(っていうか、道重もなんだかんだで、100体倒してやがる…)

道重:そういうことになるな。事前にあの場所にいたとはいえ…ゲーム開始前にもジャマトを倒してそうだから…これ以上に撃破してそうだな。

武瑠:フッ…とんでもないな…

道重:だが、まだ勝つ道はある。

武瑠:勝つ道って…まさか城を!?
   それは無理だ!あれは…

梅澤:あの…あなた達は一体?

武瑠:…

道重:この世界は時期に終わる。

美月:え…

遥香:終わるってそんな…

 

すると道重達を覆い尽くす影が

 

史緒里:え?

さくら:急に暗く…

梅澤:みんな、上!

 

美波の声で全員上を見上げるとそこには巨大なジャマトのようなものが浮かんでいたその上には日本の城のようなものが…

 武瑠:城か! まずい…!

 

武瑠は瞬時にボーガンの形をしたバックルをベルトに装填し矢を引いたが…

それと同時に城ジャマトの攻撃が武瑠に直撃した

 

武瑠:変身! うわぁっ…!

 

武瑠は飛ばされ近くの壁に激突し、意識が遠のいていた

 

武瑠:ううっ…しまっ…た…。


その言葉と同時にベルトの真ん中のシロクマのデザインのされたコアのようなものにヒビが入り

「MISSION FAILED」

 

という音声と同時に消滅していった

 

美月:!

祐希:え…

美空:消防士さん!!

 

道重は専用の携帯を取り出しランキングを確認した

 

「PLAYERS RANKING」

 

その画面には豪徳寺武瑠の欄が無くなっていた

 

道重:よし…1人退場だ。

梅澤:ちょっと!!

道重:あ?…っ!

梅澤:人が亡くなったんですよ!なのに何故笑うんですか?!

道重:す、すみません…

 

道重は美波の勢いに圧倒された

 

道重:と、とにかく今は逃げることが大事だろ?

梅澤:っ!

 

城ジャマトはそのまま道重達に向かって進行してくる

 

美月:うめ。今は逃げよう!

梅澤:そうね。みんな走って!

道重:仕方がねぇ…こっちだ!

 

道重の先導の下、乃木坂メンバーは何と城ジャマトこら離れるために必死に逃げるが

 

美月:あっ…

 

ズコッ

 

美月が足が躓き転んでしまった

 

遥香:美月さん!

美空:大丈夫ですか!?

美月:うん…大丈夫…

 

史緒里:っ! 3人共後ろ!!

 

美月達が振り向くと城ジャマトが目の前に

 

美月,遥香,美空:(終わった…)

 

梅澤:美月!!

さくら:かっきー!!

和:美空!!

 

誰もが絶望したその時

 

ブオーン

 

道重:! 何だ!?

 

道重達の頭上を赤いバイクが通りすぎ、城ジャマトの方に突っ込んでいく

そう。〇〇だ。

 

〇〇:(あれが城か…!?すぐそばに人が!?…こうなったら…)

 

ブブーン

 

〇〇:(突っ込めー!!)

 

〇〇は何も考えずにそのまま城ジャマトに激突し、城ジャマトはその勢いに圧倒されたか少し交代した

 

〇〇:よっと。

 

〇〇は危ない体制になりながらも何事もなく着陸した

バイクも無事のようだ

 

〇〇:危なかった…スポッ

 

道重:! 〇〇!

〇〇:よう。道重。

道重:ようじゃねぇよ。何なんだよこのバイクは!

〇〇:いや、ひたすらにジャマトを倒してたら、シークレットミッションクリアの報酬でもらった。

道重:条件見てないのかよ…

〇〇:だって、ジャマトが人を襲っているのを見てたら倒すことしか考えられなくて…

道重:はぁ…お前今圧倒的1位だぞ。

〇〇:え?

 

「PLAYERS RANKING」

〇〇:あ、ほんとだ…って20000pt!?俺、200体も倒してたの!?

道重:数も数えてなかったのかよ…

〇〇:アハハ…

 

梅澤:(なんか…天然な人だね…)

史緒里:(ちょっと可愛いかも…)

 

〇〇:っ!

 

〇〇は豪徳寺武瑠の名前が消えているのをみて少し険しい顔になった

 

〇〇:そうか…武瑠さんは…

道重:あの城にやられちまったよ。

〇〇:…

 

〇〇は怒りを表すかのように左拳を握りしめ、1滴涙を流した

 

梅澤:(あの人…怒って…いや、悲しんでる?)

