精密機器と修理
DOGSTARのライブに出かけるには体調が思わしくなく、(仕方がないので)嬉々としてゼルダをやっていたら息子にか細い声で呼ばれた。
何事であるか!?
と思ったらスマホ片手にベソをかいているではないか。どうやら手を滑らせてスマホを角から落としたようでモニターの液晶が死んでいた。さすがにこうなると私の手には負えない。とにかく電源をオフにしてもらう。あぁ。
知人友人と会って話している際にふと机の上に置かれた相手の携帯電話の画面に目が行くことがある。驚いたことに、保護ケースが粉々になっていたり、モニターにヒビが入った状態で使っている人、というのは大人でもかなりの割合で存在する。
物持ちのいい私にはよくわからないのだが携帯電話というのは落とすとモニターが粉々になるようにできているらしい。これまで携帯を何度か買い換えたことはあるが落としてモニターを粉々にしたという経験はない。どちらかというとカメラの方が壊れることが多いのである。
Nikonのレンズにカメラを落としてヒビが入った、とかリコーのGRIIを角から落としてセンサーが壊れた、とか。特にGRはお気に入りのコンパクトカメラだったのでショックが大きかった。
iPhoneについては落下の可能性を考え、日本にいる妹に教えてもらったiFaceの頑丈な保護ケースを長年愛用している。これは本当に最強の保護カバーである。とにかくちょっと落としたくらいでは本体に全く影響が出ないのだ。しかもデザインがいい。
子どもたちの携帯のケースは残念ながらドイツで買ったぺらっぺらのもの。落下したら50%くらいの確率で保護ガラスに亀裂が入ったり、今回のように打ちどころが悪ければそれでおしまい。愛用しているのと同じタイプのケースがAndroid製品では見つからなかったのと、日本のiPhoneのシェア率が高すぎてAndroid対応の商品展開が乏しかったので購入できなかったのである。
それにしても電子機器も精密になればなるほどもろくなるというか壊れやすいな、と思うことが増えた。しかも自分で簡単に修理できない仕様になっているケースが多い。壊れないように気をつけて使うほかないのだろうけれど、バッテリーの交換くらいもう少し簡単なメカニズムにならないのだろうか、と首を傾げたくもなる。Apple製品も気づいたらバッテリーの交換が自分では容易にできなくなっていた。
あらゆるものが複雑になり細部が見えない仕組み。世の中もどんどん不透明化して複雑になっているようにしか見えないがもっと単純明快に生きられればいいのにね。