施工管理職で挫折した僕が日本一ガチなミリシムのコミュニティでリーダーシップを鍛えられる話(第2話)
1.前回までのあらすじ
自堕落に生きてた僕が気付いたら施工管理という仕事についていた。工事現場の監督としてQCDSを管理するのが施工管理の仕事だ。
2.施工管理の実際の仕事
施工管理では自分より知識も経験も沢山有る職人さんを束ねてより良い建造物を建造する必要があります。
職人さんの種類も沢山あり僕が居た現場では主に「重量鳶鍛冶(足場や重量物を据え付け担当)」「溶接工(溶接担当)」「電気屋(センサーや配線工事担当)」「オペ(クレーン車操作担当)」「塗装屋(防食塗装担当)」など…常に現場に職人さんは100人近く居ました。
ミリタリー詳しい人なら分かるかも知れませんが、施工管理はいわば士官、中隊長(現場所長)の下に各小隊長(僕ら)がいてその下に分隊(下請けの職人)が居る感じ。各職種毎に小隊が組まれて(僕の場合は溶接担当だった)いるが他の職種の仕事も知っていないと上手くハンドリング出来ないので溶接だけ覚えれば良いのではなく塗装や架設など様々覚えることは沢山ありました。
特にOJTもなく図面と今日の作業内容を渡されて何も知らない素人が職人さん纏めて工事進めなきゃ行けない状況。目眩がしました。
工程間の調整や職人さん同士の仲裁も施工管理の仕事です。例えばA作業が進められないとB作業が出来ない工程があったとします。Aが遅れてると玉突きでBも遅れる。Bは工程上のクリティカルパス(全工程を最短時間で完了するために重要な作業経路)にあたるため遅延は痛い。このままだとB担当の職人さんに残業を強いてしまう。そんな時にAの職人さんを急がせてBの職人さんに頭を下げたりしてました。
職人さんも気難しいので言葉の選択に細心の注意を払ったりペーペーの僕は一緒に作業を手伝って何とか認めて貰おうと頑張っていました。(施工管理が一緒に作業するのは本来NGです)
3.なぜ挫折したか
施工管理ってめちゃくちゃ中間管理職なんですよね。現場所長(上司)と職人さんの間で板挟み。会社の先輩とかも同じ現場に居て、その人達とも上手く付き合う必要もあり…とにかくウェットな人間関係。好き嫌いで仕事する人も居るし実力有る職人さんに嫌われたら詰む。そんな中、人の上に立った経験が少ない僕は面食らってました。「間違った指示をしたらどうしよう」「職人さんに聞かれたことに上手く答えないと」「嫌われてないかな…」など悩みは尽きませんでした。現場は週6稼働なので残業時間も月100時間超過当たり前。慣れない長期出張(1,2年単位)と激務と人間関係の悩みで段々と病んでいきました。毎日帰宅しては年甲斐もなく泣いて絶望の朝を迎える日々。彼女の勧めで心療内科に行き休職しました。
長くなったので2話はこの辺で。次回は社内転職といよいよ日本一ガチなミリシムに入るところです(お待たせしました)