 

〇〇:ハッ!そういえば、近くにいた人は…いた!

 

〇〇:大丈夫でしたか?

美空:は、はい。

遥香:ありがとうございます。

美月:もうダメだと思いました…

〇〇:え… えぇ!

美月,遥香,美空:ビクッ!

〇〇:みーきゅんに…かっきーに…美月さん!?

美月:え?私達の事、知ってるんですか?

〇〇:は、はい!!
   何なら美月さんの推しで…あ…

美月:え!嬉しい!

〇〇:(か、可愛い…///)
   っていうことは…

 

〇〇が美月達より奥の方を見ると…

 

〇〇:なっ!(の、乃木坂のメンバーの皆さん…だと…)

 

美空:あれ?

遥香:フリーズしてる…

道重:おい。大丈夫か?

〇〇:ハッ あ…ごめん…

道重:フッ 本当に大好きなんだな。乃木坂の事。

〇〇:ま、まぁな///

 

すると、城ジャマトが再び動き出そうとしていた

 

乃木坂メンバー:!!

〇〇:まぁ、そう簡単には倒れないよな。

道重:おい。もうほとんど、お前の勝ちが決まってるんだぞ!無茶に城を倒さなくても。

〇〇:でも、道重も狙ってるんだろ?

道重:最初はそうだったが…こいつには勝てないと思った。悔しいがな。

〇〇:確かに…今回のクリア条件は制限時間内まで結界の貼られているエリアの街を防衛すること…城ジャマトを倒さなくてもこの街を守ればいいって思うだろうな…

道重:…

〇〇:でもな…

道重:っ!

〇〇:せっかく、乃木坂メンバーの皆さんと乃木坂ファンの皆さんが楽しみにしていたライブの会場をこんなことにするのは俺は許せないんだよ!!

乃木坂メンバー:!!

〇〇:だからやる…ゲームは関係ない…今は、ここを守りたい…ただそれだけだ!

 

〇〇は右手にマグナムバックルを取り出し、ベルトに装填した

 

「SET」

 

〇〇:パチンッ(指を鳴らす音) 変身!!

 

〇〇はマグナムバックルのリボルバーを回転させトリガーを押した

 

「MAGNUM」

「READY FIGHT」


〇〇は狐の戦士に変身した

 

史緒里:え…

美月,遥香,美空:狐!?

 

道重:仮面ライダー…“ギーツ”…

乃木坂メンバー:仮面…ライダー?


〇〇:行くぜ… っ!

ジャマト:ジャマ…ジャマ…

理々杏:い、いっぱい来た!?

〇〇:ここは俺…いや俺達にまかせて逃げろ!

美空:え…

遥香:でも!

〇〇:大丈夫…絶対に守りますから。

美月:…わかった。みんな彼を信じて逃げよう!

梅澤:分かった…でも、死なないでくださいね!

〇〇:コクッ

 

乃木坂メンバーは後を去った

 

道重:良かったのか?ファンなんだろ?

〇〇:あぁ…だから、逃がしたんだろ?

道重:フンッ 違いないな…

 

道重は右手から紫のバックル「ゾンビバックル」を取り出しベルトに右手側に装填した

 

「SET」

 

道重:パッパッ(軽くはたく音) 変身!!

 

「ZOMBIE」

「READY FIGHT」

 

道重は再び牛の戦士に変身した

 

道重:俺が勝っても…恨みっこはなしだぞ。ギーツ。

〇〇:分かってるよ。バッファ!

 

〇〇,道重:はあっ!

 

〇〇と道重は次々と通常のジャマトを倒していく

 

そんな中、城ジャマトは遠慮なく攻撃してくる

 

道重:くっ…クソッ!きりがねぇ…

〇〇:(やはり…城を倒さないと終息はしなさそうだな…)

 

〇〇は高台の方までジャンプし、マグナムシューター40Xをガンモードからライフルモードに変更し城ジャマトに向けて発泡した

 〇〇:フンッ!

 

だが、触手のような物は破壊できたが、城ジャマト本体ははビクともしなかった

 
それを安全なところに避難した乃木坂メンバーたちは…

理々杏:みんな、みて!

咲月:あの城の触手みたいなところを破壊してます!

奈央:でも、本体が…

彩:硬すぎる…

〇〇:(なるほど。流石、鉄壁の要塞ってところか…だったら!)

