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底辺高校卒業生と最強の為替サイト ザイFX!が作った【1日5分で稼ぐFX】グルトレ完全ガイド!

【第1章】底辺高校卒業の僕がグルトレを始めるまで

●「95%側」だった僕

僕は「95%側のトレーダー」です。

 FXでは勝ち残る人はごくわずかだと言われています。新しくFXを始めた人のうち、1年後にも生き残っているのは、5%くらいではないでしょうか。95%の人は資金を失い、FXから撤退することになります。厳しいようですが、それが現実です。

 皆さんも何も考えずにFXを始めれば、95%側になってしまう可能性が高いでしょう。実際、僕自身がFXを始めてから5年以上、ずっと95%側でした。ギリギリ退場はしないで済んだものの、資金を入れては溶かしての繰り返し。自分でもよく続けたものだなとあきれるくらいです。

 こんな話から始めると、皆さんはひるんでしまうかもしれません。

 でも95%側だった僕でも、今は専業トレーダーとしてFXからの収益で暮らせるようになりました。

 95%側の負け組だった僕でも専業になれた理由? 特別優れた分析力があったわけではないですし、経済の知識が豊富なわけでもありません。それでも専業になれたのは、レンジ相場に着目した手法「グルグルトレイン」(通称:グルトレ)を開発することができたからでした。

 グルトレは年に2倍、3倍を実現するような爆発力のある手法ではありませんが、僕自身の実績として年20%程度は安定して稼いでくれます。手間がかからない手法なので、仕事やプライベートの時間を邪魔することもありません。

 グルグルトレインとはどんな手法なのか、その説明の前に僕が95%側の負け組から脱するまで、どんなトレーダーだったのかを振り返ってみたいと思います。

●仕事の合間のFXで100万円を失う

 僕がFXを始めたのは24歳のときでした。

 当時の仕事は電気工事士。建設現場で電気の配線を行なう仕事です。給料は日給制。稼げる日もありましたが、工事の進捗状況によっては1日をムダにする日もある。毎月の稼ぎにはブレがあって、安定しない仕事です。

 40歳になっても50歳になってもずっと電気工事士でいいのだろうか、将来は飲食店なんてどうだろう——。

 漠然とイメージしていたのは、そんな未来でした。飲食店の経験はアルバイト程度でしたが、頭の中ではさまざまなプランを描いていました。

 やりがい、給料の低さ、将来性、夢、さまざまな理由で現在の仕事に満足していない人は多いと思います。

 僕もそんなひとりでしたし、満足いかない現状を打ち破るために目を向けたのがFXでした。

 川崎ドルえもん、24歳。FXトレーダーとしてのデビューです。最初はチャートを見ながら自分で判断する裁量取引でした。

 米ドル/円は買いだ!と思って発注ボタンを押します。でも、すぐに上がるわけではありません。待っている間に仕事が始まりますが、チャートが気になり、トイレに行く回数が増えました。集中できないまま仕事をしている状況です。

 それで儲かるならまだマシですが、トレードすれども勝ったり負けたり。始めてからの4年間の損益を計算すると100万円のマイナスに達していました。

 こんなことを言うと怒られるかもしれないですが、FXを始めた動機は「楽して稼ぎたい」ということですよね。皆さんも、それがホンネだと思います。

 ところが、実際にやってみるとぜんぜん楽じゃないし、稼げない。楽じゃないどころか精神的にキツイし、稼ぐどころか損してしまう。何かおかしいですよね。

●仕事と両立できるFX手法を探して

 やり方を根本的に見直すことにしました。ブログや書籍などで勉強していて見つけたのが、「魚屋」さんというトレーダーが開発した「くるくるワイド」という手法でした。いわゆる「リピート系」と呼ばれる手法のひとつです。

 リピート系については、あとで詳しく説明しますが、簡単にいえば「決まった値幅で買いと売りを繰り返す」だけの手法です。「1円下がったら買い・買ったレートよりも1.5円上がったら売り」といったように事前に決めた計画に従って売買を繰り返していくイメージです。

 リピート系なら計画さえ立ててしまえば、あとは計画どおりに発注するだけです。予想と反対に動いても、損失がどのくらいになるかを計算してありますから、精神的な負担も少なくて済みます。

 これなら仕事に集中できそうですよね。ただ、リピート系といっても、さまざまな流派があります。僕が知ったリピート系手法のひとつである、くるくるワイドには含み損を補てんするための裁量トレードのようなものがあり、完全に自動化するのは難しそうでした。

 完全に自動化するのはムリにしても、もっと楽に取引できて、より効率的に稼げる方法がきっとあるはずだ——。

 理想とするリピート系手法をどうやって具体的な手法へと落とし込むのか、頭の中がいっぱいになりました。

 FXトレーダーというとパソコンを使いこなして、24時間モニターを見つめているような印象もあるかと思います。たしかに僕もパソコンを使うのですが、基本はアナログ人間。モニターを見つめているよりも、紙に書いたほうが頭も働きやすくなります。

