迷った挙句、羅針盤を持たずに出航
前回の記事はこちら。
初のイベントを終え、僕は再び困っていた。
何をすればいいかわからない
まず、仕事が降ってこない。
僕の任務はファブ施設の運営で、そのために必要な環境の整備、広報、企画の実施などをしてね、内容と方法は任せる。という感じで、
何のために、誰に向けて、いつ、何を、どうやってやるのかは決まっていなかった。
前職では基本的に具体的なタスクと期限が決められていて、あとはひたすら作業を進めていくという感じだったので、大きく異なるスタイルにとても戸惑った。
ミッション・ビジョン・バリューの重要性
自分で考えていくにせよ、具体的に何をしていくかを考えるためにはそもそもの指針がわからないと進めにくいなと思った。
だから、どういう経緯でこの法人が設立されて、何を目指しているのか、なぜ今の事業をやっているのか、このファブ施設の立ち位置はなんなのか、を一度整理することにした。
今思えば、前職では会社の目指していることや歴史なんて正直あまり気にしていなかった。
というのも、創業40年近くの会社で部署や課ごとに役割が細分化されていて、それぞれの業務を進めていれば会社全体として回っていくように仕組みができていたから、特に気にする必要がなかった。
だけど、今の法人はベンチャーということもあってまだそういう仕組みができていなかったから、これだけやっておけば大丈夫という感じではなかった。
また、やっている事業に対して人数が少なくていちいち指示を仰ぐことができないので、それぞれが今何が必要で自分がどう動いたらいいのかを考える必要があった。
そしてそれを考えていく上で必要になるのが組織の目指していること(ミッション・ビジョン・バリュー)なんだな、ということを身をもって実感した。
どこに向かっていけばいいのかわからない
ということで、設立時から関わっているメンバーから話を聞いたり、それぞれの事業担当者にどういう経緯で現在の事業をしているのかなどを聞いた。
その結果、法人のやっている事業が多岐に渡っていることもあり、まとめようとすると「テクノロジーを使って地域を幸せにする」というだいぶ抽象的なものになってしまい、なんとなくはわかったけど、腹落ちするレベルまではいかなかった。
また、法人の代表からは「メンバーそれぞれのやりたいことを尊重しているから、あなたもやりたいことに挑戦していいよ。」と言われたので、自分が何をしたいのかを改めて考えてみた。
この記事で書いたように、ここに来た理由は主に以下の2つ。
・田舎という人との距離が近い場所で、目の前の人のために仕事をしたい
・自分が興味のあるものづくりや教育に関わりたい
だけど、改めて自分が何をしていきたいのか、何を目指しているのかを考えた時、具体的なイメージがあまりできていなくて、自分の解像度が低いことに気づいた。
その後もいろいろと考えて他の人に壁打ちしてもらったりしたけど、結局答えは見つからなかった。
考えるのやーめた!
だから、考えるのをやめた。
というより、今の自分に必要なのは考えることより行動することだとようやく気づいた。
今まで田舎に住んだこともなければファブ施設を運営したこともない。
そんな状態でいくら考えたところできっと答えは見つからない。
だから、今の状況で自分にできることを一つずつ積み重ねていく。
そうすれば自分の中で少しずつ解像度が上がってきて、自分なりの答えに辿り着くんじゃないかな、と。
いつも行動する前に考え込んでしまう自分にとって、
・今自分にできることに目を向ける
・とりあえずやってみる
この2つの大切さを学んだ瞬間だった。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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