日々、学びあり
シフトを交換したせいで今週はなかなか2日連続の休みが来ない。中1日だけの休みだと洗濯機を回したり、整体に行ってスーパーに行くだけで半日なんてあっという間に経ってしまう。まさに今日がそんな水曜日。ジムに行く余裕なんてどこにもない。次の休みまでお預けである。
さて、ゲストも叫んだり引っ掻き合いの喧嘩をしたりで大変なのだが、同僚たちもかなり大変なのが現在の職場。学校に行っているときの感覚が蘇ってくる場面が多々あるのだが、まずは朝の会(あるいは昼の会)でひとりの同僚が文句を言い始めた。
「〇〇さんと〇〇さんはさっぱり仕事をせずに座っているだけ。私がシフトに入ったら辺りはゴミだらけだし、毎回彼らの後始末をするのは懲り懲りなんですが!」
名指しできたか。名指ししなくても、正直なところ同僚たちはみんな誰のことかは大体把握している上、どうやらそれは先生に当たるチームリーダーも同様らしい。
「僕からは彼らに直接注意はしませんがブリーフィングで注意喚起を強化するようにします。はい、次の人どうぞ!」
私の番である。
「昨日は初めてジョーカー(お助けマン)でしたが、何度か不在の同僚について問い合わせの電話が入りました。最後にそれぞれの持ち場の電話を回収する際に誰かが電話を持ち去ったので非常に困りました。お互いにもう少しコミュニケーションを取る必要があるように思います。1日中、走り回るのは無理なので」(約2万歩)
やれやれ。仕事するときくらいもう少し他の同僚のことを考えてほしいところだ。ここは学校ではないのである。本当に大人と仕事をしているのかと首を傾げたくなるような瞬間が多すぎて何で疲れているのかもはや謎。暑いせいもあるが仕事ができない同僚の尻拭いなのでは…
1ヶ月経つと誰が仕事をして誰がしないのかも割と明確に見えてくる。簡単な仕事のはずなのに暑ければ外で座っているだけの同僚なんて多々いるのだから本当に目も当てられない。
そんな職場でも、ロシア語話者との会話から学べることは山のようにあるのが救いだ。先日はウクライナではマリーゴールド(ウクライナ語:Чорнобривці、ロシア語:Бархатцы)が特別な意味合いを持つ花だ、という話になった。
たまたまボールを借りにきたふたりの少年が耳にマリーゴールドの花を指していたのを見て、ウクライナから来た同僚が話してくれたのだ。花の持つ特別な意味を知らないのと知っているのとでは感じ方が全く違うわけだ。
昨日は「Мойдодыр」というソ連時代のアニメの話が出た。文字通りだと「穴が開くまで洗え」みたいな意味になるのだが古き良きソ連の少し子どもにはトラウマにもなりかねないような「手を洗いましょう、体をきれいに洗いましょう」的なアニメである。これは時代を感じさせるアニメだがこれを見て育った世代が職場にいるのだから面白い。子どもたちにも厳しい頼りになるロシア語話者たちだ。
「Мойдодыр」の作者であるコルネイ・イヴァノヴィッチ・チュコフスキーのテキストもあるようなのでまた次回、それについて書いてみようと思う。
どこに誰といようがその気になれば何かしら得るものがあるはず、そんな気持ちで仕事をするようにしている。
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