30年近くベルリンに住んではいるけれど
ベルリンに来たのが1995年なので、かれこれもう28年くらいはドイツに住んでいることになる。一体全体、なぜこんなに長くなったのだろう、と思わないこともない。そこで何をしていたのか箇条書きにしてみることに。
今まで一体ここでそんなに長く何をやってきたのか!?
1995 語学留学生・DSH取得・大学入学
1996 ロシア語準備コース・その他の学部(ほとんど行かず)
2000 ベルリンで大学生活・モスクワ訪問中に面接に誘われ採用される
2001 モスクワの医療クリニックで仕事開始(半年でベルリンに)
2002-2008 ベルリンの映像制作会社に就職(フルタイム勤務)
2009 長女出産(半日勤務)
2012 長男出産(退職)
2013 失業保険をもらいつつフリーランスへ移行期間
2014-2024 フリーランス
大まかに3つくらいフェーズがあったことになる。語学ビザから学生ビザに切り替え、就職して5年で滞在許可が下りたんだったかな。出産前は会社員として10年、その後は育児しながらのフリーランスとしてちょうど10年ほど。こうしてみると、そろそろ他のやり方で仕事がしたい、と思うのもなんら不思議ではない。ロシア語の学習を最近になって再開したくなったのも、これまでに費やした学習時間が割と長いからだと思う。
何をどういう形でしたいのだろう、と考えたときに、もう少し社会に還元できるような仕事に携わってはどうだろう、と思い当たった。外国人としてドイツに来てから約30年。母国語ではない環境で自分の生活基盤を作るというのはそれほど容易なことではない。移民や難民関連の仕事、できればロシア語を使える仕事。あるいは初歩のドイツ語を教える仕事というのはどうだろうか。
それ以外の仕事としては将来的に場所に縛られる必要のないIT関連のような仕事。ただこちらはこれまで少し齧ってみた感想としては自分に適性があるとはあまり思えないので正直よくわからない。リモートワークが可能な職種で何か勉強できないかとは思っている。
これまでの経験が活かせる仕事はプロジェクト単位で請け負うこと。物を書いたり撮影現場に出たり、というのはできる限り続けていきたい。
5月に雇用局の担当者と2度目の面談がある。それまでにどれだけ必要な情報を集めて、気になる求人に当たれるだろうか。このイースター休暇中にあれこれ考えて対策を立てておこうと思う。
「老後」の心配よりも現在進行形。常に自転車操業のフリーランス。体力が人一倍あるわけでも、実家が太いわけでもない。今のままだと「老後」の心配なんて到底できない。そんなことはもっとゆとりのある人がやればいいのだ。
30年もドイツに住んでいるが、心の底から「安心」できる環境にいたと思えたことなど正直一度もない。結婚したからといって、別に心の安定が得られるわけでもない。どちらかといえば、ひとりでフルタイム勤務をしていた時の方が経済的にも精神的にも安定していたくらいだ。できるだけ早く本当の意味で再度自立したい、というのが当面の希望である。それができて初めて少しは安心できるのかもしれない、私の場合。