2週間経って学んだこと
午前中はバスケットとロシア語
午後は掃除とロシア語、そしてバスケット
2週目の金曜日。週末は休み。朝のブリーフィングには珍しくリーダーを除く全員が時間までに集まった。ブリーフィングの最後にリーダーが一言。「今後は10分以上遅れた場合はリーダーではなく、さらに上のボスに話を上げるようになったから遅れないようにね」どうやらあちらこちらで遅刻が多発しているため、とうとうルールが変わったようなのだ。当たり前だよね。リーダーも遅刻しないようによろしく。
今日のチーム編成はロシア語話者が多い。そのため言語がロシア語メインでドイツ語がサブになる。ロシア人の同僚が「挨拶もしなければ、一言も喋らずに遠くに置かれた椅子に座っているだけ」だという同僚の文句を言っていた。誰のことかと思ったら日本語を学習中のアルジェリア人同僚のことらしい。もちろん日本語つながりで私には普通にというより積極的に話しかけてくるので全く気が付かなかったのだ。今度から気をつけて他の同僚との様子を見てみよう。
もうひとり風変わりなドイツ人同僚がいるのだが、彼女はふいっとどこかに行って姿をくらましてしまうことが多い。シフト通りに動かないので、彼女と組んでいるとひとりになりがちなのである。ひとりの方が気楽なので別に気にはならないが、先ほどのロシア人同僚にとってはイライラの原因になりがちのようだ。「なんで時間になっても誰も来ないの!?」もうここでは時間通りに人が来ることを期待しない方がいい。気にしないのが一番だと言っておいたが私より年上の彼女はきっちりとした性格らしくいつまでも憤慨していた。大変である。
このドイツ人女性とも少し話をしてみたのだがどうやら免疫が落ちていて体調を崩しがちだということだった。身に覚えがあったので「早めに血液検査を受けた方がいいと思うよ」と言っておいた。眠れてはいるらしいがすぐに疲れて眠くなるのだそうだ。なるほど、それでふいっとどこかに行ってしまうのかもしれない、よくわからない。
初めの2週間で学んだことは同僚の仕事ぶりに期待することなかれ、ということだ。自分に与えられた仕事をきっちりやり、空いた時間はロシア語学習やスポーツに当てる。スポーツ担当のときは比較的ゆるく仕事をできるわけだ。どうせ同僚がいても何もやらないのでいてもいなくても同じことなのである。
それはさておき。朝に組んだ同僚は恐らく10代後半か20代前半のウクライナ人。若いので子どもたちにも人気があるなぁ、と思って見ていたのだがどうやら彼もここに住んでいたことがあるらしい。ロシア語話者なのでウクライナ語は学び直したのだとか。「ウクライナ語は例外ばっかりで苦労したよ!」と言っていた。ドイツ語もうまく、コースを受講するために遅番に入っていることが多いんだそうだ。初めはドイツ語で話しかけてくれたのに、いつの間にかロシア語に切り替わっていた。
日本に行く前までにロシア語が少しは上達しそうである。