【イタリア編】0円ヨーロッパひとり旅
みなさんこんにちは。フランス滞在中のJoです。12月末の2週間の休暇を利用して、ヨーロッパの国を毎日1カ国ずつ旅行をしています。詳しい背景は準備編をご覧ください。
メリークリスマス!今回は5カ国目のイタリア・ヴェネツィアです。ヴェネツィアは「水の都」として、美しい運河と歴史的な建物が点在する世界遺産都市です。私が人生で一度いってみたいと思っていた街でもあります。
レイルジェット(OBB railjet)
毎回引き合いに出すようで申し訳ないのですが、私はルクセンブルクで体感-3℃のなか、1hの間バスを待っていたことが鮮明に記憶に残っており、完全に夜行バス恐怖症に陥っていました。ただ、今回の移動は鉄道です。遅れることはないでしょう。
5分遅れてきました!全然問題ありません!OBBという鉄道に乗車しました。エコノミーながらも内装はフランス国鉄TGVの一等車のようでした(気になる方は「TGV 1st class」で検索!)。てっきり指定席かと思いましたが、近くの乗客に聞いたところ、「場合による」とのことでしたので、ひとまず空いている席に座ります。電源プラグ1つ、USBポートが2つと、充電には困ることはなさそうです。昨日(というか今日の早朝)にミュンヘンでAirpodsの右バットを無くしてしまったせいで、骨伝導のイヤホンしか残っていません。ノイズキャンセリングがなくなってはじめて気づいたのですが、ヨーロッパの鉄道は日本の鉄道(とりわけ特急車両)と比べて、騒がしいような気がします。とくに子供連れの家族が多いと、気になるかもしれません。日本とは異なり、大声を出しているからと言って親御さんが制止する場面もありません。その代わり、泣いているお子さんはとても少なかったように思います。これを思うと、ヨーロッパの方が日本に移住して鉄道の発達している都市圏で子育てをすることは、文化的な違いからかなり難しいのかもしれないと感じました(他にも犬の同伴の有無といった問題も絡んできます)。
なぜか1時間遅れで到着しました。今日は特に観光する予定はありませんので、全く問題ありません。今日はドイツ→オーストリア→イタリアと1日で3カ国訪問しています。駅から出るとそれはもう「僕ヴェネツィアです!」というような風景が広がっていました。どこをとっても画になるような、世界遺産都市が持つ唯一無二の雰囲気に圧倒されました。
Hotel Carlton on the Grand Canal
この日はホステルではなく、ホテル滞在でした。0円で旅をすると決意した前に予約をしていたホテルです。おそらくこの旅で1番よい宿泊先なので、行く前からとても楽しみにしていました。
この日はクリスマスイブで、ホテル1階のレストランではクリスマスディナーパーティーが行われていました。歌手を呼んだ、かなり本格的なディナーパーティーでした。羨ましいと思う反面、こういったパーティーに1人で参加するのはなかなかメンタルが削られます(実証済み)。エレベーターに乗って部屋を目指します。
...やばっ!と反射的に声が出てしまうようなお部屋でした。まるで、ヨーロッパのお城のようです。今までバスで寝ていたような私がこんなにきれいなホテルで宿泊しても良いのだろうかという葛藤をしてしまいました。
なんとバスタブもあります。日本の食事と同じくらい湯船が恋しかったので、とてもうれしいです。写真ではわかりづらいですが、外国人使用の長めのバスタブで、私が入っても全く窮屈感はありませんでした。
レストランへ
今回のイタリア編の目標はとにかくパスタ、ピザ、イタリアワインです。ホテルで支度を終えたら、早速、お目当てのお店に向かいます。
唸るほどきれいな景色が随所に散りばめられています。本当にどこを撮っても「映え」ます。また、この街の特徴として、家と家の間に通路があり、道路の構成がまるで迷路のようになっています。現在のマップの精度では、細かい部分まで正確に反映されないときがあるので、道を間違えたら行き止まりということもありました。
