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Geats〜それぞれの願い〜 第6話
「ゾンビサバイバルゲーム」第2ウェーヴが終了し、サロンに戻ってきた〇〇と参加者達
(サロン)
ギロリ:おかえりなさいませ。皆さんご無事で何よりです。
景人:ありがとうございます…。
美月:〇〇くん!!
〇〇:美月さん…。
ギュッ
〇〇:え…
遥香,祐希,和,咲月:なっ!?
美月:大変だったんだね…。
まさか、〇〇くんがあんな思いをしてたなんて…。
〇〇:やっぱり、見てたんですね…。
美月:ごめんね…全然気づかなくて…。
〇〇:いや、俺の方こそ…まだ、マネージャーになって2日目だし、まだ言わないほうが良いかなって…
美月:そんなことないよ。
昨日、私の愚痴聞いてくれたでしょ?
あれはもう心を許してる証拠だから!!
〇〇:う、うん…///ありがとう///
乃木坂(美月以外):(愚痴?)
美波:(なるほど、二人があんなに距離が縮まったのはその時か!!)
〇〇:えっと…美月さん…
美月:何?
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美月が抱きしめながら〇〇の方に顔を向けた
〇〇:ち///近い///
美月:あ…///
美月は慌てて〇〇から離れた
美月:ご、ごめん///
〇〇:ううん///
遥香:(毎回だけど、美月さんだけずるいなぁ…)
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祐希:(祐希も負けてられん!!)
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和,咲月:(美月さんに勝てる気がしないよ〜…)
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道重:何を見せつけられてるのやら。
〇〇:い、いや!!ふ、不意の出来事だから!ね?
美月:う、うん!!も、もちろんだよっ!!
道重:まぁ、そういうことにしとくよ。
…それより、ダパーン。
奏汰:何だよ…
道重:…来い。話がある。
奏汰:はいはい…。
道重と奏汰はサロンをでていった
景人:何しにいったのかな?
英寿:さぁな。
美波:誰か、こっそりついて行ってみてもいいんじゃない?
林魚:なら、俺が行ってやるよ。
乃木坂:え…。
林魚:ん?
乃木坂:ジィー…。
林魚:な、なんだよ…怪しそうな目で見てきて…。
○○:そりゃ、そうなるだろ。
さっきのウェーヴ時にあんな不謹慎な事を言ってるとな…。
乃木坂:ジィー…。
林魚:いや…大丈夫だって…ただ見に行くだけだからよ…な?
林魚はそう言ってサロンを後にした
○○:許可してないのに出ていきやがった…。
和:なんか、信じがたいですよね…。
祢音:ハァハァ…
真佑:祢音ちゃん!大丈夫?
祢音:う…うん。大丈夫…。
英寿:ナーゴに近づかない方が良いぞ。
いつ、襲ってくるかわからないからな。
景人:ちょっと!そんな事言わないほうが…。
真佑:分かってます…でも、ほっとけませんよ!推しなんですから!!
さくら:まゆたん…。
〇〇:ごめん…俺がもっと早く助けに行っていれば…。
祢音:ううん…〇〇くんは悪くないよ…。
あのままだったら、もしかしたら…。
景人:祢音ちゃん…。
すると
♪♬(電話音)
祢音:っ!?(お母様から…)
ちょっとごめんね…。
祢音はサロンを後にした。
真佑:祢音ちゃん…。
〇〇:まゆたん…祢音ちゃんのところに行ってあげて。
真佑:え?
景人:でも…いきなりゾンビになれば…。
〇〇:それは大丈夫。
まだ、猶予はある。
乃木坂:え?
〇〇:そうだろ?英寿。
英寿:まぁ、そうだな。
ゾンビになるのはゾンビに噛まれてから1日後だ。
景人:なんで知ってるの?
