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置き去り猫を助けたい!⑱

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心の底から悔いた日

忘れもしない12月7日。この日のことを思い出すと、今でもゾッ...とします。
朝いつものようにエビがごはんの催促でクンクン鳴いていたので、朝ごはんを作って猫部屋に行きました。入った瞬間何か違和感を感じましたがとりあえずエビにごはんをあげ(早くあげないと怒る)ふっと窓の方を見ると、

え...少しだけ...開いてる!!??? 
昨日の夜きっちり閉めたはずの窓が10cmほど開いていたのです。

何が起こったのか分からず気が動転して、心臓が早鐘のように打ち始めました。カモちゃんのケージに駆け寄り、祈るような気持ちでかけてあった毛布をめくると、そこにカモちゃんの姿はありませんでした...。

急いで外に飛び出してカモちゃんを探しましたが見つからず。元々まったく慣れていなかったので呼んでも出てくるはずはありません。なんで、こんなことになったの?という思いがぐるぐる頭を巡りました。

すぐにmayabellさんに連絡し、脱走の経緯を説明してアドバイスを求めました。カモちゃんのような猫は探していることがバレると余計に逃げるから、置き餌をして戻って来るのを待ったほうが良いということで、数カ所に置き餌をして戻って来るのをひたすら待ちました。

しかしこの日は夜になってもカモちゃんの姿を見ることはできず。運悪く降ってきた冷たい雨の中でじっと身を潜めているであろうカモちゃんの姿を想像すると申し訳ない気持ちでいっぱいになり、せっかく医療にかけたカモちゃんを逃してしまった自分の迂闊さが悔しくて悔しくて涙が止まりませんでした。

脱走の理由ですが、正確なことは正直わかりません。朝の猫部屋の様子からの想像になりますが、エビかカモちゃんがカーテンに飛びついた拍子に窓の鍵に爪が引っかかり鍵が開いてしまった可能性があります。
ちょうど鍵付近の布が破れているのを見つけ、エビとマメちゃんがたまにカーテンにぶら下がって遊んでいたのを思い出しその可能性を考えました。

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次に、窓に吸盤でくっつけるタイプのハンモックをつけていたのですが、猫部屋が荒れている朝はブランと外れていることがありました。この日もやはり外れていて、ハンモックを引っ張った拍子に窓が開いてしまったのではないかと考えました。

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偶然が重なってしまった可能性があるとはいえ、鍵のストッパーをきちんとかけていれば防げたかもしれない脱走です。

カモちゃんにまた会うことはできるのか、またお世話することはできるのか。約2ヶ月かけてやってきたことをすべて無駄にしてしまった気がして、悔しくてたまりませんでした。

不幸中の幸いだったのは、エビが逃げずにいてくれたこと。カモちゃんが出て行く場面を見ていたはずなのに、一緒に行かなかったことは奇跡です。それどころかいつものようにごはんの催促をして、しっかり完食していました。
外より家の中の方がいいと思ってくれたの?と、どん底の気持ちが少しだけ救われました。

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ノンちゃんを繰り上げ保護

カモちゃんが脱走した猫部屋はノンちゃんハウスのすぐ横だったので、万が一戻って来たカモちゃんと鉢合わせしないように、あとはノンちゃんが置き餌を食べてしまう心配があったのでノンちゃんを急遽家の中に入れることにしました。

ハウスに入るように促すとノンちゃんは自分から大人しく入り、ハウスごと家の中に入れてケージに移してもまったく怖がらず、最初の夜をとても静かに過ごしてくれたのには驚きました。

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ノンちゃんのお腹の張りがずっと心配だったので、保護の翌日病院へ。そこで出るわ出るわ野良の証。カモちゃん捜索は最優先で続けつつ、この日からノンちゃんの病院通いがしばらく続くことになりました。

⑲につづく


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