土曜日の過ごし方

昨晩の余韻だけで過ごす土曜日。要は特別なことは何もしていない。昨日は久しぶりにフィルハーモニーにコンサートを聴きに出かけた。コンサートの前には留学生がそろそろ食べたいだろうと海鮮丼を食べに行くことにした。会計の際に、ついこの間、日本を旅して帰ってきたばかりだという店員さんが嬉しそうに日本旅行について話をしてくれた。15日間の滞在だったどうだが、それはもういろいろな場所を訪れていたのでよほど楽しかったに違いない。

今朝は9時過ぎに起きてコーヒーとトーストで朝食をすます。留学生の今日の予定を聞いて、さて自分は何をしようかな、と思ったが特に何かがしたいわけでもないことに気がついた。こんな日は開き直って何もしないに限る。また火曜日のロシア語の授業で「週末は何をしましたか？」と尋ねられるので、そのときは丼とフィルの話でもしておこうかな。

相方が買い出しには行っていたが、全く足りないので二度手間だよな、と思いつつ、明日の朝食のパンやらチーズにハム、サラミ類と果物を買う。高校生の男子がひとり増えているのだ。いつものような買い方で間に合うわけがない。普段、何もしていないから気づかないのだろう。それはある意味幸せなことだ。

それはさておき、角のアジアショップへ昼ごはん用のうどん玉を買いによったら、お店のおじさんがくしゃみばかりしている。花粉症ですか、と声をかけたらそうだ、ひどいときは涙が出てきて大変なんだよ、という話になった。それでもくしゃみをしながら花と格闘していた。仕事って本当に大変！

「（それでも）良い週末を！」と言って店を後にした。

お昼にカレーうどんを食べたら、また眠気が襲ってきたが掃除機をかけてごまかしておく。息子が「アイス食べに行く？」と聞いてきたが、それにも耳をかさずコーヒーを淹れてこれを書いているところだ。

久しぶりにピアノの練習でもしようかな。
そういえば、残り半分の窓をまだ拭いていなかったなぁ。
鉢植えの土も替えたいけれど土を切らしているな。

せめて窓を拭いてピアノは弾きたいところである。ピアノもたまに弾くだけでは全く上達しない。弾きたい曲を決めて音を拾うしかないのだろう。ポロンポロンポロン。

図書館に行き、気が向けば楽器博物館か美術館の建物を見学し、カフェで休憩して本屋さんに立ち寄る、というプランだった留学生。とてもいい土曜日の過ごし方だと思う。街を別に案内してもらいたいわけではないそうなので、こちらからあれこれ提案だけはするけれど一緒にどこかへ出かける必要はない。昨日は帰りが遅くなるので付き合ったのだ。

我が家の子どもたちもあっという間に自立することだろう。

残りの窓を拭いたら視界がクリアになった。