【日記】歌人になることを決意した話
己こそ
虚無を越えたる
星とならん
そして輝く
ウルトラソウル
年が明けた。
短編小説も大して受けていない。ついに私は歌人になろうと決意したのである。このニーチェもどきの哲学短歌は、その表れである――
と言いたいところだが、嘘だ。紅白歌合戦でのB’zのパフォーマンスを見て感動し、勢いで「ウルトラソウル俳句」を書いただけである。
正直に言えば、紅白にはまったく期待していなかった。最近の曲には疎いし、アイドルにも興味がない。むしろ、アイドル産業は搾取の象徴として見ている(かわいいとは思うけれど) 。
だからリアルタイムでは見ず、後で録画をなんとなくチェックした。
そこで驚かされたのがB’zだった。
朝ドラ主題歌から始まり、サプライズで名曲『LOVE PHANTOM』、そして最後に『ultra soul』。この流れに、特にB’zファンというわけでもない私ですら思わず感動してしまった。
いや、興味がなかったと言えば嘘になる。近年で言えば、ラグビーのテーマ曲『兵、走る』に感動したし、稲葉と松本がかっこいいことも知っている。
ただ、中二病の私は洋楽ばかり聴いており、B’zを「ボン・ジョヴィやエアロスミスのフォロワー」と勝手に軽視していたのだ。今となっては恥ずかしい話である。
しかし、今回のパフォーマンスには本当に心を打たれた。調べてみたところ、そもそもB’zは紅白どころか、テレビ出演自体が長らくなかったらしい。
そんな中での、この三連発の構成。特に『ultra soul』では、思わずテレビの前で「ハイ!」と叫んでしまった。
そんな年越しを迎え、今年は良い年になると信じている。私も己を磨き、虚無を越えた輝く星になれるよう頑張りたい――ウルトラソウル。