〇〇:過去のデザグラでも、ゾンビサバイバルゲームがあったからね。
まぁ、俺が知っていたのは弱点が頭だってことだけだったけど…英寿は常連中の常連だからね。
英寿:フッ…。
乃木坂:(流石、スター…)
〇〇:だから、行ってあげて?今の彼女は体だけじゃなくて、心も病んでると思うから…。
真佑:…うん。分かった。
景人:だったら、僕も行くよ。
〇〇:頼む。
真佑と景人は祢音を追いかけていった。
〇〇:あれ?ギロリさんは?
美波:なんか、急用があるってサロンを出ていったよ。
〇〇:そっか。
英寿:ということは、今は俺と〇〇、そしてまゆたん以外の乃木坂メンバーだけだな。
〇〇:そうだけど…どうしたんだ?周りを見ればわかるようなことを言って…。
乃木坂:?
英寿:実は…お前たちに言わなきゃいけないことがあるんだ…。
第6話
〇〇:言わなきゃいけないこと?
美波:私達、乃木坂にもですか?
英寿:あぁ…本当はまゆたんもいた方がよかったけどな…それに他のメンバーも…。
〇〇:それなら俺達から言っとくから、気にするなよ。
英寿:そっか…なら…
すると、英寿はいきなり〇〇と乃木坂メンバーに向かって頭を下げた
〇〇,乃木坂:!?
英寿:すまなかった!!
乃木坂:え…
〇〇:お、おい!いきなり謝られても困るわ!!
っていうか、何に対してのごめんだよ?
英寿:実は…〇〇がデザ神になった時に俺が叶えたもう一つの願い「乃木坂メンバーがデザイアグランプリの記憶が残っている世界」についての事なんだ。
〇〇:やっぱり…俺がデザ神になった時に英寿が叶えた願いはそれだったのか…。
祐希:でも、それはもうわかってたことだけど…
蓮加:それが何で英寿様が謝ることにつながるんですか?
英寿:まずはあの願いを叶えた理由を話そう。
〇〇:何か…重要な意味があるのか?
英寿:いや、只々〇〇への借りを返したかったんだ。
さくら:借り…ですか?
英寿:実は…
ー約2か月前ー
英寿:(さて、今頃デザグラはどうなってるんだろうな。)
〇〇がデザイアグランプリ参加していた時、英寿はスターとして仕事の撮影をしていた。
その時、
カメラマン:な、何だ!?
スタッフ:キャー!!
ジャマトの襲撃を受けた
英寿:マジか…。
デザグラに参加しない英寿は仮面ライダーに変身できないのは分かっていたが、放っておけるはずもなく生身でジャマトを交戦しながらスタッフ達を逃がしていった
だが…
ジャマト:ジャー!!
英寿:うわっ!!
戦況は圧倒的不利だった
英寿:(くそっ…こんなところで…)
英寿が諦めかけたその時
バーンッ!!(銃音)
ジャマト:ジャーー…
銃の攻撃でジャマトが次々に撃破されていく
英寿:っ!?
(この攻撃は…)
??:大丈夫ですか?
英寿が声のする方に振り返るとそこには…
英寿:!!
(ギ、ギーツ!!)
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ギーツ:お前は…浮所英寿!!
英寿:何故だ…何故ギーツが…
ギーツ:話は後だ!
「RIFLE」
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ギーツはそういうとマグナムシューター40Xをライフルモードにし、マグナムバックルをドライバーからマグナムシューター40Xの方に差し替え、リボルバーを回転させトリガーを押した
ギーツ:これで終わりだ!!
「MAGNUM TACTICAL BLAST」
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この攻撃でジャマトを殲滅した
ギーツ:ふぅ…
「MISSION CLEAR」
ギーツ:これで終わりか。
ギーツは変身を解除した
英寿:お前は…一体…。
〇〇:俺は神﨑〇〇。
一つ前のデザイアグランプリであんたに助けてもらった者っていえば良いのかな?
英寿:!!(そうか、あの時の…)
咲月:それが〇〇さんと英寿様の出会いだったんですね。
〇〇:まぁ、そうだね。
英寿:〇〇が助けてくれなかったら、俺はこの世にいなかったかもしれない。だから、そのお礼で叶えたのが…。
遥香:私達、乃木坂メンバーがデザイアグランプリの記憶が残っている世界。
英寿:そうだ。
〇〇:いや、ここまでで謝る要素が見つからないんだけど…
英寿:そう。問題はその後だ。
美月:その後?
