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目川探偵事務所 The GORK 1部「沢父谷姫子の失踪」編

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#SF

The GORK  3: 「どしゃぶりの雨の中で」

The GORK  3: 「どしゃぶりの雨の中で」

3: 「どしゃぶりの雨の中で」

 その日、家に帰った僕は、早速、沢父谷から手渡されたDVDをデッキに入れてみた。
 円盤の表面にタイトルの類は一切ない。
 プレィが始まる短い空白時間に、嫌な予感がした。
 もしかしたらこれから僕の目の前で、沢父谷がくわえ込んだ男どもとのセックスシーンが展開されるのかも知れない。
 ・・屈折した意味のない冗談。
 何処かで、沢父谷とこのDVDに登場する男が、自分た

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The GORK   11: 「やさしい悪魔」

The GORK 11: 「やさしい悪魔」

11: 「やさしい悪魔」

 ジンジャーエールの入ったグラスの底に貯まった氷のブロックが、カタンと音を立てて崩れた時、その男、蛇喰がやって来た。
 洒落者なのか、淡いブルーの薄手マフラーをスーツ姿の首にかけている。
 蛇喰は、「目印は黒のボルサリーノ」との打ち合わせ通りボルサリーノを斜めに被っていた。
 それに全身、ギャングスター・スタイルのスーツ。
 そのくせ、顔は町工場の社長です、と言った感じ

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The GORK   12: 「カサブランカ・ダンディ」

The GORK 12: 「カサブランカ・ダンディ」

12: 「カサブランカ・ダンディ」

 手筈は整っていた。
 俺が羽織っている皮ジャケットの内ポケットには、神代組の末端からくすねた麻薬が1キロ入っている。
 芝居じゃない、実際に俺が売人のヤサからそれをくすねて来たのだ。
 勿論、情報は蛇喰が流してくれたのだが、このカラクリは神代組の上層部の数人しか知らない。
 神代の組員が、俺の探偵事務所へ押し込んできたのは、俺が盗みを働いたその日の夕刻だった

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