 もっぱら「紙と鉛筆」で、「下がったときに買いの損失を売りの利益が相殺して……」とシミュレーションを繰り返しました。

●2年間の研究の末に生まれたグルトレ

 理想の手法を探求するようになってから、休憩時間の使い方が変わりました。為替レートをチェックするのではなく、紙に手法のイメージ図をひたすら書きまくるようになったのです。

 なぜイメージ図だったのか——。僕は決して成績がいいほうではなかったですが、数学だけが取り柄でした。中でも図形、空間認識が得意でした。数字を使って細かくシミュレーションするよりも図形を描いたほうが、僕にはイメージしやすかったのでイメージ図を使って自分なりの勝ち方を模索していました。

 そのとき、僕が考えていたのは「レンジ相場をどう攻略するか」ということでした。為替市場にはレンジになりやすいという特徴があります。

 株であれば1日で5%、10%と動くことは珍しくありません。しかし、為替市場では1日で1%動けば大きく動いたほうですし、1日に5%、10%も動くなんてほぼ皆無です。

 米ドル/円の値動きを見てもだいたいは2円から3円くらいの値幅の間で上下しながら、たまにトレンドが出て4円、5円と動き、また3円程度のレンジに回帰する、といった値動きを繰り返しています。

 そんな相場で上がるか、下がるかを予想しても自分の思惑どおりに動くとはかぎらないばかりか、自分のお金を減らしてしまい、精神をすり減らしてしまう可能性が高い、と思いました。

 だったらもう、上がるか、下がるかを予想するのはやめよう、価格が上下どちらに動いてもいいと割り切って儲けることはできないか、というのが当時の発想です。

 基本的な仕組みや数値の研究に半年、さらにベースとなる戦略を固めるのに1年半。足掛け2年を費やして生まれたのが「グルグルトレイン」。通称「グルトレ」でした。

 グルトレを活用するようになり、精神的な負担が格段に減りました。グルトレは最初の計画を立てておけば1日5分程度、約定(やくじょう、注文が成立すること)の状況を確認し、約定した注文があれば再び発注するくらいです。

 チャートが上がろうが下がろうが気にしないので仕事中に頻繁にトイレに行く必要もありません。

 実績にしても、あくまでも僕個人の成績ではありますが、年利20%程度は出るようになりました。

●羊飼いさんから広がったグルトレの輪

 ただ、その時点ではグルトレがそこまで優れた手法だとは思っていませんでした。あとで詳しく説明しますが、グルトレはくるくるワイドをはじめ、「両建て」や「ナンピン」といったそれまでにもあった手法を組み合わせたにすぎないからです。

 ところが、ツイッターのアカウントを開設して、グルトレの解説を始めると、予想以上に大きな反響がありました。とくにグルトレの解説本を作ってからの反響は驚くばかりです。

 解説本といっても商業用ではなく、文字数の制約があり280文字しか書けないツイッターでは説明が難しいから本にしようと思って自費で作ったものでした。

 130冊ほど作り、希望者に無料で配布しました。2017年のことです。ツイッターのフォロワー数は数百人程度でしたから、130冊も作れば余るだろうと思っていたくらいです。

 その本を希望してくれたひとりが、FXをやっていれば知らない人はいない「羊飼い」さんです。

 羊飼いさんがグルトレを評価してくれたことで、認知度が急速に高まりました。同じようにグルトレで運用する人が出てきて、FX会社のセミナーで講演する機会をいただくことも増えてきました。

 「グルトレを改良できないか」と考えてくれる人もいて、さらにはグルトレにまつわる便利なツールを開発してくれる人、自動売買のプログラムを作成してくれる人さえも出てきました。

 気がつけばグルトレを取り巻くコミュニティができあがっていたのです。概算ですが、今、500人くらいの人がグルトレで運用してくれているのではないでしょうか。

 グルトレはかぎられたパイを奪い合うような手法ではないし、広まったからといって効果が薄れるようなことはありません。ただ、グルトレは初心者にはわかりにくいところもあるので、「資金管理が大事だよ」とアドバイスしたり、自分で運用しているうちに気づいたノウハウを提供したりしているうちにグルトレの輪が広がっていきました。

 ありがたいことにツイッターを見ているかぎり、グルトレ利用者は勝っている方が多いようです。

●専業トレーダーへの転向

 それとともにグルトレの運用も順調に進みました。

 以前の課題であった仕事との両立も実現できました。グルトレならば朝に口座をチェックし、再発注するだけなので、仕事中や睡眠中に相場が気になることもありません。

 FXからの収益が仕事での給料を上回るようにもなってきました。

 そんなある日、北海道で北海道胆振東部地震が発生しました。最大震度7。41人の犠牲者を出した地震です。2018年9月のことでした。

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