見出し画像

#48 不完全で美しきぼくら

失恋とか、夢と現実の距離とか。
言わば自分だけではどうにもならない事をうだうだと手の内でこねくりまわして転がして、心を痛めて悩み、泣いて夜を消費する、
不完全で美しきぼくら。

君が誰かと私の知らないところで笑っているのとか、マジ無理で、
でも人の思いはどうしようもない。その人しか掌握できない。
なので新しい恋が始まり、まあまだどうなるかわからないけれどね。

中央線沿線の飲み屋で、肩をひっつけて狭いなとか暑いなとかこぼしながら飲んでいたあの頃、満たされないを別のもので満たしてくれる人がすぐ近くにいて、キスもハグもすぐに手を伸ばして出来て、触れ合いってピースフル!温もりってスバラシ!ってそうやって生きてた。
あの頃の方が生活は荒れていたけど、今みたいに1日1日を暮らすのに精一杯な心では全然になくて、一種の麻痺だったとしても怠惰の中で漂うことは若者の特権であり、どうしてもないがしろにしようとするこの手の中の生をなんとか可愛がるために必要でした。

君のことが全然わからない、今でも。
あんなに話した気になっていたのに!全然話せてなかったんだと肩を落とした。あれから三つも私は君との記憶から物語を生み出してしまいました。

重いとか、なのかなわからん。
よくあるバンドマンが失恋するたびに曲にする、みたいなのと確かに似てるけど、今までも私は経験則をそのまま物語に昇華して生きてきたし、思うこと脳に浮かぶことは容量が一杯になる前に書き出して読んでもらって、溜めていた。
最近自暴自棄になって命の次くらいに大切なはずの自分のそういう「素直な文章」を消し去ってしまった。100ちょっとくらい溜まっていたやつ。
今頃になってなんだか悲しい。

SNSにギターを弾いて載せていて、人に褒めてもらえることが多くて。ギターも歌もヘッタクソなのに、届くものもこの世にはあるのかもな、なんて考えていたら嬉しくなりました。

不完全でも誰かと一緒になってその誰かを毎日命がけで幸せにするには、自分で立つしかないよ!本当に。自分で自分の面倒も見れない人間は絶対的に相手を傷つけてその犠牲の上に立ってしまっている。
誰もハッピーじゃないよ。

だから私は最近苦しくって、美しい人の死から心身ボロボロになり、全くご飯が美味しくなくなったりしたけど、それでも生きる方を選び、今夜からまた新たな公募に挑むわけです。
好きな人作って、命がけで幸せにして、月までバカンスにいくんだもん。
覚悟しとけよ、未来の私が大好きな人
(笑)

駆け出しですが、働きながら書き手を目指しています。コンテンツを気に入って頂けたら、是非サポートお願いします。創作の糧にさせて頂きます!