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残すところあと1週間

社会復帰まであと残すところ1週間。社会復帰というのは少々大袈裟かもしれない。要は過去10年ほどは育児をしながら主に日本のクライアントを相手にフリーランスとして働いていたが、10年以上のブランクを経てドイツの組織に雇用されるということになっただけである。それでも30年近く住んでいて完全にドイツの組織に所属するのは初なのだ。

フリーランス生活はメンタルが強くないと続かない。多くの場合、自転車操業かつ不安定なためだ。その上、ドイツではフリーランスで中途半端に稼ぐと正規雇用に比べてかなり不利だと感じていた。そして今年の円安による仕事の激減が決定的な打撃になったというわけだ。

仮契約書がメールで届いただけで、まだサインをしていないので何ともいえないが、無事に契約書にサインできればひとまず今年いっぱいは被雇用者として働けることにはなっている。プロジェクト単位での契約なので、必要であればその都度更新という形を採っているらしい。

始まってみないとわからないことが多々あるが、とにかく自由になる最後の1週間をどう過ごそうか、と考えたが結局やることはいつもとそれほど変わらなかった。

「今のうちに会ってランチかお茶でもしましょう」
「ジムに行っておこう!」
「カットどうしようかな?」

先週は息子が調子を崩したため、友人との約束もジムも延期。だから今日も1週間ぶりにジムで汗を流してきた。軽いぎっくり腰を数日前にやったばかりなのでちょっと不安だったが結局20分ランニングをし、筋トレ2セットと腰痛対策のストレッチができたので問題なさそうだ。サウナでまたひっくり返ったがトレーニングのあとのサウナはやはり最高だった。

10年以上もブランクがあるのでいきなり8時間勤務なんてできるのだろうか、というのが目下の不安である。面接の日に現場に4時間入ったのだが、4時間くらいでちょっと飽きてしまったからだ。初日は7時入りなので11時位まで働いたら一旦休憩を入れようか、などとすでにあれこれ考えてしまう。最初から気負いすぎても続かないので1週目は現場観察かなぁ、なんて思っているがどうなることやら。とにかくロシア語環境に早めに慣れる必要はありそうだ。

それにしても。なぜよりにもよってドイツでロシア語環境に身を置くことになってしまったのだろうか。求人に応募したのは何を隠そうこの私である。モスクワでの(トラウマ)インターン体験にリベンジしたい気持ちもどこかにあったのかもしれない。あの職場より大変なことはないはずだ。ここはドイツであってロシアでもない。現場監督はあくまでもロシア人ではなくドイツ語を話すドイツ人である。もうそれだけで気が楽ではないか。実はモスクワの現場監督、いわゆるクリニックマネージャーはアメリカ人だったのだが途中で南アフリカの白人に変わったのである。

そんなふうに自分を大丈夫だと慰めつつ、頭を空っぽにするために20分間HYDEや米津玄師を聴きながら走ってきた。最高!!





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ベルリンのまりこさん
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