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HINA-KUUGA PROLOGUE4 始動

警察署で今後の対策についてのミーティングが行われていた
○○達も日向警察署まで来ていた


警部:そして、○○くんのことだが…

○○:…

警部:戦士は味方であると前面にアピールし、○○くんであるという正体を隠すこととする。

○○:!?


○○はもちろん3人組達もこの事にざわついていたが桜子は全く動じず


警官達:はい!


警官達もすぐに返事をしていた。
まるでこうなる事がわかっていたかのように


○○:ほ、本当にいいんですか?

警部:我々も君の戦いを見て感じた。あの戦士は君であり、邪悪な存在ではないと。

○○:警部さん…

警部:それに君のあの言葉で目が覚めたよ。

○○:え?

警部:この世界を笑顔にしたい。この言葉は私の恩師の言葉でね。私は今まで硬くなって生き過ぎた。そのせいで犠牲になったものもたくさんいる。これからは広い心を見たうえで判断することにするよ。

○○:…

警部:気づかせてくれてありがとう。

○○:いえ。実はあの言葉、お父さんの言葉で確かにその通りだなぁって思ってずっと大切にしてきた言葉なんです。

警部:そうだったか。やはり君は…

??:気づいたかね?

警部:!

警官達:!

悟部下1:お、おいあれって…

悟部下2:一条警視総監!?

○○:と、父さん!?

警官達:え?

一条:アハハ!驚かせちゃったかな?

○○:なんでこんなところにいるんだよ!それに警視総監って。

一条:すまんな。早く報告しようと思ったのだが、なかなか忙しくて伝えられなかったんだ。

○○:スマホでもよかったんじゃ…あ、そうか。父さん、ガラケーでしかもなかなか電話に出てくれない通話でしかできないアナログ人間だったわ。

警部:やはり、来られましたか。

一条:あぁ。桜子から情報はもらっていたからね。

○○:え?母さんが?

桜子:最悪な場合を想定して、連絡していたのよ。

○○:じゃ、まさか、あの場で総監の息子よっていうのも言ってたかもしれないってこと?

桜子:まぁ。そうね。

○○:はぁ…(あっぶねぇ…そんなこと言ってたら俺も動揺するし、何なら恥ずかしい思いをしてたよ…って今、そんな状態だし…)

悟部下1:あ、あの!

一条:ん?なんだね?

悟部下1:はい!申し上げにくいのですが、総監と博士の苗字が違うのですが、それはなぜですか?

一条:あぁ。それはね。お互いに忙しいってこともあって、なかなか家族の時間が作れないからっていうのであえて離婚して、お互いに支えあおうってことになっているのさ。今でも仲はいいし、大切な存在だからな。

悟部下1:な、なるほど。

桜子:後、○○はあんまり目立ちたくないタイプだもんね。

○○:母さん。余計なことは言わなくていいよ…

警部:総監。私はあなたの息子に拳銃を向けてしまいました。この罪をどうやって償えば…

一条:おいおい。また固くなっているぞ。

警部:しかし…

一条:私は怒ってないよ。それに○○だってな。

○○:うん。俺も警部さんと同じ立場だったら、同じことをしてたと思います。だから、気にしないでください。

警部:○○くん…ありがとう。

一条:ウンウン よし!改めて皆に言う!○○が変身した戦士は味方であるということのみ公表し、その正体は我々だけの秘密とする。いいな!

警官達:はっ!


○○:ねぇ。父さん。

一条:ん?どうした?

○○:母さんやみんなも聞いてほしいんです。

全員:?

○○:あの怪人達、グロンギの狙いは世界を侵略することではないんだと思う。

警部:何?

悟部下1:じゃあ。一体。

○○:ゲゲル。奴らはそう言っていた。

悟部下2:げ、ゲゲル?

○○:グロンギの言葉でゲームって意味です。

悟部下3:ゲーム?

○○:とは言っても、俺たちが思っている楽しいものではなく…殺しまくることを指してますけどね。

全員:!

悟部下4:だが、なんのために?

◯◯:そこまではまだ…でも、なにか目的があってやってることは確かだと思います。

桜子:なるほど、戦士はそのゲゲルを止めるべくグロンギを封印した。っていうのはそういうことだったのね。

○○:うん。そして、そんなのがおよそ200体いるってこと。

全員:…
 
この場の空間は無とかした


○○:だからと言って逃げるわけにはいきません。こんなバカけたゲームは終わらせないと…

一条:○○…

悟部下1:おう!○○くんのいう通りだ!

悟部下2:このままくじけちゃ、警察の名がすたるし、悟さんに叱られるからな!

