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なぜ、日本酒キッチンカーを始めるの?
こんにちは。
日本酒熟成酒・お燗文化普及人の石坂晏敬です。
こちらのnoteでは、日本酒に関する話、自分の考え、自分が行っている日本酒の事業などについて定期的に書いていこう思います。
今日は「なぜ、日本酒キッチンカーを始めるの?」についてまとめてみました。
理由は5つとなりました。それぞれを解説していきたいと思います。
音声でもまとめています。読むより耳で聴く方が良い方はこちらからどうぞ
1. 一番は「なんか楽しそう。」っていうのが理由。
かっこいい車にして、キャンピングカーみたいな位置づけで、好きなところに色々行けて、単純に楽しそう。移動キャンプみたいなノリで日本酒を広めていけたら、それは純粋に楽しいんじゃないかと思えたという点が一番の理由です。
車は大は小を兼ねる。と見込み、(実際には、日本は狭いので、小さい車のほうが出店できる場所は増えそうだけど(汗))、クイックデリバリーというヤマト運輸が使っている大きい車を購入した。車の周りのカウンターを用意して、飲める場所が設置された車となる予定。
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車のボディカラーもカンパイSAKELOVERSのロゴとアイコンが際立つ色を選び、車を走らせるだけで楽しいと思えるものにしたいと思っています。
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2. 身軽、機動力あり
兎にも角にも、キッチンカーは身軽であるという点です。僕は当初、角打ち付きの酒屋を始めるために、物件を探していました。2ヶ月ほど探して、この探している地域で、高額の物件を借りて、少ない利益の酒屋業を始めることは現実的ではないことを理解しました。
その上で、なにか出来ないかと行き着いたのがキッチンカーです。キッチンカーは初期費用は300−500万ほど車自体にかかりますが、それ以外の維持費は駐車場代と保険料のみです。固定費が固定店舗より圧倒的に抑えられます。(僕が探している都内の物件と比較してと捉えてください)
その点で、毎月の金銭的な縛りは軽減できます。
さらに出店先を色々選べし、出店先を固定する事も可能です。
固定店舗の場合は、その店舗にいかに集客するか一点に絞られるが、キッチンカーの場合は場所に流動性をもたせることが出来る。
この身軽で、機動力ある点が魅力だと捉えています。
3. 日本酒に特化したキッチンカーはほぼ存在しない
既存のスタイルとは違った形で、日本酒を多くの人に広げていけるかを考える必要がありました。
そこで注目したのがキッチンカーです。日本酒に特化したキッチンカーはほとんど存在しません。そもそも、料理ではなく、お酒に特化したキッチンカー自体が圧倒的に少ないです。
だから、前例もほぼないという状態なので、参考になるものが少ないです。とても厳しい環境であることは間違いありませんが、自分の戦い方を駆使できると捉えることも出来ます。
この希少価値をうまく生み出されば、話題を作ることが出来る可能性はあるなと捉えました。
4. コラボレーションが取りやすい
日本酒の特性はなんと言っても料理との相性がとても高い点。ペアリングという観点でも他のお酒を圧倒しています。
この点から、様々な飲食店さんと日本酒をあわせられるという立ち位置が取れないかと考えています。イタリアンに合う日本酒、中華料理に合う日本酒、タイ料理に合う日本酒、洋菓子に合う日本酒など様々なペアリングイベントを実施してきました。
例えば、日本酒を取り扱っていないイタリアンのお店の軒先にキッチンカーを置かせてもらい、料理はそのイタリアンのお店の料理を発注してもらい、それに合う日本酒を提供させてもらう。といった具合。
これが可能ならば、実績を上げながら、全国の店舗からオファーをいただき、出向くみたいなことも出来るようになります。県をまたいだら、その都度、保健所から営業許可を取らないといけませんが、まあ、それも楽しめるような体制に持っていきたいですね。
5. 話題性が造れる余白がある
キッチンカーはまだまだ発展途上である。都内を中心に急速にキッチンカーの台数は増えてきてはいるがまだまだこれからです。
キッチンカーはまだ食べログのような情報プラットフォームが存在しません。ただ、現在その開発は進んでいて、そのプラットフォームが出来上がると、今現在、「このキッチンカー」が「この地点」で出店しています。という情報をGPSで見られるようになります。
これが出来上がると目当てのキッチンカーを探すという概念が出来るかもしれません。この点はしっかり捉えていきたいです。
あと、「FR2」というファッションブランドがコロナ禍を機に移動販売を開催しました。これはフランスのGPSアプリを使用して、FR2の販売者がどこにいるかを追えるようになっていて、検索してもらうというゲーム性を生み出している。
キッチンカーでも、ゲリラ的にどこかに出現するなどの試みは行えそうなので、見つけた人しか飲めないみたいなものが希少性となり、面白がってくれたりしたら面白いかなと妄想したりしています。この点はしっかりと取り組みに入れていきます。
例えば、日本の最北部の稚内のノシャップ岬や宗谷岬でキッチンカーをやり、沖縄の車で移動できる最南部でキッチンカーをやるということをやってもいいし、海外に進出して至る国に進出していくなどはぜひぜひ考えていきたいことだ。
まとめ
これらがこの移動式の日本酒バーを立ち上げる理由です。結構色々あるでしょ。
これらの活動を通して、最終的には日本酒文化を広く日本と海外に広げたい。
本の逸話で、「日本のバーで日本酒を頼んだら、「そのようなものはございません」と、言われた。世界どこへ行っても、その国の酒場でその国の酒が飲めないところがありますか?」
日本は、日本酒飲める店限られていて、少ないですよね。
せっかくやる事業なので、志は大きく持っても良いかなと思っています。