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#27 ぼくらが光っていられない夜に

今日は色々とタスクがうまくいっていたのに、深夜になってふと暗くなってしまった。どうして人は一人でに逞しく居続けるのが難しいんだろう。
孤独を埋め合わせるように肩を寄せ合って、気怠い朝日を浴びるのはゆっくりとした破滅だけれど、とても美しいのだ。

美しさと破滅はすぐ隣り合わせだと思う。

表題はサニーデイ・サービスの新アルバムの中の一曲。
わたしはまたウジウジと過去を回想しては消えたくなっている。
雨が降って気温の下がった寂しい部屋で一人。
そんな夜ばかりなのだ。

沢山の人にいいねと思われるのは嬉しい。
沢山褒められて満たされるのももちろん嬉しい。
でも結局本質的にはしっかり自分のことを受け止めて好いて、そばで包み込んでくれる、そんなたった一人が欲しいんだと思う。
それはどんな世界的スターでもあっても。
人生で一番難しいことで、それが人間の満たされなさを加速する。

近づいては離れて、なんか違う、もう少しこうだったらなと求め続けて
些細なことですれ違って喧嘩して謝って
離れたフリして戻って。。。
虚しいいたちごっこを続けた挙句でずたずたに破滅。
誰も、だーれも望んでいないのに…

だからこそなるべく格好悪くいたい。
伝え漏らさないように、なるべくナチュラルで格好悪く。

お互いに何も否定しない関係のまま、
帰り道にスーパー袋の持ち手を分け合って
オレンジに染まる西の空をぼうっと眺めて
一言も発さずに家路を急ぐ。

それがしたい。

私は自分の範疇の中でしか頑張れないあまちゃんのまま
一丁前に「頑張らなきゃ」が口癖になった。
頭の中を止まることなくぐるぐる回る思考が毎日急かすようにゆっくり殺してくるように、そう感じている。
なるべく脳から出してあげるようにしている最近は落ち込む夜も少し減ったけど、気圧次第でこういう夜に魔物は襲う。

自殺がどんどん増える21世紀は「いかに休むか」が課題らしく、たまに頑張ることを悪のように思って行動する人に会う。
そして私に「生き急いでるね」とか「辛くない?留まって休んで行こうよ」とか言ってくる。
私は違うと思う。
すこしだけ極論だが、頑張らなきゃ変わらなきゃと呪いのように思う人は実は不安や絶望から一目散に逃げようとしている臆病者なのだ。
岸も見えない大海原を想像すればわかる。
泳ぐのをやめて顔を出して浮かんでいれば緩やかに平穏だけど、いつか嵐の夜に溺れ死ぬかもしれない危険がある。
だったら今すごく疲れてもクロールで泳ぎ出したい。
岸にたどり着けば永く安心と平穏が味わえるから。
たとえ岸での不安にまた見舞われても、眼前の不安から全速力で逃げる。

それが「頑張らなきゃ」人間なのだ。

頑張るべきだという気も、沢山休むべきだという気もない。
ただ、留まっていても現実を認識したときに負の感情で占領されてしまったら、それは合図でありきっかけだ。
一歩踏み出して頑張るためのトリガーだ。

私は思う。「逃げて」と。
私がものすごく臆病だから。
ゆっくり息苦しくなることに気づいて。

今日は曇天で雨が降り出し、お散歩に出られなかった。
代わりに自家製のジンジャエールを作った。
自分の闇と戦いながら、なるべく明るく生きている。
一人になるとどうしてもダメだけど、人に会うときや過ごす時はせめてと。
お酒は私を底抜けに明るくしてくれるから好きだけど、最近は失敗が多くて、心が丈夫になるまで弱いものを飲まなきゃダメだなと反省したところだ。

つらつら書きましたが、
最近のことと、とめどなく流れ出た思考の記録でした。


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