見出し画像

トレーナーのような整形外科医

足を痛めてから、というか生まれつき欠陥箇所のある足が痛むようになってからお世話になっている整形外科医の先生がいる。オンラインで予約を入れようとしても向こう3ヶ月から4ヶ月ではないと予約が取れない人気の先生でもある。残念ながら、人気・不人気に関わらず、どこも数ヶ月先でないと予約が取れないケースがベルリンでは増えてきているんだけれど。

最近はどうですか、と尋ねられたので少なくとも週に2回は30分走って筋トレをするようにしています、と伝えた。ただ、走れば走るほど膝が痛むと。足を診てもらったところ思った通りぺたーんと平らな扁平足。中敷きを作ってもらって走ってごらん、と言われた。やはりそうなのか。長時間歩いたり、走ったりすると足の甲が痛むこともあるのでそんな気がしていたのだ。

ドイツでは医療用品店(Sanitätshaus)と呼ばれる専門店があり、そこでインソールを作ってもらえるらしい。なんとドイツでインソールを作ってもらうのは初めてである。

先生曰く、インソールでずいぶんと効果が出るかもしれない、とのこと。こちらとしても、走りやすくなるのであれば大歓迎である。バランスボードなるものも体幹を鍛えるのにいいらしく、そちらも薦められた。完全にトレーナーのようである。毎回、かなりスパルタな要求をされるのだが、今回も「30分と言わず、そのうち1時間走れるようにしましょうか」とさらっという先生。30分で心拍数爆上がりなので1時間走るのであれば相当スピードを落とすしかなさそうだ。

レベル上げていきましょう!足にいいことしかないから!

先生、私のフィットネス事情とか年齢とかそっちのけで要求が高いのである。先生自身、贅肉が見当たらない細身の身体なので、プライベートではガンガンに走っていそうな感じ。容赦ないのはなんとなくわかる。実際問題、先生のいう通りに動いてみると常にそこにある痛みはあるんだけれど、以前ほど気にならなくなってきたような気もする。一時は痛み止めを飲まないと夜に眠れなかったくらいだったというのに。

ただ、運動量を増やすと他のところに影響が出始めた。それが今回は膝だったわけだ。スクワットの量を半分にしないとダメなくらい痛むので、それを先生に訴えたところ、先ほどのインソールの話になった。

試行錯誤でやれることは一通りやってみて経過を見るしかないのだろう。先生のスパルタトレーニング、今後もまだまだ続きそうだ。




サポートは今後の取材費や本の制作費などに当てさせて頂きたいと思います。よろしくお願いします!