英寿:元々は「乃木坂メンバーがデザイアグランプリの事を覚えている世界」だけ〇〇の借りは返したと思ったが、これには誤算があった。
祐希:誤算って?
〇〇:大体分かったよ。
美月:本当?〇〇くん。
〇〇:あぁ。英寿の誤算…それはデザイアグランプリのルールに関する事だろ?
乃木坂:ルール?
英寿:あぁ。デザイアグランプリのルールの一つ「参加者以外の第三者へのグランプリの情報公開の禁止」。
これによって、もし乃木坂のみんなが第三者にデザイアグランプリのことを話すと乃木坂メンバーに危害が及びかけないんだ。
乃木坂:!!
英寿:だから〇〇を乃木坂のマネージャーにさせてこの前のデザグラで「〇〇が仮面ライダーでいられる世界」を叶え、お前に乃木坂メンバーを守るという役割を負わせることになってしまった。
〇〇:…。
英寿:〇〇、乃木坂のみんな、俺のせいでとんでもないことに巻き込んでしまってすまない…。
蓮加:英寿様…。
乃木坂:…。
サロンは沈黙の間になった
〇〇:…はぁ。
何言ってるんだよ。
英寿:え?
〇〇:顔を上げろよ。
英寿:…。
〇〇:俺は感謝してるんだよ?
英寿:え?
〇〇:逆に俺だって英寿が助けてくれなかったら、ここにはいなかっただろうし、英寿が叶えてくれた世界のおかげで、乃木坂のマネージャーになれて、今の俺がいるんだ。だから…感謝してる。
英寿:〇〇…。
美月:それは私も同じかな?まだ〇〇くんがマネージャーになって2日目だけど、今凄く楽しいんです。だから、ありがとうございます。
〇〇:美月さん。
英寿:…。
遥香:わ、私も美月さんと同じです。
〇〇さんは優しくて確かにマネージャーになって間もないですけど、この2日間凄く楽しく仕事が出来てる気がするんです!
〇〇:かっきー…。
美波:この2人は〇〇くんがマネージャーになる日をずっと楽しみに待ってたもんね。
美月:あ、いや…///
さくら:まるであと何日でクリスマスなのかをドキドキしながら待ってる子供みたいだったもんね?かっきー ニヤニヤ
遥香:さ、さくちゃん///
乃木坂:(笑)
英寿:…。
〇〇:梅さんとさくちゃんのはよく分からなかったけど、要するに…
英寿に感謝してる…でいいのかな?
乃木坂:うん(はい)!!
英寿:みんな…。
〇〇:だからさ、気にすることなんてないよ。
英寿:そうか…そうだな。お前らが言っているもんな!!
〇〇:おうよ!!
英寿:なら、良かったよ(笑)
〇〇はこの時確信した
英寿が言ったことが本当だと
〇〇達が余韻に浸っていると
真佑:た、大変!!
遥香:まゆたん!!
さくら:どうかしたの?
真佑:ね、祢音ちゃんが!!
〇〇:!?
〇〇達が真佑に案内された場所にいくと
〇〇,乃木坂:!?
奏汰:ゾンビに噛まれた人間には、人権なしか?
道重:いつ、ゾンビになって襲いかかってくるかわからないからな。
道重が奏汰を椅子に縛り付けていた
英寿:何かと思えば、ゾンビになる前に拘束か?
道重:うるせぇ。
〇〇:それで祢音ちゃんはどこだ?
??:子猫ちゃんはこっちだよ〜
〇〇達が声のする方に顔を向けると
林魚と倒れている祢音と景人がいた
景人:大丈夫?
祢音:うん…。
英寿:メリー…。
美波:ちょっと!!祢音ちゃんとどうする気!?
