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フットサルで知り合った可愛い女の子とまさかのセフレに•••
フットサルの大会が終わると、心地よい疲労感とともに、爽快な気持ちが身体を満たしていた。久しぶりの試合の緊張感と、全力で走ったあとの充実感。汗で湿ったジャージを引っ張りながら、ベンチに座って水を飲んでいると、彼女が近くに腰を下ろした。
「お疲れさまです!」
弾むような声とともに、彼女はペットボトルのキャップを開けた。小柄な身体に、華奢な肩。髪をひとつに結んでいて、顔のラインがすっきり見える。フットサルをしているときの真剣な表情とは違い、今は柔らかい笑顔を浮かべている。
「お疲れ。今日、すごく走ってたよね?」
「はい! でも、めっちゃ楽しかったです。フットサルの試合、初めて出たんですけど、やっぱりチームでやるの、いいですね!」
「確かにね。俺も久々にがっつり動いたかも」
少し雑談をしてから、俺は何気なく聞いてみた。
「このあと時間ある? どこかで飯でも食わない?」
「え、いいんですか? 行きたいです!」
彼女はぱっと顔を上げて、嬉しそうに笑った。
フットサル帰りのジャージ姿のまま、俺たちはそのまま近くのファミレスへ向かった。彼女はバッグブランドの店で働いているらしい。接客業だからか、会話のテンポがよく、話していて楽しい。仕事の話やフットサルの話で盛り上がり、気がつけば2時間ほど経っていた。
「なんか、めっちゃ話しちゃいましたね」
「そうだな。でも、こうやってゆっくり話すの初めてだったし、楽しかったよ」
「はい、私も!」
テーブルの上には食べ終えたハンバーグの皿と、飲みかけのアイスコーヒー。俺たちはお互いの話に夢中で、時間の流れを忘れていた。
その日はそのまま解散したが、彼女とはすぐにまた会いたくなった。メッセージのやりとりも自然と増えていき、翌週、俺たちは飲みに行くことになった。
夜の街は、週末の賑わいに包まれていた。店の外に並ぶ客や、道端で談笑するグループ。ネオンの光が濡れた路面を照らし、俺たちは人気の居酒屋に入った。
「乾杯!」
グラスが軽くぶつかり、ビールの泡が弾ける。彼女はすでに頬を赤らめていて、明るい表情をしていた。
「結構お酒強い?」
「うーん、普通……かな? でも、楽しいといっぱい飲んじゃうタイプです」
彼女はそう言って、笑った。
「じゃあ、今日はいっぱい飲もうか」
「はいっ!」
料理をつまみながら、仕事の愚痴やフットサルの話、恋愛の話まで、酒が進むにつれて話題も広がっていく。彼女はよく笑い、俺の話にも楽しそうに相槌を打つ。その姿を見ていると、自然と距離を縮めたくなる。
気づけば、俺たちはかなり酔っていた。お互いのグラスが空になるたびに、次の酒を注文し、心の壁はどんどん薄れていく。
「ねえ……」
彼女がふと、グラスを手にしながら俺を見つめた。
「この後、どうする?」
彼女の声は少しかすれていて、酔いのせいか、瞳がとろんと潤んでいた。
「どうしようか。」
俺はグラスを置きながら、彼女の目を見つめた。返事を急かすつもりはなかったが、彼女の視線が俺を試しているようにも感じた。酔いの回った頬を指でなぞりながら、彼女はふっと微笑む。
「……うち、来る?」
その一言に、喉が渇くような感覚が広がる。
「いいの?」
「うん……」
彼女は視線を落としながら、小さく頷いた。俺は答えを急ぐことなく、そっと伝票を取った。
店を出ると、夜風が頬に当たる。彼女の歩調は少しふらついていた。
「大丈夫?」
「ん……ちょっと酔ったかも」
「じゃあ、支えてあげる。」
「うん……」
彼女のマンションは居酒屋から歩いてすぐの距離だった。エントランスを通り、エレベーターのボタンを押す。閉じる扉の前で、俺たちは互いに黙ったままだったが、その静けさすら心地よかった。
部屋のドアが開くと、ふわりと甘い香りが漂ってくる。彼女の香水と、柔軟剤の匂いが混ざった優しい香りだった。
「狭いけど……上がって」
「お邪魔します。」
リビングのソファに腰を下ろすと、彼女がキッチンで水を用意してくれる。グラスを手渡され、俺は一気に喉を潤した。彼女も隣に腰を下ろし、少しだけ肩を寄せる。
「……なんか、緊張するね」
「そう?」
「だって……こういうの、久しぶりだから……」
彼女は目を伏せながら、少し唇を噛んだ。俺はそっと彼女の髪に指を絡ませ、顎を持ち上げるように顔を近づける。
「……じゃあ、ゆっくりでいい?」
「……うん」
彼女の唇にそっと触れると、彼女の息がわずかに震えた。最初は軽く、確かめるように触れるだけ。けれど、次第に唇を重ねる深さが増していき、彼女の指が俺の肩にそっと添えられた。
「……んっ……」
唇を離した瞬間、彼女の息遣いが甘く漏れる。その音だけで、身体の奥が熱を帯びていく。俺は彼女の頬を撫で、指先を首筋に滑らせた。
「……気持ちいい?」
「うん……」
彼女の瞳はすでに蕩けるように潤んでいる。
俺はそっと彼女の肩に手を回し、抱き寄せる。彼女の体温が伝わり、心臓の鼓動が高まるのがわかる。
スカートの裾をそっとめくると、彼女の素肌が露わになった。そこに唇を寄せ、軽く吸いながら舌を這わせる。
「……っ、くすぐったい……」
「いや?」
「……違う」
彼女は俺のシャツをぎゅっと握りしめながら、かすかに震えている。その仕草が、たまらなく愛おしい。
俺は彼女の膝に手を滑らせ、太ももを撫でるように指を這わせた。彼女の肌は熱を帯びていて、わずかに息を飲む音が聞こえた。
「……気持ちいい?」
「……うん……」
彼女の瞳は完全に熱を帯び、俺を求めていた。
——俺たちは、もう止まらなかった。
***
翌朝、薄明かりがカーテンの隙間から差し込んでいた。彼女は俺の腕の中で静かに眠っている。
髪を指で梳きながら、その寝顔をじっと見つめた。
昨夜の熱がまだ身体の奥に残っている。
「……おはよう」
俺が囁くと、彼女はゆっくりと目を開けた。
「……おはよう」
彼女の声は掠れていて、昨夜の余韻が色濃く残っている。
「まだ、眠い?」
「うん……でも、もう少しこうしてたい……」
彼女は俺の腕にぎゅっとしがみつく。
その仕草が可愛くて、俺はもう一度、彼女の髪にキスを落とした。
——こうして、俺たちの夜は始まり、そしてまた続いていくのかもしれない。