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軽く時差ぼけ

夜勤明けに真っ直ぐ家に帰り、シャワーを浴びてコーヒーを飲み、耐えきれなくて10分だけうとうとしたらもう出発の時間に。最後の関門である整形外科医へ。夏休み中なので普段より待合室は空いていたがそれでも1時間は待っただろうか。

中敷の具合について尋ねられ、痛みなども感じないしいいとは思うが残念ながらサイズが合うシューズがランニングシューズ以外にない、という話をした。もっと日常的に使用できるようアディダスのアウトレット製品をポチる。

「ランニングは30分走ってるの?5キロくらい?4キロか、じゃぁ30分というより5キロ目指して走ってみて。自分の限界値を知るためにもいいし、5キロ以上走れたら違いがわかると思うよ」

出た、整形外科医のスパルタ指導。そもそも30分で5キロというのはなかなかのペースである。気になって先生に速く走られるんですね、と尋ねたらまぁそうだね、だって。いかにも鍛えてます、という細身の身体付きなのである。でも、なぜ先生レベルの走りを求められるのかはよくわからない。最近、周囲に年齢をすっ飛ばしていろいろな要求をされている気がするのだが。職場の二連続夜勤しかり、バレーボールやバスケットボールしかり。私だってもっと速く走りたいし、サーブもアタックもシュートももっと決めたいのだ。ただ体がなかなかついていけない。10代ではないのだから当たり前なのだが現実は厳しい。記憶と身体の動きに大幅なズレが起こる。

もうちょっと高く飛べたはずなのに。
あれ?3点シュートできなくなってるな??
(長距離は昔から苦手。よくて3000m走まで。)

夜勤明けでほぼ眠れていなかったが整形外科の1時間待ちをなんとかクリアし、整体の処方箋を出してもらった。これで休みの日は整体に通わなければいけない上、5キロも走る必要があるのだからますます大変である。先生に「仕事を始めたので行く時間を見つけるのが大変かもしれません」と言うと「でもあなたの関節にとってはいいことしかないでしょ」と言われ、そうだここはドイツだったと反省した。仕事より100%自分の身体優先なのである。はい、先生、時間は何とか捻出します。

整形外科の帰り道、スーパーに寄って買い物までした。ただそこで文字通り力尽きた。鶏のハツが売っていたので鉄分補給のために焼いてネギとポン酢をかけて食べた。子どもたちには不人気なのでひとりのときにささっと作って食べるにはちょうどいい。なんとか午後の2時ごろまでひっぱり、やっと2時間ほど昼寝ができたときの嬉しかったこと!

はぁ、ほんとよく頑張ったものだ。偶然、家にひとりでいるときでよかったが学校が始まれば話はまた別である。一人暮らしだと眠る時間も自由に確保できていいよなぁ、としみじみ思うなどした。やれやれである。次の夜勤は誰かと変わってもらおう、と心に誓った。家族とのスケジュールが合わないので到底無理なのだ。


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ベルリンのまりこさん
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