Hard Rock Calling! 3 Cologne
ハードロックカフェ第3弾はドイツ・ケルンを取り上げる。
卒業旅行で2カ国目に訪れた国がドイツであり、その中で最初に訪れた街がケルンであった。
以前の記事で取り上げたように、ケルンには夜到着し、朝10時に出発するという極めて短期滞在であった。実質ケルン大聖堂を見て寝るだけのために立ち寄ったと言ってもいいくらいのスケジューリングである。
しかし、ハードロックカフェがケルンに存在することは調査済みであり、夕食を摂るため、私と友人はハードロックカフェへと向かったのであった。
中央駅から南へ10分程歩いたところにハードロックカフェ・ケルンはある。
2003年にオープンしたケルン店には、デヴィッド・ギルモア(ピンク・フロイド)のギターや、ジーン・シモンズ(KISS)の斧型ベースといったレジェントたちのグッズが飾られている。
訪問時は、夜遅い時間であったこともあり、店内は閑散としていた。
そんな中ドイツでの初食事に臨む私と友人であった。
ハードロックカフェはアメリカンレストランである。
したがって、ヨーロッパを旅した際にその土地らしい食事をするのに、ハードロックカフェはあまり適していないように思われる。
それは当然ハードロックカフェ側も心得ているようで、観光客を狙ったメニューも存在する。
それがLocal Legendaryである。
アメリカ料理を代表するハンバーガーに、それぞれのご当地の食材や名物料理を取り入れた、いわゆるご当地バーガーというやつである。
ケルンにもご多分に漏れず、Local Legendary Burgerがあった。
まぁせっかくドイツに来たんだし、それにするかと友人と2人でLocal Legendary Burgerを注文。ドイツビールで乾杯し、ハンバーガーを頂いた。
ケルンのLocal Legendaryには何が使われていたのか。10年以上の時を経た今、もはやそれは定かではない。
(※上記サイトではシュニッツェル(薄切り肉のカツ)バーガーがケルンのものと紹介されているが、少なくとも私の訪問時には、シュニッツェルではなかったことは写真からも明らかだ。)
確かなことがあるとすれば、それなりに美味しかったという記憶と、それを食べた友人が腹を壊したという事実だけだ。
ハンバーガーを食べて腹を壊すという事例を私は初めて目の当たりにした。哀れにも友人は、ケルン大聖堂だけを見に来たこのケルン訪問において、ケルン大聖堂の中に入ることなく、本来ならば大聖堂の中にいたはずの時間の大部分をトイレの中で過ごし、そして電車の時間だからと私にトイレから強制的に引っ張り出されて終わった。
ハードロックカフェ・ケルンのピンパッジがこちら。
ご当地デザインではなく、イギリスのロックバンド・The Whoのピンバッジだ。
The Whoは1964年に結成された、ビートルズ、ローリング・ストーンズと並ぶイギリス3大ロックバンドとも称されるバンドである。
コラボピンバッジはケルンに限らず全店舗で販売されており、私はThe Whoのファンであったので、どこかの街で買うつもりではいた。
おそらくケルンのご当地ピンパッジにあまり良いデザインがなかったため、The Whoをチョイスしたと思われるが、今にして思えばthe whoとご当地の2つを買っておけば良かったのにとも思う。
いずれ再訪したら買い増したい。
とまあこうして、トイレから引きずり出した友人を電車に押し込み、ケルンの街を後にした。
彼の記憶にはハンバーガーとトイレと苦しみの記憶だけが残っていることだろう。
そんな彼も今は定期的に海外に出張するなど活躍しているようだ。いつの日か、ケルンの地に足を運び、過去を克服する機会があってほしいと願う限りだ。
私はその報告を後から聞ければそれで十分である。
最後までご覧いただきありがとうございました。