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仕事について思うこと
社会人になってから4年も経過した。大学卒業後しから転職せずその一社だけで勤務している。営業というポジションから始め、今はマーケティングを担当している。我ながら、知識もなく教える人も少ない環境で生き残ってきたと思う。こんな環境で働けたことに自分は幸せ者だと思う。
しかしながら、今の仕事が自分のやりたいことかと自問自答すると、自信を持ってYESとは言えない。マーケティングというはWebやSNSの動向をくまなくチェックするのが私の担当である。しかしはっきり言うと、ネットの世界に辟易としている。私の生まれ育った環境が東京ということもあり、高校生の頃から広告や映像に囲まれた消費都市という印象をもっていた。東京でいろんなイベントもあり、いろんな人脈ができたことは良かったことだ。その反面、窮屈な環境を避けて、地方や自然に囲まれた環境に避難しているリフレッシュすることもある。
「都会に暮らしつつ、地方に遊びに行く生活も悪くないだろう」、「こんな生活が続けばいいだろう」と思っていた。そんな時に、ブックオフで西村佳哲さんの本『自分の仕事をつくる』に出会い、仕事に対する考え方が大きく変わった。この本はデザイナーの仕事観や人生観について聞くインタビュー本である。生活や仕事に妥協せず、思想をもち一貫性があることにとても感動した。五感を重視して必要と思ったものを作る、彼らは本物の職人である。
人生観と仕事観を乖離させて生きてた自分は情けない。これを機に、自分が作る側としてものをつくりたいという気持ちが芽生えた。
そんなこともあって、今では仏像彫刻という趣味ではあるが、実行に移して彫刻を習っている。最後に私が大好きな河井寛次郎さんの言葉「手考足思」を紹介したい。
手で考えて足で思う。つまり頭脳だけでさかしげに思考するものではない。
自分の全ての五感を使って仕事をしているのか?
今の自分、10年後の自分にそう尋ねたい。
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