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#86 かごめちゃん

最近は書きたくなる。
いいものが書けている感覚は全く手元に戻ってないけど、書きたくなる。

最近は頭痛が私を蝕み続けている。
梅雨って大嫌い。低気圧を恨んで恨んで生きてきた。6月生まれの母に切ない顔をさせながら。

大豆田とわ子のかごめちゃんが亡くなった。
勿論ドラマの話で、フィクションだけれど、それは私にとってすごく大きな喪失である。
痛い頭がさらにぼうっとしている。

私には6歳の頃からの親友がいて、とわ子みたいな人だ。奇抜で奇想天外で、結構生きにくくしてる私の手をいつも握ってくれる人だ。
彼女が小学五年生の時に東京から引っ越す時はすごく苦しかった。
今も東京と岡山と離れているので滅多に会えることはなく、最後に会ったのは去年だ。この時もかなり久しぶりで、大学生になってからようやく定期的に会えるようになって、でも社会人になったのでまた会えなくなっている。

私にとってのとわ子。よくモテて、人を想っている素敵な人だけど寂しそうに見える時もある。

実は去年会った時、前日のゼミの飲み会で飲み過ぎて二日酔いで会ってしまった。ユニバーサルスタジオジャパンにいたのに、気持ち悪くてジェットコースターに付き合えず(そもそもビビリなのもあるけど)がっかりさせてしまった。次の日の京都観光にも寝坊したり、散々な人間であった。
私は彼女に会うとどうしても気を許し過ぎて、クズになってしまっていた。
でも彼女はいつも私の前でちゃんとしてたし、その時もそうだった。

一緒にいた頃、私の持ち前の"変"さを彼女の周りの別の友達に指摘され、嫌がられてしまい、ハブられそうになったことがあった。
彼女の友達は彼女がいるところにいつも私の影があるのをひどく嫌がった。
それで私はとても悔しくて、でも何も出来なかった。
そんな時こっそり私の元に来て、「別で遊ぼうよ。あの子たちは嫌がっちゃうから」と言ってくれたのが彼女だった。

こんな変な私の側にずっといてくれた。

とわ子とかごめを見ていると、どうしても重ねてしまって、どっちかと言うとかごめが私なんだけど、私を失った時彼女は悲しんでくれるかな?

時もライフステージも残酷で、今では連絡もそんなに取らない関係になってしまった。
文通、メール、ラインを経て、関係は16年にもなるけど、これからどんどん希薄になっていよいよ危うく脆い。

実はとわ子とかごめみたいに漫画も共作していたのだ!私がストーリーを担当して、絵を描いてくれた。懐かしくて泣けちゃうな。

神様お願いだから、彼女を守って。
苦しいことはさせないで笑顔でいさせてください。

かごめちゃんまたね。

駆け出しですが、働きながら書き手を目指しています。コンテンツを気に入って頂けたら、是非サポートお願いします。創作の糧にさせて頂きます!