#85 emoi
いつから自分の中でエモいと良いが同義になったのか、分からないでいる。
ちっぽけな若者の撮るもの書くものに宿るその眩げな儚げな一筋の光が、全部エモいらしい。
それって消えちゃうものだから良く見えるのかな?
いつだって自分の書くものを愛していたかったよ、愛していたかったけど、忙しければ忙しいほど、今いる場所から出られなくなるなれば出られなくなるほど、どうして朽ちていくんだろう。
言葉が、言いたいことが、文章が、朽ちていく。
最近は本当にどうしても悲しい。
いつも悲しい。何が悲しいのかわからなくてまた悲しい。
まだ梅雨も来ないうちに、心がざあざあと雨を降らせているようだ。
二十歳の原点で高野悦子が肉体関係を結んだ男に相手にされずにあーだこーだ悩んでいる乱れた文章を私はエモいと思ったんだ、
エモいなんて所詮そんなこと、
外野からみた身につまされる感覚、emoi。
何にも良いものが書けない気がして苦しい。なんだかぼうっとしてジワッと涙が出て、そんな夜ばかりが続いている。
「生きてゆく約束」を進めながら、何度も逃げ出したくなっている。こんなものが一冊の本になるなんて到底思えない。
友人がまた本のフリマに参加するらしい。アクティブで羨ましい。私は一文字一文字、誰かに読まれるのが怖い瞬間がある。崩れていく文章の、崩れたままの感情を誰かに拾い集めてほしいけど、そんなの傲慢なような気がして、そのうちに頭痛がして、膝から折れるように崩れる感覚がある。
私はいつもnoteを書くとき、感情の洪水を起こしてる。から今も。
小さい時自分は命が長くないんだなと思っていた。手相が流行っていた頃で、自分の生命線が短いことを知ってしまったからだ。
今でも短い。一度占い師に「もう死んじゃってるくらい薄くて短いね」って言われた。
死んじゃってるのかな、書けない文章と共に、いつの間に。
幼い頃からほんとに、これだけは褒められたんだ。ザキコの書く文章がすごく好きだから絶対にずっと書いててね、書くんだよって色んな人が言ってくれた。これだけにしがみついて生きてきた。
なのにもう、、、
何が書きたいのかも、何が良い文章なのかも分からないまま、ただただ感情の洪水しか書けなくなってしまった。すごい、すごい、とっても悲しい。
ではこれ、エモいですか?
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