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フルリモートで始まった小さな会社が3億円資金調達するまで~顧客の期待に応え続ける~(取締役 吉田)

株式会社ZAICO 取締役の吉田です。
2024年11月、私たちはアーキタイプベンチャーズから3億円の資金調達をしました。

私が入社した2018年時点ではまだ社員は5名程度で、「ベンチャーキャピタルからの資金調達」なんて全く考えていなかった、穏やかでとても小さな会社でした。そんな会社が今シリーズAの資金調達を終えて、ここから成長スピードを加速し更なる飛躍的な進化を目指すことになります。

まだまだ絶賛発展途上の会社ですが、どこにでもあるような小さな会社がどのように成長してきたか、組織と事業の変遷についてまとめることで、今同じように小さな事業を成長させようと取り組んでいる誰かのお役に立てれば幸いです。

ZAICO社の組織と事業の変遷

2018年 創業3年目

🔽組織
私が入社した頃。社員はまだ5人くらいで、業務委託やアルバイトのメンバーが数人、という小さな組織でした。
当時は会社として「ティール組織」という考え方を支持していて、フルリモート環境の中、一人ひとりが自律的に働いていました。大企業での経験が長かった私にはちょっと不思議な(?)雰囲気の会社だなと思った記憶があります。

🔽事業
当時提供していたzaicoのプランは、プロダクトとしてはいずれも非常に安価でした。有料プランの顧客数はそこそこあったのですが、顧客単価は1,000円ちょっとで、売上としては厳しいものでした。
でも実はこの頃から、すでにAIを使った需要予測機能をベータ版提供していたりして、単なる便利アプリを超えていくワクワク感は感じていました。

join直後、顔合わせの時の様子

2019年~2020年 創業4~5年目

🔽組織
この頃の会社の雰囲気はまさに「アットホーム」。当時は会社として「目標数字や期限は持たない」というユニークな運営をしていて、個人やチームとしても明確な役割なども定義されていない中、とにかくみんな「顧客のために仕事をしよう」という共通の思いで邁進していた時期です。

🔽事業
MRRベースでは前年比1.5倍くらいのペースで伸びていて、顧客も着実に増えてきていました。ただ、この時はまだ必死に都度顧客要望に応えているような状況で、顧客セグメントや対象となる顧客についての解像度・戦略性は正直甘かったなと思います。

2020年2月のテレビ会議の様子

2021年~2022年 創業6~7年目

個人的な話ですが、21年に私は第2子出産のため10ヶ月ほど産休育休を取得していました(ZAICO社としては第1号の取得でした!)。

🔽組織
ZAICO社として初めて、個人投資家からまとまった額の資金調達をしました。主に人材採用の目的だったので急激に採用が進み、私が育休明けで戻ってきた時には社員が2倍になっていて、とても驚いたのを覚えています。
急速に採用が進んだものの、組織体制の整備が追いつかず、会社として苦しんだのもこの時期です。メンバーが急増したこともあり、チーム組成や目標設定などが始まり、なんとかうまくいくフレームワークを・・とOKRを試してみたり、、。

🔽事業
事業としては引き続き売上も着実に毎月伸びていて、なんとなくうまくいっている、という感覚でした。
個人的にこの時期は転機で、私はそれまでマーケティングを担当していたのですが、ある日突然代表の田村さんから「経営チームの仕事をサポートしてほしい」と声をかけられました。あまりに突然だったので、冗談かなと疑ったくらいです。
経営チームとして具体的に取り組んだことは、今までふわっとしていた経営・事業数字周りの見える化や、事業計画・組織運営の組み立て等。今までやや場当たり的になっていた会社運営の再構築を行いました。そしてそれらの活動の中で初めて、事業成長が実は鈍化してきていることに気づきました。
組織としては今まで設定してこなかった「数字目標」を、初めて会社として設定したのもこの時期です。

2023年~2024年 創業8~9年目

🔽組織
メンバー数も30人を超えてきて、本格的に組織化が進みました。オフィシャルな組織図を初めて作ったのも23年だったかな(たった一年前!)。
バーチャルオフィスを試してみたり、ビジネスチームや開発チームという単位でオフラインで会う会(通称リアル会)をやってみたり、フルリモートという環境下で意欲的に、チームとしてより高いパフォーマンスを出すために、組織運営も試行錯誤を重ねています。
個人的な話だと、23年度から私は正式に取締役として役割を拝命しました。

🔽事業
今後継続的により良いサービスを提供し続けるため、また今まで以上に価値のあるサービスを提供するために、23年に大規模なプラン改定・新プランリリースを行いました。売上推移も好調で、より深い顧客のニーズに応えられるサービスに一歩進化できたと感じます。売り方としても、初めてハイタッチでの営業やカスタマーサクセスという機能を導入しました。
もちろん細かい反省点は山のようにありますが、この一年で新たな顧客セグメントの発見や新機能開発、新たな販売方法の模索、カスタマーサクセスの進化など多方面で大いに前進がありました。それらはまだまだ発展途上ですが、今後の事業成長にとって非常に大きな意味のあるものだと考えています。

リアル会の一場面

今後について

こうやって文字にしてみると改めて、特に組織は目まぐるしく変化してきたなと思います。ただ私がジョインしてから今も変わっていないのは、「顧客のために仕事をする」ということにワクワクと熱意を持っているメンバーが集まっていることだと思います。
ZAICO社はこれからも顧客のリアルな声に常に耳を傾け、そこに隠れている深い課題を捉え解決していくことに情熱を注ぎます。そして、リアルな物を扱う企業にとって、なくてはならない存在として“新たなインフラ”になれるよう進化を続けてまいります。
進化を続けるZAICO社で、ワクワクする仕事をしたい方はぜひご連絡を!

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