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29歳黒髪ポニーテル女性と居酒屋で出会った話

コミュ障が治って、自分に自信が付いてくると、不思議と奇跡が起こるものなんだよね。

金曜の夜、ひとりで馴染みの居酒屋にいた。仕事終わりに立ち寄る、いつものカウンター席。少し強めのハイボールを頼んで、ぼんやりとグラスを傾けていると、隣に女性が座った。

黒髪で落ち着いた雰囲気。どこかで見たことあるような気がしたけど、気のせいだろう。軽く会釈すると、彼女も小さく微笑んだ。香水のほのかな香りが、ふわっと鼻をくすぐる。

「一人飲み?」
「ええ、まあ…たまには、ね」


少し驚いた。彼女の方から話しかけてくるとは思わなかった。正直こんなことって、本当になかったから。たまにはあったかな?いや、ないよな。ってくらい、ほぼないことだったんだ。

話すうちに、お互いに仕事の愚痴や日常の小さなことを語り合っていた。気がつけば、グラスを何杯も空けていた。

話が途切れることはなかったけど、沈黙も心地よい。ふと、彼女が箸を持つ手を止めた。

「…外、出ません?」

会計を済ませて、店を出る。夜風が少し冷たい。でも、それが妙に心地よかった。

駅までの道を並んで歩く。時折、手が触れそうになる。そのたびに、胸の中がざわつく。

「ちょっと、散歩しない?」
「うん…いいね」


少し離れた公園まで歩いた。夜の静けさと街灯の淡い光。彼女がベンチに座り、俺も隣に腰を下ろす。

「…なんか、こういう時間、久しぶり」
「わかる。こういうの、いいよね」


沈黙。でも、それが重くない。ふと彼女が俺を見つめる。その瞳に、何かを感じた。

「…なんか、帰りたくないな」

小さく笑った彼女の顔が、妙に色っぽかった。そこから先は、自然な流れだった。

夜の街を歩きながら、二人だけの時間が続く。何も言葉はいらなかった。お酒も入っているせいかお互い足元は少しフラフラしてしまい体が時々ぶつかったりするのがすごくドキドキした。

向かったのはラブホテル。

「ねぇー普段こんなことしてるのー?」

と少し茶化されたけど、その時にはもう腕を組まれていた。カップルみたいな感じで部屋に入った。

その後のことはもう書かなくてもいいよね?

こんなことが起きるんだよね。不思議だよね。
こんな自分から話しかけてくるエロい女性は、大学生の時以来に出会ったなぁ。

自分の自信がつくって、ほんと、素敵!

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