 

〇〇はブーストバックルを取り出した

 

道重:何だ?…あのバックルは。

〇〇:まぁ、見てな。

 

〇〇はマグナムバックルをベルトから取り外し、ブーストバックルをベルトの右手側にセットした

 

「SET」


〇〇はブーストバックルのスロット部分を回した

 

「BOOST」 

「READY FIGHT」


ギーツの上半身が真っ赤になり、そばに先程〇〇が乗っていた赤いバイクが現れた


 

(乃木坂メンバー)

茉央:あ、赤くなった!?

 

〇〇:よっと…


 〇〇は再びバイクに乗り、城ジャマトに向かって突っ込んでいく

 

〇〇:行くぜ!!

 

ブーン!!

 

〇〇は城ジャマトの攻撃の爆発を利用して空中に舞、そのまま城ジャマトの中に吸い込まれた

 

城ジャマト:ゲップッ!

史緒里:え…

さくら:嘘っ…

美月:た、食べれたー!?

 

道重:あいつ何を… まさか!!

 

すると、城ジャマトがいきなり苦しみ始めた

 

祐希:ねぇ。なにか様子が…

理々杏:あ!そうか!!

麗乃:理々杏。何か分かったの?

理々杏:あの人はわざと食べられたんだ!

乃木坂メンバー(理々杏以外):え?(どういうこと?)

 

(城ジャマト内部)

城ジャマト内部では〇〇がバイクで爆走しながら城ジャマトの内部を破壊していた

 

〇〇:(鉄壁の要塞だろうと弱点はある。)

 

理々杏:外が駄目なら、中を破壊すればいい。ゲームではよくあることだよ!

乃木坂メンバー(理々杏以外):(流石、ゲーム好き…)

 

(城ジャマト内部)

〇〇:ハアアアアアーッ!

 

〇〇はバイクをドンドン加速させ、城ジャマトから脱出した

それと同時に城ジャマトも土をついた

 

遥香:帰ってきた!!

さくら:よかった…

 

〇〇:よっと…

 

〇〇は地上に着陸したと同時にバイクを止め、飛び降り…

 

〇〇:(勝利が見えた!)


〇〇はベルトの左手側のホルダーに入れていたマグナムバックルを取り出し、ベルトの左手側に装填した

 

「SET」

 

そして、ブーストバックルのスロット部分を回し、マグナムバックルのリボルバーを回転させトリガーを押した

 

「DUEL ON」

「GET READY FOR

BOOST & MAGNUM」

「READY FIGHT」

さくら:さっきの白いのが下半身の方に。

 

〇〇:(これで決めるのもいいけど…やっぱり!)


〇〇はベルトの右手側にあるスイッチを押し、ベルトのメインユニットが傾き、それを時計回りに90°回転させた


「REVOLVE ON」


の音声と同時にギーツの上下の装備を入れ替わった


乃木坂メンバー:え・・・

    えぇ〜〜!!(い、入れ替わった!?)

〇〇:(こっちのほうがしっくりくるな。よし!)

〇〇:さぁ!ここからがハイライトだ!!

 

そして、〇〇は先にマグナムバックルのリボルバーを回転させトリガーを押し、ブーストバックルのスロット部分を3回回した



「BOOST TIME」

の音声と同時に〇〇はブーストの装備を利用して空中に舞い上がり、バイクは狐型の状態になり、〇〇を追いかけるように空中に舞い上がった

 

〇〇:よっと…

〇〇は狐型に変わったバイクの上に立ち

再びブーストバックルのスロットを一回回した

 

「MAGNUM BOOST

GRAND VICTORY」

そして、〇〇とバイクは炎を纏いながら城ジャマトに向かって突っ込みだし、炎が見えたと同時に〇〇は加速した状態のまま城ジャマトに向かってキックを放った

 

〇〇:ハアッ!!

〇〇のキックは城ジャマトを貫通し、城ジャマトは爆散した

道重:本当に倒しやがった…

 

「MISSION CLEAR」

 

道重:フンッ(完敗だな…)

 

美月:や…

乃木坂メンバー:やったぁ!!

 

〇〇:ふぅ〜

 

プシュゥゥゥ…

 

〇〇:ん?

 

ドンッ!

 

〇〇:うおっ!

ピューン

いきなり、ブーストバックルがベルトから勝手に飛び出し、空中へと去っていった

 

〇〇:(本当に…行っちゃったよ…それだけ強力なアイテムだったってことか…)

 

〇〇は変身を解除しながらそう思っていた

 

美月:おーい!

〇〇:え?あっ!!み、皆さん…

美月:ハァハァ…助けてくれてありがとう。

乃木坂:ありがとうございます!