悟部下3:今回のことでいろいろと学べたんだ。しっかりと対策はしないと。

悟部下4:その前に俺とお前はけがを治すことが先決だけどな。

警官1:我々も人間としての意地がある。何とかしますよ。

警官2:あぁ。一度、助けられた身だ。しっかりと○○くんのサポートしてするから安心てください!

警官3:でも、○○くんは確か東京の真ん中に住んでいるんじゃ…

警官達:あ…

○○:あぁ。それについては安心してください。

警官達:?

警部:どういうことだね?

○○:俺、ここに住むことにしたので。

警部:え?

桜子:○○だけじゃなくて、私達もここに住むけどね。

警官:えぇー!

○○:え?そんなに驚くことですか?

警部:それはありがたいことだが…それでは、〇〇くんの青春が…

警官1:そうですよ!それに博士には大切な研究があるんじゃ。

○○:心配してくれてありがとうございます。でも、覚悟はできてますし、グロンギに対抗するためなら、俺もいた方がいいと思いますし。

警部:○○くん…

桜子:それに今回の件は私達が調査をしたせいでこんなことになってしまったので、その責任をとらせてください。

悟部下1:博士…

○○:それに俺この町が好きなったんです!周りには多くの自然が広がっていて、皆さんはもちろん町の人も本当に優しくて本当に素敵な場所だなぁって思ったんです。

全員:…

警部:本当にここが気に入ったんだな。

○○:はい!

警官1:俺たちの町をこんなにも褒めてくれるなんて…泣

警官2:嬉しい限りだ!

○○:まぁ。父さんの許しを貰えればだけど。

一条:もちろんいいぞ!○○は前から自然の広がった場所が好きだったからな。

○○:ありがとう。父さん。

一条:なぁ。ここには高校はあるのか?

警部:えぇ。ありますよ。恐らく、転校ってことになると試験を受けないといけなくなりますが…

一条:〇〇は頭がいいから問題ない。なら、◯◯はそこの学校に行けば良いさ。それなら問題はないだろ?

警部:えぇ。それなら…

○○:え?学校行っていいんですか?

一条:当然だ。○○は勉強が好きだろ?

○○:まぁね。でも、もし授業中にグロンギが現れたら…

警部:そんなに心配するな。そこは我々で押さえておく。

警官1:もしもの時には警報が出るだろうからその間にこちら側に急行してくれ!

○○:そんな簡単にいきますか?

警官2:大丈夫だ。俺はそこの卒業生だがの時とかは集団で避難することはないから大丈夫だと思うよ。

○○:いや、点呼の時はどうすれば?

悟部下1:その時は我々が言えば何とかなる。

○○:はぁ…。(でも、それは良いかもしれないな。警察官がいうのなら信用してくれるだろうし。)
 
その後、住む家についても警部さんが町長に聞いて取り押さえてくれた。
だが、新しくする警察署内に母さんの研究所を作り、桜子と3人組はそこで住むので○○とは別居になることになった。だか、桜子が○○も研究所に住むかと本人に聞いたが研究が止まってしまうということで○○は断り、一条もそれには同情した。

そして、引っ越し関係や転校の申請・試験をした上で、○○達が来れるのはゴールデンウィーク明けとなったため、それまでのグロンギに対する対策と○○達が来た時のことを話し合った。


一条:よし!では、そういうことで皆頑張ってくれ!

警官達:はいっ!
 

そして翌日、○○達は一条たちとともに一旦、東京の中心に戻っていた。


一条:すまんな。本当は一緒に暮らせればよかったのだが…

桜子:仕方がないわよ。仕事だもの。

一条:定年になったら、再婚して再び暮らそうな。

桜子:えぇ。もちろんよ。

○○:(ダメだ。2人とも自分たちの世界に入っちゃってるよ…。)

一条:○○。頑張れよ。

○○:わかってるよ。父さんこそ頑張ってね。

一条:あぁ!
 

そして一条は警視庁本部へ戻っていった。


桜子:さてと、私達も一旦海外に戻って荷造りしないとね。

3人組:はいっ!

○○:でも、他の研究者や関係者にはなんていうの?

桜子:さっき、大体の人には、研究に疲れたから、一旦2年位休むって言ったらすぐに分かってくれたわ。

○○:そっか。(まぁ。休む間もなくずっと研究に励んでいたからな。誰からでも心配される程に。)

桜子:○○も準備しておくのよ。

○○:わかってるよ。

桜子:じゃあ、また、ゴールデンウイーク中にね。

○○:うん。じゃあね。
 
桜子達も出発した。


 
○○:さてと…


 
○○はスマホ取り出し


 
○○:「今から会える?」

??:「うん。いいよ。いつものところで待ってる。」


 
○○:よし。行くか!
 
○○は誰と待ち合わせしたのだろうか?


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