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#18 妬みの行方

会社が決まってから、人に言う言わないの攻防が自分の中で続いた。
今日やっとそれからもひとまず解放される。
社名だけが一人歩きして「凄いね」とか「凄い人だったんだ」みたいなことをよく言われた。
多分、みんな聞いたことのある大きな会社だからだけれど、私はそれが嫌で、中々言えなかったんだよと良く思った。

私だけの力ではない。運とか縁とかがまずあって、最後に努力くらいの要素構成で、誇れるものはまだ何もない。
空っぽの実態と、掛けられる妬みの言葉のギャップにいつも泣いていた。

4年間支え合って沢山飲んで旅行にも2回行き、いい意味でも悪い意味でも感情をぶつけ合ってきた親友に「お前はハイスペックだから」とこの間物凄い妬み節をぶつけられて肩を落として帰った。
卒業式の夜だったのに悲しくて悔しくて苦しくなった。
君なら私が死ぬほど未熟で何もなくて、誰も幸せに出来ないこと、ちゃんと知ってると思っていたのに。外側ばっかり論わないでよと思った。

この問題は難しい。
もし私が逆の立場なら確かに妬みを抱くだろうし言葉に出すだろうからだ。
でもそれを達観したり、軽蔑したり、そんな器用なことを私はできない。
豆腐メンタルの小心者だもの!
いつも人に嫌われないかと不安に思うもの。

私のいないところで噂がやっぱり一人歩きしてるようで、言った覚えのない人が大勢事実だけを知っていた。私に会ったり話したりしないままに。
というか、教授が口を滑らした!ご内密にと言ったのに笑

内密にすることが悪なのかもしれない。
これを読みながら、この人はとんだ理想論者で自惚れで頑なな人なんだなと思う人の方が多いかもしれない。
でも未熟な実態に膨大な妬みが飛んできたら、人は潰れちゃいます。
自信や誇りが追いつかないまま、凄いやつだと認識されるのはなんとも苦しい。

からかいに使われるのも嫌だった。
わざわざ何度も言う必要がどこにあるんだろうと、本当に分からなかった。
頑張ってくださいの言葉の裏に隠された強い妬みの行方は?
きっと私が所属していた学部や専攻やサークルの中でよりそれが起こるのだろうけれど、私は6月から今日まで沢山の愛想笑いを飛ばしながらなんとか耐えていました。明日からはもう吹っ切れると信じたい!笑

そもそも会社が最終地点と思えてない素直な自分がいる。
書きたいという想いに揺るぎがない。

カネコアヤノの新譜「爛漫/星占いと朝」が発売になった。
運送業者は今大変な思いをしてるだろうから我が家にはまだ着ていないけれど、ワクワクとときめきが止まらない。

私のこの繊細すぎる性格で社会を渡り歩けるのか、まじで分かりませんが、とりあえず明日より新社会人です。
母よりお祝いのお花を頂いたので、最後にそれを添えて。

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駆け出しですが、働きながら書き手を目指しています。コンテンツを気に入って頂けたら、是非サポートお願いします。創作の糧にさせて頂きます!