#10 プライド
プライドなんて多分ない方がいい。
でも私にはどうやらあり過ぎるようだ。
私はちっぽけで、歳とか権力とか、抗えないものに囲まれている。
死んだ目のまま、永遠と続くような説教にさも反省してるような相槌を打ち、心が枯れていくな、と思っている。おそらくその正体はプライドである。
若いからとか、根本の気が強いからとか、プライドが高い理由は色々とあると思うけど、考える人間であることが最もの要因だと思う。
考えなくなったら終わりだ、と人はよく言うけれど考えていると上手く息ができないのも社会人だ。
そんな社会にゆっくりとなり、今生きている事。
高野悦子が「高野悦子自身になりたい」と綴った強い文章は味方であり敵である。
拵えたプライドが傷付き、圧力で押さえられつける度に心が乾く音が聞こえる。
そのパキパキと響く音が、段々私を深い穴に落とし戻れなくするように思えて怖い。
私はずっと分からない。
何を根拠に人を怒れるのか。
自分が正しいなんて何故みんなすぐに信じられるのか。
人の上には立たない事、
それは役職とかの話じゃなくて心の問題だけど、
私の中の最大の哲学だ。
赤ん坊とも3歳児ともなるべく同等にいる事。
それは子供心を忘れないという意志であるし、自分が必ず正しいとは信じないということでもある。
先輩が「俺がロケのアルバイトをやってた時は通行人を土下座してどかせたよ」と嬉しそうに語り、私はまたそれを死んだ心で聞いた。
私はだいぶ社会不適合らしい。
今日は誰のせいでもない、要するにオミクロン株だかなんだかいう脅威のせいで起こった様々な人の感情にひたすら謝っていた。何故わたしが?オミクロンが謝れよ。
「社会人としてレベルを上げていこう!」と言われてもなんも響かない、成長したいとも思えない。
わたしは心が渇いていくだけの事をするなら、ちいちゃく死んでしまいたい。そういう人なんだと思う。
とりあえず先輩を想像でタコ殴りにして、
悔しさに片を付けた。
きっと人は皆そうやって生きてきたんだなと思って苦しい。
頭痛い。
私はどこにいくんだろう。
未来はドラマを書いているだろうか。
努力ばかりに委ねられるのはキツイ。
神にもあっと驚く偶然を連れてきてほしい。
なんだか本当に疲れたなあ。
私は私の正義しか信じない。
三者三様私に"ありがたいお言葉"を説いてきた人達の正義なんてクソだと思っている。
私の正義を守る、私の正義...
帰ってご飯を食べて湯船に浸かって、早く寝ます。
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