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自分でBIを作れ

トマ・ピケティは言った。 r > g だと。 つまり、労働で得る給料よりも、投資をして得る収益の方が大きくなっていく、と。 これは、特に成熟した先進国こそ顕著であろう。これから経済発展を遂げていく国と違ってすでに経済成長率は衰え、労働による給料増加はそれほど見込めない。しかしながら、世間に選ばれるサービスや物の提供ができる企業はそれによる収益から肥えていくことができる。また、株主は配当金により潤っていく仕組みだ。 その流れは、AI革命により加速した。これからますます人

    • 銀行から決済アプリ、そして仮想通貨へ

      シリコンバレーバンクが破綻して、バンクランが起きている。実際に、銀行の前に長蛇の列が出来て、現金を出金しようとする人々で溢れているそうだ。 そこで、ふと思った。 わざわざ、銀行まで行って現金を引き出す必要があるのか?と。そもそも、ネット銀行に預けておけば、スマホの操作で資金は別の銀行などへ移動できる。銀行が危険なのであれば、証券口座や仮想通貨取引所などへ移動して保管できる。また、現金で持つのは決済のためでもある。しかし、今街中で現金で決済する場面は少なく、PayPayや

      • “日本”再興のストーリーテラーたち

        世の中の出来事は、どれも誰かの思い描いたストーリーである。そう考えると今回の中田敦彦の「仮想通貨とweb3.0革命」の動画は、個人の立場であり自身の影響力を把握したインフルエンサーが世の中に一筋のストーリーを紡ぎ出そうとする行為に見える。立場を変えれば渡辺創太というシンガポールにいち早く飛び出して実務と実績からストーリーを紡ぐ者がおり。平議員という日本の法制度を整えて規制を緩和しようとするストーリーを紡ぐ者がいる。企業を巻き込みデベロッパーを増やそうというストーリー、個人に関

        • LINE Payの使い分け場面と今後の戦略

          LINE Payクレカ(P+)というカードが新しく登場した。 そこで、元々のVISA LINE PayカードとLINEプリカとの使い分け場面と LINE Payが PayPayを相手に、どのような戦略を描いているのかを 考察してみた。 使い分け場面の結論から言うと、 ・VISA LINE Payクレカは、物理カードでの支払いで使う(1%) ・VISA LINE Payプリカは、Apple Payなどと紐付けてIDでのタッチ決済で使う(2%:月上限5000ポイント=25万円