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何事もほどほどに

「いい加減」というのがどれだけ難しいことか。几帳面すぎたり真面目すぎたり。頑張りすぎたり無理しすぎたり。人間、何事もやりすぎると碌なことがないのである。仕事でも育児でもゲームでもやりすぎはよくない。やりすぎると何かしら弊害が出てくるものだからだ。体調を崩したり鬱になったり、廃人になったり。

その辺の匙加減というものを死なない程度に痛い目にあったりしながら人は日々学習していくものなんだろうと思う。だから何でも早いうちに試してどんどん失敗しながら学べばいい。経験を積む、というのは多少なりとも周りに迷惑を掛けながらでしかできないことでもあるのだろう。迷惑を掛けない方がもちろんいいのだが、誰にも迷惑を掛けずに生きるのは不可能だ。

どうしてこんなことを書いたのか、何を書きたかったのかがさっぱりわからなくなってしまったのだが、どうも最近はこのいい意味での「いい加減さ」というものが蔑ろにされてしまったように見える。

黒か白か、0か100か。右か左か。

極端なわかりやすい意見が支持され、ショッキングな映像に注目が集まる。そういうものが増産され、そういうものを耳にしたり目にしたりする機会も大幅に増えている。何らかの弊害が起こらない方が不思議なくらいに。

ネットやSNSもそういう意味では情報の肥溜めと化したようにしか思えなくなってきた。栄養のないものを大量に摂取すれば気分が悪くなるが、まさにそんな感じである。だからSNSもそろそろお腹いっぱいだよな、という気持ちが日に日に強まってきている。要はつまらないのだ。

来週からはSNSに滞在する時間を大幅に減らして、その分、直接人に会って話したり、ロシア語の文章に触れたり、日本語の小説を読むようにしたい。今週はいろいろと大変だったが、それはそれで考えるいいきっかけになったように思う。そう思わないとやっていられないじゃないか。

なんなんだよ、まったく。

そんなことを思いながら明日も30分バカみたいに走っているに違いない。そして黙々と筋トレをするのだ。もはや何を目指しているのかもわからない。トレーニングこそほどほどに過信は禁物なのであーる。









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