今日もキレッキレの家庭医
金曜日の面接前に必要であると思われる予防接種を受けた方がいいかと家庭医に予約を入れておいたこともあり、先ほど足を運んできた。
また質問事項をメモしておいたので手帳を見ながら聞き忘れがないように注意しつつ、まずはオペが無事に終わったことを感謝の気持ちと共に報告。そこはクールな医師なのですっと受け流されたが別の産婦人科医に2度も家庭医の指摘を褒められたと伝えたので喜んでもらえたはずである。
「あぁ、そうでしたか(それが仕事なんだけどな)」
という感じでクールな受け答え。いい先生なのである。さて、先日の循環器内科での様子を伝えたところズバッと先生はこう言い放った。
「循環器内科医はちょっと精神的におかしな人が多いんですよね。以前、働いたことがあるんだけど」
ドイツ語ではもっときつい表現を使っていたがここでは割愛しておこう。とにかくこの家庭医が経験豊かでクールな顔をしながら毒舌であることになんら間違いはない。シャリテのスポーツ医療、循環器内科での仕事経験があることはこれまでの会話から伺える。
「なんでEKG(心電図)しかしてないのかわからないし、エコーで追加料金を取ろうとするのもおかしいでしょ。だってこのÜberweisungsschein(いわゆる紹介状)に書いてあるんだから」
そう。前回診察に行ったのだがとにかく一昔前の古風な医者で権威主義的などこまでも高圧的態度と物言いにこちらの信用は一瞬で吹き飛んだのである。90ユーロの追加料金なんて払ってられるか、とエコーは断り負荷心電図検査の予約も必要なのかどうかよくわからず、家庭医に相談したというわけである。
「シャリテのスポーツチェックにいくのであれば必要ないし、そのおかしな循環内科医って一体どこの誰ですか?」
と、とにかく何度も尋ねられたので予約を遡ってダブルネームを伝えたら、ドイツ語名の響きが面白くて先生、なんと思わず吹き出していた。
「もう行かなくていいですよ、そこには(バッサリ)」
私もキャンセルをしようと思っていただけになんだか安心した。そして金曜日に面接に呼ばれたので念のために麻疹の予防接種2回目を受けたいのですが今日はやめた方がいいですよね、と尋ねたらそんなに急がなくていいですよ、と2週間は待つように言われた。
「テーゲルで面接って仕事はこの前と同じなんですか?」
と先生が尋ねるので前回と同じ難民施設の業務ですよ、と答えたら
「あぁ、なるほど。自分の面倒も見てね」と先生がモゴモゴ言葉を濁していたような気がする。多分、気のせいだろう。
「話を聞くだけなので大丈夫です(なにが)」
というよくわからない話で今日の診察も終わった。先生、本当にありがとうございました。いつかアシスタントとして雇ってください。