林魚:さっき、牛の青年も言っていたけど彼女もいつゾンビになるか分からないでしょ?
〇〇:道重の言葉に賛同したってことか…。
すると、道重が祢音の方に歩き出す
その前に…
英寿:バッファローは血の気が多いなぁ?
道重:フンッ ただのゾンビ狩りだ!!
「SET」
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「ARMED WATER」
「READY FIGHT」
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美波:(何をする気なの?)
〇〇:(まさか!?)
道重:そいつのスコアは俺がもらう。
景人:やめろ!!
「SET」
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「ARMED ARROW」
「READY FIGHT」
景人はタイクーンに変身し、道重に体当りした
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「参加者への攻撃は違反行為です」
「スコアを減点します」
道重:何するんだよ?
景人:無抵抗の人を襲うな!!
道重:ゾンビを狩って何が悪い?
奏汰:そうだよ!
ゾンビを狩っていいってルールなんだからさ!
〇〇:じゃ、どうして英寿がお前にトドメ刺さなかったのか分かるか?
奏汰:はぁ?
英寿:まだ、“完全”にゾンビになってないからな。
ゾンビのスコアにはならない。
〇〇:そういうことだ。余計なことをしないことだぞ…道重。
道重:っ!?
道重は変身を解除した
道重:勘違いするな。ただのジョークだろ?
そう言うと道重はその場を後にした
美波:っ!!
〇〇:梅さん!抑えて!
美波:でも!…っ!?
〇〇:…。
〇〇も握り拳を震えながら自分の気持ちを抑えていた
美波:…分かった。
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美月:梅…。
遥香:〇〇さん…。
林魚:(やべ…俺もここから離れよ。)
林魚もこっそりとその場を後にした
〇〇:ムカッ…(あいつ…完全に黒だな…)
祢音:…皆とは、ここでさよならかな?
真佑:え…。
景人:さよなら…って?
祢音:ゾンビになって…皆に噛み付くわけには行かないし…かと言って、拘束されるのも嫌だし…それに…
英寿:どうした。
祢音:変だよね?
〇〇:何が?
祢音:ずっと家出したい、家出したいって思っていたのに…自分が死んじゃうかもって思ったら…家に帰りたくなっちゃった。
乃木坂:…。
〇〇,英寿:…。
景人:死ぬなんて言葉、簡単に使うなよ…。
大丈夫。人はそう簡単には死なないから…。
祢音:…ありがとう。
祢音:でも…私の事はほっといて…。
真佑:そんな…。
すると、アナウンスが
ギロリ:「参加者の皆様。
第三ウェーヴまで時間が空くことが予想されます。ご自宅に戻られるのも自由ですよ。」
〇〇:なるほど、急用あるってゾンビ達の事を調べていたのか…。
祢音:…。
祢音はすぐ立ち上がり無言でその場を後にしようとする
真佑:祢音ちゃん!
祢音は真佑の声で振り返ることはなくその場を後にした
景人:祢音ちゃん…。
英寿:…。
〇〇:…英寿、景人。
英寿:ん?
景人:なに?
〇〇:頼みがあるんだけど。
気がつけば夕方になっており、
祢音はとある噴水広場のベンチに腰を掛け
スマホをチェックすると
祢音:…え?
チャンネルと動画が全て削除されていた
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祢音:なんで…っ!!
SP1:オジョウサマ、カエリマショウ
祢音:何でここが分かったの?生配信してないのに…
SP2:コレノ、オカゲデス
SP2はタブレットの画面を見せた
祢音:GPS…
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(鞍井邸)
自宅に戻った祢音はすぐに母の伊瑠美の部屋に入った
祢音:お母様どういうことですか!?私に内緒でGPSを仕込むなんて異常でしょ!
パチンッ
伊瑠美は祢音の頬をを叩いた。
伊留美:あなたのことを、パパとママがどれだけ心配してるのか、分かっているのですか!?もう、あの悲劇を繰り返したくないのです!