〇〇:い、いや…なんか、乃木坂の皆さんに言われると照れちゃうな…///

道重:このオタクが!ベシッ

〇〇:痛っ!!
   酷いな。道重は。

道重:だが、今回は本当にお前がいなきゃ俺も死んでたかもな。

〇〇:…

道重:どうした?

〇〇:いや、でも…そのせいでお前の望む世界は…

道重:いいんだよ。また、挑戦するさ。

 

すると、道重の体が消えかけていく

 

梅澤:か、体が!

〇〇:道重!!

道重:お前との戦いは心の底から楽しむことができた。ありがとうな。〇〇。

〇〇:クッ…こちらこそ…ありがとう。道重。

 

「RETIRED」

 

道重は〇〇と握手をしたと同時にベルトの真ん中に差し込まれていたコアIDと共に消滅し、ベルトが地面に落ち、〇〇はそのベルトを拾った

 

〇〇:(道重…)

 

??:おめでとうございます!

 

全員:!?

〇〇:ツムリさん…

ツムリ:今回は街の防衛でしたが、見事ラスボスジャマトを倒したことでミッションを達成し、〇〇様がランキング1位となりました!
    よって!デザ神がここに降臨です!

乃木坂:(デザ神?)

〇〇:ツムリさん…。目立つから止めてください!恥ずかしいです…。

ツムリ:仕方がないじゃないですか!私もここに降りる必要はなかったのですから。

〇〇:え?…あ!

ツムリ:やっと思い出されましたか?
    〇〇様はまだ、自分の望む世界を書かれていませんよね?

〇〇:そうでした…

梅澤:願い?

〇〇:はい。このゲームに勝者は自分の望む世界に変えることができるんです。

蓮加:自分の望む世界に!?

史緒里:変えることができる…

遥香:だから、あの牛さんが言ってたんだ…

 

道重:『この世界は時期に終わる。』

 

〇〇:道重…説明を短縮しすぎだろ…

ツムリ:それで、何を望まれますか?

 

ツムリはそう言うとマーカーと裏にDGPと書かれたカードを〇〇に渡した

 

〇〇:(本当に叶えられるんだ…なら!)

 

〇〇はスラスラと自分の願いをカードに書いた

 

〇〇:これで頼みます。

 

〇〇はツムリにカードを渡した

 

ツムリ:かしこまりました…って、本当にこの願いで良いのですか?!

〇〇:あぁ。これが今の俺が叶えてほしい一番の願いだし…

梅澤:あの…。なんて書いたんですか?

〇〇:あ、えっと…

“今日の乃木坂のライブが何事もなくできた世界”。

乃木坂メンバー:え?

〇〇:今回はこのデザイアグランプリのせいでライブができる状況じゃなかった…それじゃ、せっかく昨日までの3日間頑張ってきた乃木坂の皆さんも悔いが残りそうですし…ファンの皆さんも楽しみにしていたのに、見れなくなって残念だろうなぁって思ったので…

美月:ねぇ。あなた、今日のライブは?

〇〇:参加しませんよ。みるなら、スマホとかで配信視聴ですかね(笑)

遥香:それってあなたには…

〇〇:いいんですよ。俺は皆さんが喜んでくれれば良いんですから…

乃木坂メンバー:…。

〇〇:さっ。叶えてください。俺の望んだ世界を…

ツムリ:分かりました…ん?

 

ツムリは何かテレパシーのようなものを受信した

 

ツムリ:かしこまりました。
    〇〇様、一緒に来てもらいたいのですが…

〇〇:…分かりました。(もしかして、何かしらの儀式か何かか?)

美月:待って!!

〇〇:?

美月:本当に助けてくれてありがとう。

〇〇:…いえ。じゃ、またどこかで…

 

〇〇はそう言うとツムリと共に消えてしまった

 

梅澤:なんか、不思議な人だったね。

史緒里:うん。でも、凄く優しい人だったよね。

理々杏:でも、待って!さっきの願いが叶うとしたら、今日の出来事は…

乃木坂メンバー:!!

祐希:忘れちゃうってことだよね…

美空:そんな!!

遥香:せっかく助けてくれたのに…

美月:…(また、会えると良いな…)

 

(デザイアグランプリ 休憩所)

〇〇:えっと…なぜ休憩所?

ツムリ:ここで、待っててくださいとのことだったので。

〇〇:え…誰が?

??:私だ。

〇〇:!? クルッ

ツムリ:ゲームマスター。〇〇様をお連れしました。

〇〇:あんたが…(ゲームマスター…仮面の男…)

ゲームマスター:急で、すまない。迷惑だったか?

