見出し画像

予防接種と必要書類

ドイツで会社員になるのもほぼ10年ぶり2度目。前回の会社は小さな組織だった上、ドイツ人同僚がほとんど書類関係を請け負ってくれていたので今から思えば本当に楽だった。外国人局の予約や書類の準備も全部やってくれていたからだ。社長が日本人だったのでこちらの事情にも理解があったのだ。

しかし今回は完全にドイツの組織。休暇申請書など何かあるたびに書面で提出しなければならないので、そうだ、ドイツって書類の国だったよな、ということを思い出しながら諸所の手続きをしているところである。

一番ヒヤッとしたのが社会保障証(Sozialversicherungsausweis)の保管場所がパッと思い当たらなかったことだ。ドイツで雇用関係を結ぶと送られてくる証明書なんだけれど、2002年発行だった上、過去10年はフリーランスという身分だったため全く必要なかったことから行方不明になっていた。デスクの引き出しのどこかにあったはず、と探してみたところなぜかポストカード入れの真ん中からポロッと落ちたときは安堵した。保管場所としてはどうかと思うが何となくこの辺では、というところから割と簡単に見つかったのだから運がよかった。この機にパスポートなどと一緒のところに保管場所を移すことにした。

IDナンバー(Identifikationsnummer)、税金番号(Steuernummer)、社会保障証(Sozialversicherungsausweis)に記された保険番号(Versicherungsnummer)など、こうしてたまに記入が必要になることがある大切な番号やら記号がドイツにもいくつかある。一覧表にしてまとめておくと便利なのだろう。今回はそれらに加えて予防接種証明 (Bescheinigung über Impfungen)や善行の拡張証明書(Das erweiterte Führungszeugnis)なども必要になるらしい。まだ申請が必要な書類が残っているわけだ。

麻疹の予防接種については今日が2度目でようやく接種完了となった。ここ最近は家庭医にばかり通う羽目になっているが先生に「何となく予想した通り2度目の接種も必要になったんですよね」と伝えると「この間、お話があったところで働くことになったんですね。それはどうなるか楽しみだな」と笑顔。「実は予防接種が間に合わなくて2週間遅れで仕事開始になるんですが逆に助かりました」と言ったら「え、そうだったの!?」とちょっと焦っていたのがおかしかった。こちらとしては先生のおかげで2週間後に始めることになって逆にホッとしているのだが。

内容確認のための仮契約書も先ほどメールで届いたがこれまた非常にわかりにくいドイツ語で書かれたものだ。ドイツ語の契約書はただただわかりにくい。Deepleに放り込んで斜め読みして何となくは理解したものの、すでに書かれていることと言われていることにズレがあったりもするのであくまでも形式上のものなのだろうな、ということなのはわかった。先月のオペ前の書類と似たような感じである。まだ20ページもないだけ幾分かはマシである。






サポートは今後の取材費や本の制作費などに当てさせて頂きたいと思います。よろしくお願いします!