棒人間たちの住まう村で
旅に出たのはいいものの、生来の迂闊な性格が災いしたのだろうか、森で迷ってしまった。もう二日も何も口にしていない。このままでは倒れるのも時間の問題だと絶望しかけていた所、何者かが近づいてい来る足音が聞こえた。見ると、そこには棒人間がいた。ついに幻さえ見えるようになったかと乾いた笑いが漏れたが、どうやら彼?は手招きをしているようなので、付いて行くことにした。どうせこのまま彷徨って死ぬのを待つくらいならとやけになっていたのだが、なんと森を抜け、村に辿りつくことができた。棒人間に勧