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#31 自分のために生きるには

自分のために生きるには現状の自分を誰かに丁寧に認められたり愛される過程が必要なんではないかと思う。
最近よく「男のために生きてない」や「好きなことで生きていく」などの強いメッセージの発信をよく見る。そしていつも、羨ましいと思う。

多くの人は自分がどんなに信じていても他者の容認が得られない時、その自信を喪失すると思う。だから、強い言葉をたくさんいいねしてもらっているインフルエンサーはまず「インフルエンサー」になっているということだ。
前提として現状の自分を認めてもらえているわけである。

「お前ほんっともったいないよ」
先週遅くの時間に電話をかけてきた親友にこの言葉を5回は言われた。
「俺なんかフリーター選んで夢を追ってるのに、お前は働きながら追うんだろ、やばいって。他の人たちよりレベル高いって自覚して頑張れよ」
この一連の言葉は、ありがたいけどありがたくなかった。
もやもやと消化しきれない感覚を以下に書き落とす。

何度もいうが私は恋愛経験が少ない。
そもそも女子校出身で、小学校の頃から男友達が多い性格だ。つまり手っ取り早く言えば、媚び方を知らないのでなかなか上手くいかないし、異性への理想も低くない。地獄の様に拗らせている人間だ。
少々耳の痛い話だが、メスという生殖機能をもつ生物にとって、オスからの求愛は手っ取り早く自尊心を満たしてくれる必要不可欠な出来事だ。
これは生物である以上、子孫を残したいと本能的意思がある以上仕方ない。
そして求愛が来なかった私はファッション誌を買って服を変え、ダイエットを散々試して、髪色を変え、奥二重を二重に矯正して、香水を振りまいてやっと去年ごろから土俵に立つ様になったわけである。
しかしそれでも上手くいかない。若いオスは割と一様に遊ぶ現代だからだ。
そうすると次の策に講じる。つまり、男のために生きてるとも言える。

自分のために生きていると言える様になるには、大前提として特に異性からの承認が必要、、、なのだ多分。

だから親友の言葉はありがたいけど、受け止められない。
そもそも私が親友が言うほど大層な人間なら今頃すでに賞をとってテレビドラマを書けているだろうから。
「現実はいつも正解」なのだ。

毎晩、魔物の様な不安が襲う。
在宅の今でこそ書き物との両立はしやすい。
今も2本の脚本を進められるほどだ。
でも、出社が叶った後同じことができるかと聞かれれば…自信は潰える。
最近愕然としたが、あまり出世欲がないのも問題だ。
夢があるとは言え、軸である会社員で目指す指標を持たないのは…実に間違ってる。いろんなことがうまくできない。
なるべく全力に毎年生きてきたけど、自分を心から褒めたり出来ないのは、恐ろしいほどの承認欲求が心の底で煮えたぎり淀んで漂っているから。
しかも私はしばしば完璧主義なので「私今こんなに頑張ってるよ!」と周りに言うのが嫌いだ。
本当に頑張っている人はいつか他者から声高く認めてもらえると考えるから。

「もっと主張しろよ、お前の努力量をさ。そしたら手を貸してくれて面白いことやろうって周りがなると思うんだよな」
この親友の言葉が、正しすぎて明け方にぼうっと動けなくなってしまった。
いつからか、孤独に努力しようと決めてから、脚本を映画や演劇に昇華することをやめてしまい、それも続くと確かに問題だと思う。
しかし、抜け出し方はいま全然分からない。

駆け出しですが、働きながら書き手を目指しています。コンテンツを気に入って頂けたら、是非サポートお願いします。創作の糧にさせて頂きます!