FX界隈の通説!なぜ9割ものトレーダーが負けるのか?
毎年、多くの人が挑戦するFX。しかし、FX界隈では約9割のトレーダーが年間を通じて資金を失うという通説があります。
なぜ、これほど多くの人が資金を失ってしまうのでしょうか?
確かに、相場の世界は簡単ではありません。しかし、ここまで多くの人が負ける理由が、本当に「相場の厳しさ」だけなのでしょうか?
本記事では、この「負け組トレーダーの多さ」の背景に迫り、なぜ勝てないのか、どうすれば勝ち組になれるのかを考察してみたいと思います。
誘惑から始まるFXへの道
「少額から簡単にはじめられる」
「スマホで簡単取引」
「好きな時間に、好きな場所で稼ぐ」
「副業にも最適!時間を有効活用して収入アップ」
多くの人がこんなワードに惹かれ、足を踏み入れるFX。
SNSなどで情報を得るにつれ、「ひょっとしたら自分にもできるかも!」という期待感が芽生え、関心は高まります。
そして、一部の人達がデモトレードに挑戦します。
そこで利益獲得を体験し、「これなら自分もいける!」という確信めいた錯覚に陥り、FXはただの「興味」から「やめられないもの」に変わります。
私自身も、デモトレードとはいえ、わずかな時間で50万円以上の利益を得た時は、甘美な幻想に完全に囚われてしまいました。
では、もし最初に目にするFXを紹介するワードが、次のような内容だったらどうでしょう?
「初心者ほど危険!知識なしでは資産を失うだけ」
「一瞬の判断ミスが、大きな損失を生む世界」
「FXは甘くない!覚悟がないなら手を出すな」
おそらく、多くの人がFXへの参加をためらうのではないでしょうか。
しかし、現実にはこうした厳しい側面が語られることは少なく、甘い言葉が多くの初心者を引き寄せているのが現状です。
リアルトレードでお金を失う恐怖を体験
デモトレードでさらに関心を深めた人達は、次にリアルトレードに向かいます。しかし、デモトレードとは全く別物であるリアルトレードでは、なかなか勝つことができません。
ここではじめて「資金が減る恐怖」を体験します。
まだまだ知識が足りないと感じ、Youtube動画や関連書籍などで、独自学習を進めますが、負けが積み重なる一方で資金は減り続けていきます。
約9割の負け組トレーダーが生まれてしまう原因?
多くの初心者が独学の限界を感じ始めると、SNSなどを通じて「勝てる方法」を探し始めます。
そして目にするのが、数多く存在するFX関連の有料教材です。
これらの教材には、次のようなキャッチコピーが並びます。
「FXで月10万円稼ぐ超簡単トレード法」
「初心者でも安心!スマホだけでできるFX副業術」
「1日たった5分!通勤時間にできるFXトレードの秘密」
「勝率90%!プロ直伝のスキャルピングマニュアル」
特に勝てない状況が続いている人にとって、これらの教材は「救いの神」のように見えることでしょう。
しかし、なぜこれほど多くの教材が存在するのでしょうか?
それは、FX関連の知識が非常に広範であり、テクニカル分析だけでも組み合わせ次第で無数の手法を生み出せるからです。このため、販売者は相場の一部に特化した教材を次々と作成・販売することが可能なのです。
ただし、多くの教材は特定の相場状況では有効であっても、汎用性に欠けるものがほとんどだと思います。
それにもかかわらず、初心者の方はそのことを知らず、「藁にもすがる思い」でこれらの教材を購入します。しかし、教材通りに実践しても思うような成果が得られません。
さらなる焦りと不安に駆られ、「他の教材なら勝てるかもしれない」と次々に新しい教材へ手を伸ばしてしまいます。
こうして「聖杯探し」の旅が始まり、気づけばノウハウコレクターとなり、教材費で資金を失うだけでなく、トレードでも損失を重ねるという二重苦に陥ってしまいます。
つまり、本来学ぶべき知識ではなく、枝葉末節的な知識に振り回され、迷走してしまうのです。
私は、このような販売者主導で構築されたFXの教育環境こそが、初心者の方を混乱させ、「負け組トレーダー」を量産する根本的な原因ではないかと考えています。
「基本知識」を深掘りする!勝つために必要な3つの基本
FXトレードとは、簡単に言えば「上がるか下がるかを当てるゲーム」です。このシンプルな2択の選択に、膨大な知識は必要ありません。
FXで本当に捉えるべきポイントは、次の3つに集約されます。
✅相場の方向 - トレンドが上昇か下落かを捉える。
✅安いところと高いところ - 買いの場合は安いところ、売りの場合は高いところを捉える。
✅反発ポイント - 価格が跳ね返る(押し目・戻り目)ポイントを捉える。
具体的には、ダウ理論やMTF分析、サポート・レジスタンス、トレンドラインといった、相場の本質に基づく基本知識です。
これらは多くのトレーダーに支持され、長年にわたって機能してきました。
一方で、インジケーターなどの枝葉的なツールは、ここ数十年で開発された後付けの知識にすぎません。歴史を振り返れば、これらのツールがなくても当時の相場師たちは成功を収めていました。
つまり、勝つために必要なのは「普遍的に機能する基本知識」を深く理解し、徹底的に活用することだと思います。
まとめ:本質に立ち返ることで成功を掴む
今後も、FXに興味を持って参加してくる人達は、FXの教育環境に振り回されるでしょう。そして、この状況は今後も続くと思います。
だからこそ、その事に気付き、本質に立ち返らなければなりません。
私は、相場の本質を捉えた基本知識を体系的に学べば、約9割もの負け組トレーダーは存在し得ないと思っています。
もし、いま「なかなか勝てない」と感じているなら、まずは相場の本質である基本知識に目を向け、それを深く追求する学びを始めてみましょう。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てば幸いです。