(10年前)
「娘を返して欲しければ身代金3億円用意しろ」
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伊留美:鞍井の一人娘というだけで、あなたはリスクを背負っているのです。最近、圏外になることが増えて、これ以上、あなたの好きにさせるわけにはいきません!
祢音:私は…!お母様の人形じゃない!
鞍井邸を出ようとするひかるを抱きしめて引き止める。
伊留美:待って!ずっとそばにいてちょうだい、あなたの欲しいものは何だって用意させますから!
祢音:…。
その日の夜、祢音は鞍井邸から抜け出した
祢音:ここに私の欲しいものなんて…もうない。
祢音が歩き出した瞬間、ゾンビに感染の痛みが祢音を襲い膝をついた
祢音:ハァハァ…
景人:大丈夫!?
祢音:え…景人?
なんでここに?
景人:僕だけじゃないよ?
祢音:え?
英寿:よっ。
祢音:…。
(とある山のコテージ)
夕暮れが近づいていたため、〇〇と乃木坂メンバーは今からテントを立てるのは危険ということで、英寿が準備した別荘のコテージに宿泊することになった。
美月:う〜ん…。

美月はベッドから目を覚まし、お手洗いを済ませ部屋に戻ろうとした
美月:ん…?
すると、ベランダに人影があった
美月が恐る恐る近づくと
美月:(え?〇〇くん!?)
〇〇が自分のIDコアに月の光越しに見ていた

(英寿SIDE)
景人:はい。
景人は祢音に水入りペットボトルを渡し、祢音はそれを受け取った
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祢音:ほっといてって言ったのに…なんで?
景人:なんでって…ほっとけるわけないでしょ?
英寿:俺はもしナーゴがゾンビになったらスコア稼ぎになるからな。
景人:ちょっ…
(〇〇:英寿がおかしいことをいう時は本心を隠している時だから)
景人:…。
祢音:英寿様らしい。
景人:それで、体調はどう?
祢音:フフッ むしろすっごく生きてるって感じがする。
景人:祢音ちゃん…。
祢音:いくらお金があっても買えない。
理想の世界を夢見て生きていられるんだもん。
デザイアグランプリ 最高だよね。
英寿:…。
だが、祢音は言葉とは裏腹に涙目になっていた
祢音:あーあ…。
これで終わりか…。
英寿,景人:…。
祢音:仕方ないよね…。
きっと 私…愛想つかされたんだよ…神様に。
これまで、わがまま言い続けて…みんなに迷惑かけたから…。
景人:祢音ちゃん…。
祢音:ハァ… 頑張ってね。2人のこと応援してるから。
景人:応援って…まだ終わったって決まったわけじゃ…
祢音:きれい事だけじゃ!…
気持ちだけじゃ、どうすることも出来ないことだってあるんだよ。
景人:…。
英寿:(ナーゴ…)
〇〇:…。
ガラガラ
〇〇:っ! クルッ
美月:ごめん…驚かせちゃった?
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〇〇:美月さん!?どうして?
美月:お手洗いから部屋に戻ろうとしたら、〇〇くんの姿が見えたから…。
〇〇:そっか…なんかごめんね?
美月:ううん。
ねぇ…さっきその〇〇くんのIDコアに月の光越しに見ていたの?
〇〇:え…いや…えっと…。
美月:…あ、ごめん。余計なこと聞いたよね?
〇〇:…ううん。大丈夫だよ。
ちょっと、話す準備をしていただけだから。
美月:準備?
〇〇:…美月さん。
美月:ん?
〇〇:これから話すことは他の人…ましてや英寿にも話したことがない事だから、しっかりと聞いて欲しい。
美月:う、うん…。
〇〇:多分、美月さんも…いや、他の皆も気になっていた俺と英寿が何故同じIDコアなのかについてなんだけどね…
美月:え…でも、それは何もわかっていないんじゃ…
〇〇:まぁ、それはそうなんだけど…俺だけしか知らないことがあるんだ。
美月:〇〇くんだけ?
〇〇:実はね…
“俺のIDコアは元々ギーツとは違う柄のIDコアだったんだ”
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