〇〇:いえ…。それでなんのようですか?

ゲームマスター:今回のデザ神おめでとう。だが、今回のお前の願いは1日限定であって今回のデザイアグランプリでの功績に比べると小さすぎる。

〇〇:…(もしかして!)

ゲームマスター:そこで、もう1つ願いを叶えようと思う。

ツムリ:よ、よろしいのですか!?

ゲームマスター:あぁ。既に上にも伝えている。

〇〇:(上の人?こいつがここのトップじゃないのか?)

ゲームマスター:さぁ。言うが良い。

 

すると、〇〇は引き締まった表情を変えた

 

〇〇:…なぁ。

ゲームマスター:どうした?

〇〇:それって、俺の願いじゃなくてもいいのか?

ツムリ:?

ゲームマスター:どういう意味だ?

〇〇:いや、俺がここまでこれたのはある人の協力があったからなんだ。なら、その人の願いを叶えてあげたい。

ツムリ:(また、他の方のために!?)

ゲームマスター:フフッ 面白いなお前…いいだろ。で、誰なんだ?

〇〇:あなた達なら知っている人だと思いますよ。
   何なら、何故か侵入してますしね。

ツムリ:え?

〇〇:はぁ…いるなら、出てこいよ。

“英寿”。

ツムリ:え!?

ゲームマスター:何だと!?

英寿:まさか、バレているとはな…

 

休憩所の扉から出てきたのは…

 

浮所英寿。誰もが知っている世界スターで、通称「スターオブザ・スターズオブザ・スターズ」。

 

〇〇:そういうあんたも気づいていたんだろ?俺にバレていることを。

英寿:さぁ?それはどうかな?

〇〇:(相変わらず、読めない人だ…)

ゲームマスター:そうか…どうりで〇〇が英寿と同じコアIDを…

英寿:フンッ そうだな。

ゲームマスター:くっ!

〇〇:(“ゲームマスターが仕組んだものじゃない”のか…)

ツムリ:あの…お二人の関係性は?

〇〇:俺は2個前に行われたデザイアグランプリでジャマトに襲われたことがあって。その時に助けてくれたのが英寿だったんです。

ゲームマスター:なるほど…それで、英寿は元々“スターじゃなかった”ことを知っていたと…

〇〇:はい。それで彼と接触して、色々と教えてくれたって訳です。

ゲームマスター:なるほど…

英寿:それにしても良いのか?
   お前、もう1つ願いが叶えなれるんだぞ?

〇〇:確かにね…でも、今、俺が一番叶えたい願いは叶えてくれるみたいだから…

英寿:とんだお人好しだな…

〇〇:うるせぇ。

〇〇,英寿:(笑)

 

ツムリ:(何でしょうか…この二人、何か“兄弟”みたい…)

 

ゲームマスター:分かった。なら、浮所英寿。君の願いを書くと良い。

英寿:分かった。

 

英寿はデザイアカードにとある願いを書いた

 

英寿:ほらよ。

ゲームマスター:!? これで良いのか?

英寿:あぁ。構わない。

〇〇:何て書いたんだ?

英寿:秘密だ…。

〇〇:またかよ?!

英寿:他人に素直に教えるほど、俺はお人好しじゃないんでね。

〇〇:はぁ…相変わらずだな。

ゲームマスター:では、世界を作り変えるぞ。

 

ゴーン…ゴーン(鐘の音)

 

-2024年3月10日 夜-

 

〇〇:(無事にライブが出来てよかったな…)

 

〇〇のスマホの画面には「乃木坂46 12th Anniversary LIVE 無事完走! 新曲の披露も!」

という表題のネットニュースが出ていた

 

〇〇:(新曲…どんな感じだったんだろうな?)

 

実は〇〇は今回の最終日のライブを見ていなかった。

その理由は…

 

「見なくてよかったのか?」

 

〇〇:あぁ。楽しみはDVDを買う時に取っとくよ。

 

「そうか」

 

〇〇:って言いながら、今日ここに呼び出したのはなんのようなんだ?

“英寿”

 

英寿:お前に会って欲しい人がいるんだ

 

〇〇:え?

 

ガチャ

 

〇〇:あ…貴方は!?

 

(DGPゲームマスター室)

ゲームマスター:(浮所英寿…。一体、何が目的なんだ…)

 

「乃木坂46のメンバーが今回のデザイアグランプリの事を覚えている世界 浮所英寿」

 

【DGPルール】
デザイアグランプリで
最後まで勝ち残った者は、
理想の世界を叶えられる。

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