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放課後に娘と池袋へ

「今、学校にいるぞ」

8時半前に娘からこんなメッセージが届いた。いるぞ、って。いるんか、そうか、それならよかった。

娘さん、夏バテなのか昨日も一昨日も体調を崩して欠席していたのだ。少しはマシになったのかよかった、と思っていたら「学校のあと会おうよー」とメッセージがきた。いいけど最高気温37度とかでかなり暑いぞ、大丈夫なのか。

そこで六本木の駅から少しばかり歩く必要のある国立新美術館は別の日に行くことにし、授業の終わる午後3時過ぎに娘の留学先の学校に向かうことに。滞在先からは近くまでバスが出ているのでそれに乗り、少し歩いて入り口付近のベンチで娘を待つことにした。男子校なので当たり前なのだがほとんど男子しか校舎から出てこない。たまに見かける女子は同じ敷地内にある大学の学生かフランスから来ているという留学生に違いない。ドイツで男子校なんてあるんだっけ?よくわからないが女子校、男子校、という括りも日本ではまだまだ当たり前のように思える。

さて、特に行き先については話をしていなかったのだが娘は私の宿泊先のアパートに行くものだと思っていたらしい。私の方はといえば友人から池袋にアニメイトの本店がある、と聞いていたのでそこに娘を連れて行こうと思っていた。35度もあって暑いんだけどね。それなのに食欲がなく何も食べていない、と娘が恐ろしいことを言うので、まずはカフェで休憩がてら何か食べることにした。

娘のよくしゃべること。もともとよくしゃべる方なんだけれど、言いたいことがたくさんあるらしく一気にしゃべり出した。クラスの様子、先生のこと、ホストファミリーについて、自分の不調について、ベルリンにいる弟についてetc.

早くアニメイトに行きたがるのかと思っていたらずーっと話しているので、キリのいいところで席を立ってお店に向かうことに。お目当てのアニメグッズがあまりなかったらしく、テンションが少し下がるが店内のポスターを見るやいなやスイッチが入ったではないか。なになに?どうやら最上階のイベントスペースで好きなアニメの特別展をやっているらしい。そこからが大変である。

特典付きなので割高の入場料を払い中に入った途端、私はまだ全く知らないアニメのストーリーを延々と話しながらスマホで写真を撮ったりと大変である。「ママは多分、死神とその息子が好きなんちゃうかな」そうなのか。

ソウルイーター生誕20周年記念原画展より

展示を見ている人の中で一番よく話していたに違いない。そしてもちろん、出口を出たら限定グッズの販売コーナーが待ち受けていた。日本の商売魂よ。そんなわけで娘の誕生日プレゼントはソウルイーターグッズに決定した、というわけ。消費社会の日本コワイ。パタパタパタ、と変なデザインの新札は飛び立ち本日も予算オーバーだが娘が少しでも元気になってくれたのなら惜しくはないのだ。ククク。

帰りは池袋線で一本で帰れる娘のステイ先と乗り換え1回でぐるっと回り道をして帰った私。暑いのに本当にご苦労さんである。そしてまた明日から三連休なので懲りずにまた娘と庭の湯なる施設でダラダラ過ごすつもりでいる。



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