お目当ての店につきました。5組くらい並んでいたので、最後尾らしき男性に話しかけてみると、その男性は予約客の方のようでした。他の方も全員そうみたいで、私はそのお店は諦めることにしました。Googleで評価の高いレストランだったので、このお店にお客さんが集中しているのだと思います。最後尾の男性は「私はここに来るまでにたくさんレストランを見てきたがどこも空いていた。逆に君は予約をとっていないからチャンスかもしれない」と言っていました。たしかに、評価のいいお店でご飯を食べたら本流を知ったような気持ちになりますが、イタリアでイタリア料理を食べたという経験を作るだけなら、どこのレストランに行っても、それほど差はないはずです。そう信じて、私は移動中に1番空いていたレストランに入ることにしました。
まずは、イタリアに滞在経験のある友人(Tくん)に教えてもらったPreseccoという名前のスパークリングワインを注文しました。飲みやすくてかなり驚きました。飲んだあとにワインではありがちな渋みのようなものが全くなく、フレッシュな後味です。スンスン飲めてしまいます。
これまたTくんのおすすめのRefoscoです。これもかなり飲みやすかったです。もしかしたら、ワインが苦手な方はイタリアのスパークリングワインを試してみるとワインに対する印象が変わるかもしれません。
待望のスパゲッティーが到着しました。名前は忘れてしまいましたが、海鮮のたくさん入ったトマトソースのパスタです。麺が若干太くてモチモチしていて安定した美味しさでした。ちなみに、右手の銀色の容器には粉チーズが入っています。どこのレストランにいっても、パスタには必ず付いてきます。
パスタも食べ終わって帰路につきました。35€くらいでした。イタリア編では食費はノーカウントで行きたいと思います(すみません)。帰る途中、これまたイタリア名物のジェラートを食べました。メロン味とレモン味という早口言葉のような組み合わせのジェラートを注文しました(4€)。レモン味は特に果肉が入っていて食べ応えがありました。その後、スーパーに寄って翌日の朝ごはんとしてバナナを購入しようとしますが、5本で一房という1人で食べるには少し量が多い感じでしたので、やっていいのか迷いつつ、1本だけむしり取ってレジに向かったところ、問題なく会計できました(0.9€でした)。
ヴェネツィア(Venezia)
おはようございます!今日は午前に日本とのオンライン会議があり(そのためにホテルをとっていました)、午後からヴィネツィアの街に繰り出します。
リアルト橋(Ponte di Rialto)
アーチ型が特徴の橋で初期は木造だったらしいのですが数回の崩壊や火災を経て今の形になったそうです。
ちなみに、これもTくんのおすすめです。アーチ型が特徴だといっているのに全くアーチ型を確認できませんね。私はこれを「黄金の小屋根現象」と呼ぶことにします。詳しくはオーストリア編をご覧ください。
サン・マルコ広場(Piazza San Marco)
これも、Tくんのおすすめなのですが、到着するまでピザ屋さんか何かだと勘違いしていました。イタリア語では広場はPiazzaなのですね。
この巨大な建物はサン・マルコ大聖堂(Basilica di San Marco)です。入館するのに料金がかかるため、今回の旅では外観だけです。
ため息橋(Ponte dei Sospiri)
サン・マルコ広場の近くにかかる小さな橋です。この橋は昔、囚人たちが監獄へ向かう途中に通るルートの一つに構成されており、最後の自由の光景に思わずため息をついたという経緯からため息橋と呼ばれています。
リブレリア・アクア・アルタ(Libreria Acqua Alta)
今回は紹介する名所がたくさんあるのでサクサクいきます。
ここは、船やバスタブの中に本が積み上げられているという不思議な本屋さんです。店舗内は狭く、大きなリュックサックを持っていた私は店員さんに「そのカバンを店の外に置いてから来てください」と言われましたが、外にロッカーなどはなく、どうすればいいかわかりませんでした。ひとまず盗まれないように大きなゴミ袋の裏に隠しておきました。滞在時間が短かったこともあり、幸いなことに盗まれずに済みました。
サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会(Chiesa di San Giorgio Maggiore)
サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会がある同名の島に行くには水上バスで移動する必要があります。1hで本島に帰ってこないといけない9€のチケットと、いつでも本島に帰ってこれる14€のチケットがありました。1hはさすがに短いので14€の方を選びました。
この島はかなり小さな島で教会と周辺の建物でぎっしりという感じでした(細い道路が指で数えるくらいしかない程度)。
いつもお馴染みの教会です。相変わらず豪華な見た目ですが、開放的な広い空間が特徴かと思います。教会の展望台(?)から街の眺望を見ることができますが、追加料金がかかります。近くに図書館があるので行ってみようかと思っていたのですが、どの通路に行っても施錠された門で行き止まりにあたってしまいます。何回かトライしたあとに展望台の受付のスタッフに聞いたところ、クリスマスなのでやっていないそうです。残念です。
レデントーレ教会(Chiesa del Redentore)
この教会はペストの終息を記念して建てられました。毎年7月に行われる「レデントーレ祭」では、多くの人々が訪れるそうです。
チェック柄の床が珍しいと思います。人もそれほど多くなかったので落ち着いて見学できます。
昼食
お腹が空いたので、目についたレストランに入ってスパークリングワインとカルボナーラを頼みました(17€)。
カルボナーラは意外にも日本のものとそれほど味が違う感じはしませんでした。帰りにパンをもらいました。フランスのレストランで提供されるパンよりかなりかたいのが特徴です。このパンは小腹が空いたときにでも食べようと思います。
モリーノ・スタッキー(Molino Stucky)
テキトーに歩き回って発見した大きな建物は現在はヒルトン系列のホテルになっているモリーノ・スタッキーです。かつては製粉所だったそうです。宿泊はできませんが、ロビーを少し覗いてみました。
さすがヒルトンという感じでした。豪華ですね。ちなみに夜になるとライトアップしてかなり綺麗な見た目になります。
アングルが変すぎるのはお許しください。外も暗くなってきたので、ぼちぼち本島に戻りたいと思います。ちなみにパリのメトロのようにチケットゲートを飛び越えて水上バスに無賃乗車する人も何人かいました。他のヨーロッパの都市でもバスなどの公共交通機関は無賃乗車されがちな気がします。
夕食
今日は50€を超えてしまっていますが、イタリアではどうしてもピザとペペロンチーノは食べたいと思っていたので贅沢に2つ注文しました。
まず、ワインが到着しました。グラスワインで十分だったのですが、このお店はミニボトルが1番小さいサイズらしいです。たぶんぼったくられています(が、よしとします)。隣の席の中東系のカップルの方が「彼(私)と同じやつを」と私と同じワインを注文していました。ワインが到着すると店員さんがグラスにテイスティングで少し注ぎますが、カップルの男性の方はテスティングを理解していなかったのか店員さんに「トライ!トライ!」とお叱りを受けていました。その後、ワインのテイスティングについて5分ほど店員さんからレクチャーを受けていました。女性の前でなかなかな恥をかかされているなと感じました。
料理が到着しました。ピザはチーズの伸びがとてもよく、美味しかったです。ペペロンチーノは注文のときにペペロンチーノと言っても通じませんでしたが、アーリオオーリオと言ったらピンときたような顔をしていました。ペペロンチーノは結構辛くて驚きました。お腹いっぱいだったので、咀嚼する回数を減らしたのもあって、次の日は少しお腹の調子が悪くなりました。
まとめ
以上になります!今回はボリューミーな内容でしたが、こう見えてかなり内容は厳選しました。どこを見てもきれいな風景が広がっており、特定の場所に行かずにただ歩くだけでも楽しいと思います。本格的にヴェネツィアを巡る場合は何日か日程をとっておいてもよさそうです。
それでは、次回はスロベニアでお会いしましょう!Ciao ciao!