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太陽のせい

今日は暑かった。ただただ暑かった。

今朝のブリーフィング。チームリーダーが「9時20分からね、20分だよ、20分!」と3回も同じことを繰り返すのでまた思わず笑ってしまった。「もうわかったから大丈夫だよ。わかったって(笑)!」3回言ってもわからない同僚が本当に多いのだろう。「もう癖になっちゃったんだよ」すごいな。リーダーも大変である。

リーダーたちは大変そうだけれど同僚はそんなことを大して気にもかけていない様子。みんな素晴らしくマイペースなのだ。わからないことが恥ずかしいなんて誰も思っていない。これが日本人だったら「うわ、わからなかった、どうしよう恥ずかしすぎる」となっているところかもしれない。

リーダーたちはロシア語ができる人が少ないので(いないのかな?)ローラースケート教室があるというのを聞いていたので手が空いた隙に覗きに行ってみた。先日の自転車教室のカオスぶりを思い出したからだ。とにかく10人以上の全く人の話を聞かないやりたい放題の子どもたちの相手をするのは大変だったし、言葉がわからないとなると大変さが増すからだ。わからない方が楽なこともあるがまぁこれは一概には言えない。

案の定、これまたカオス。自転車であればヘルメットを被ってもらって自転車を与えればいいわけだが今回はヘルメットに加え、膝当て、肘当て、手のサポーターにローラースケートをそれぞれのサイズに合わせて付けて履かせないといけない。とにかく完全に装着して滑るまでに15分以上かかる子どもがたくさんいる。そしてほぼ靴下を履いている子どもがいないのでゴム手袋でなんとかことなきを得た。しかも気温はどんどん上昇する。手伝う大人も準備する子どももそれだけで汗だくになる。暑いと言って、せっかく付けたサポーターを放り投げる子、水が欲しいという子、遅れてやってきてはすぐに滑ろうとする子、コース内を自転車で走る子(ここはだめ!外に出て!)などなど。暑すぎる。

このカオスも太陽のせいだということにしておこう。

そもそも、ここは私の担当ではなかったのだ。今朝もカオス。派手に転んで「助けて!」と呼ばれては近寄って助けたり、手を持ってあげたり、やることは山ほどある。ぐったり。途中でチームリーダーに声をかけられ、場所を移動する必要があったので歩きながら話した。

「ロシア語をどこで習ったの?」
「20年以上前に大学で2年ほど習って、モスクワに5ヶ月くらい住んでいたんです」
「そうかぁ、ロシア語を思い出してるんだね」

あまりにもカオスすぎて、チームリーダーが来ていたのに気づかなかったのである。あとでチームリーダーの方にローラースケート担当だった別のリーダーから電話があり「さっきはありがとう!」と感謝された。いや、仕事だし。自分の持ち場でやることがなければ助けにいく、というのはカメラチームとして仕事していれば当然のことなのである。確かに自転車教室のときもロシア語話者が遠くの方で座っていただけだったよなぁ、というのを思い出した。仕事ってチームワークで回した方が楽しいし、効率がいいはずなのである。まぁいいか。

昼間は暑すぎて休憩の際になんとがくんと寝落ちして自分でもびっくりした。明日は遅番なので昼過ぎ出勤である。明日もカオスなんだろうか。今日より暑いみたいだし、何かあれば太陽のせいにしようと思っている。



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