R3BIRTH UL&FMTを通して読み取った新ユニットはじまりの物語
待ちわびていた4th Live!が終わり、目と鼻の先にアニガサキ2期のジェットコースターが待ち構える時期になりました。今回は、大きな転換点を前にR3BIRTHのファンミを見た時に感じた新ユニットを迎え入れようとする物語の話です。
正直なところ当初は初陣でいきなり単独公演させるのを無茶振りと怪訝にも思ったのでした。しかし振り返れば、R3BIRTHのファンミは前向きな意味で無茶しやがって...となりつつ丁寧かつ周到に物語が作られていたことが分かっています。そのため、R3BIRTHを甘めに見ていた自分を反省する点も踏まえ、フジテレビTWOでの放送を前に書き残しておきます。
土台となる「トキスト」
シャッフルフェスティバルで告知された「Road to Next TOKIMEKI Stories」プロジェクト。
ラジオなどの媒体ごとにテーマを設けて進められてきました。アプリの「TOKIMEKI RunRuns」もそのひとつですね。ファンミでは歌の案を募集したりしていましたし、R3BIRTHのファンミもスクスタでのユニット結成→ミア・ランジュのニジガク加入→ユニット名決定を経て追加的に発表されて開催されました。
丁寧に物語が作られていた新ユニットの始まり
蓋を開けてみるとキャスト・キャラクター・ステージの面から新ユニットが立ち上がる(始まる)プロセスが描かれていました。
キャストから
フジテレビTWOの番組を通してR3BIRTHの特集が組まれ、お台場や各ファンミを訪れて最後はR3BIRTH自身のファンミに繋がって行く物語が描かれていました。
とりあえずファンミを放送したというわけではなく、ファンと共に新ユニットの始まりを共有しながら自身のファンミへ繋がっていく意図がされていました。それに、「ゆうさんぽ」には登場できない3人ですが、代わりにニジガク9人の指示でお台場を歩く様子はニジガクさんぽに近いところがありますね。
キャラクターから
R3BIRTHの3人が各ファンミのステージ作りを陰で支えていたことが描かれました。ランジュがQU4RTZを、ミアがA・ZU・NAを、栞子がDiverDivaを手助けしています。つまりポッと出てきた訳ではなく、最初のファンミから裏で関わっていたことから連続性(一緒にファンミを歩んできた仲間であること)を感じられたのが嬉しかったです。
ステージから
初陣だからと手加減することなく5曲+ダンスを行うパフォーマンスが披露されました。その9人を追い越す勢いに圧倒されました。
そんなステージに向けた準備はかなり早い段階で始められていたようで、時折見かけるキャストに無理させるな論も引っ込むような積み重ねで実現したようです。
結論:物語にもかまされた
当初ファンミの根底にある「Road to Next TOKIMEKI Stories」って何だろうと思っていました。それをR3BIRTHを軸に捉えたとき、新ユニットの始まり、新しい2色を迎えた4th Live!、そして初登場のアニガサキ2期へ導く道として最高に仕上がった(トキメキに溢れた)状態を用意してくれたと言えます。改めて楽しかったです。実際ファンミ後の4th Live!では2人の合流も描かれ、ステージ上で新しいニジガクが始まっていくのでした。(その辺は別noteで書きました)
書きたかったことは実質これでおしまいです。ただ、折角なのでファンミの話をお蔵入りにするのももったいないので続けて書いておこうと思います。
トークマシマシでじっくり感じられた各ユニットの雰囲気
ここだけユニットファンミ全体のお話です。
虹ヶ咲のライブは編成上MCが少ないこともあり、特にナンバリングでは1st Liveを除いてじっくりキャストのやりとりを聞く機会はありませんでした。その分最後の挨拶に凝縮される傾向がありますが、主なところはイベント後の生放送に集約され、あとは主体的に個人活動を追う必要があります。
その点において、ファンミは演じるキャストに焦点を当ててじっくり楽しめ、その話題をファン同士で共有しやすい場でした。
格好良く歌い上げるDiverDivaでは、かねてから久保田さんにシャイな村上さん、そしてその久保田さんが村上さんの頑張りを語るペアユニットらしい話を多く聞けました。
癒やしやハーモニーに心が整っていくQU4RTZもおへそ探検隊や結婚式をやり始めるカオスさがあったりで。
A・ZU・NAの即興ミュージカルや健康ランドで繰り出されるキレ味を楽しめたり。
R3BIRTHは国際色豊かなこともあってストレートに話し合いを進めるところなども面白く感じました。真ん中にいる小泉さんが美味しすぎます笑
そうしたユニットごとの個性をいつかユニット単体ライブに発展してほしいと思いました。
R3BIRTHの印象
小泉萌香さん
過去にはサンシャイン!!のオーディションを受けた経験もあり、今回シリーズ初の途中参加メンバーに選ばれてプレッシャーがあったことは既にインタビューで語られているところです。それでいて更に後から入る2人を引っ張って行こうとしていた話は、改めて豪快さもある方だと思いました。挨拶になるとゆっくり話すトーンも相まって引き込まれます。個人的にミーティングコーナーで両側の2人の方をこまめに窺って機敏に動く様子が美しくも小動物のようにも見えて好きです。(伝わって)
内田秀さん
個人的には「艦隊これくしょん-艦これ-」のウォースパイト役で知っていた内田さん。向こうでも滑らかな英語の印象があり、そこそこ英語に触れているのに発音が滑らかすぎて逆に聞き取れなくて若干悔しい思いをしてたのですが、Toy Dollを始め歌を聞き込んだことで最近は耳が慣れてくれました。I'm Still...から一転開放されて煽りまで入るToy Dollの爆発力がすごく楽しかったです。今思えば聞き取れないほどの滑らかさって声優だからできる聞き心地の良さなんだろうなとも感じます。
法元明菜さん
たまにYouTubeの個人配信を見ていることはあったのですが、しっかり見られたのは実質ファンミが初めてでした。いわゆる我々(オタク)に近い目線を包み隠さないところもあれば、MCでは気持ちをストレートに語ってくれるところに親近感と応援したい気持ちを駆り立てられます。"あなた"目線で接していた同好会へ同じステージに立つメンバーへとなっていく話はとても引き込まれました。
まとめてみると、同じ途中参加ながらもラブライブ!との向き合い方が三者三様に見えるのがソロを指向するニジガクと重なって面白いです。
終わりに
栞子・ミア・ランジュに言及する時はスクスタでの一件を意識して話しがちでした。でも9人に追いつくどころか追い越そうとする気迫を感じられたステージでは、スクスタから離れたフォロワーさんがR3BIRTH良いじゃんと話してるのを見るとキャストがキャラクターの魅力を引き出していく瞬間を目撃した場だとも感じました。
どのファンミも100点以上をたたき出す中で、敢えて選べと言われれば箱推しの自分はR3BIRTHを挙げます。それだけすごかった。
そんなこんなでスクスタでは3rd Seasonが進行中ですし、アニガサキ2期も始まります。「未来ハーモニー」でそれまで感じていた何か憑物のようなものが落ちたのと同じように、"途中参加組には大変な時代があったよね"と気軽に話せる時期がどんどん来れば良いと楽しみにしています。