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不器用も立派な「才能」であるという話
先日、美容師をされている生徒さんから
面白いお話を伺ったのでシェアしたいと思います。
その方はフリーで活躍されていて、
色々なサロンで引っ張りだこの方なのですが、
「美容師ってどういう人が向いてるとかあるんですか?」
と聞いてみたところ、意外なお答えが返ってきたのです。
「うーん、不器用な人ですかねぇ」
私は、美容師という職業は手先が器用な人しか
できないものとばかり思っていたので、とてもびっくりしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1694045843768-HOivKqJFeA.jpg?width=1200)
その真意をきいてみると、
その生徒さんはこんなお話をしてくださいました。
「自分でいうのもなんなのですが…
私はたぶん比較的器用な方だったんです。
他の同期よりも早くデビューしましたし、
恥ずかしながらみんなよりもうまいと得意になっていました。
ですが、数年後…
自分が、あの子は不器用だからと少し下にみていた子が
いつの間にかものすごくうまくなっていて、
売上もどんどんあがっていって、
実力の面でも売上の面でも追い越されてしまったんですよね。
お客さんへの説明も上手で、後輩への技術指導も上手で…完敗だなと。
あんなに下手だったはずなのになぜ…!と思って
その理由を冷静に分析してみたところ、
”いや、むしろ不器用だったからだ”と気づいたんです。
もちろん私も練習はしましたけど、
結構なんとなくでできてしまったことが多かったから、
技術を探求したり追求したりすることが
その子より少なかったんだと思います。
結局、不器用な人は器用な人がなんとなくできてしまったところも
なんとなくはできないから、試行錯誤の回数が圧倒的に多い。
だからこそ、再現性高くどんなお客様にも安定的に
高いパフォーマンス発揮できるんだろうなと思ったんですよね。
まぁ…不器用で練習もしないのは問題外ですけど(笑)
そういう意味では不器用かつ探究心がある人
ということなのかもしれませんね。」
このお話をきいて、非常に納得感があったのと、
これはどんな仕事でも同じだなと感じました。
非常に優秀な営業マンの中には、
自らを「コミュ障」だったとおっしゃる方も多いですが、
これも「ノリ」ではなく、コミュニケーションを体系立てて技術化し、
試行錯誤なさっているからこそ成果が出るのだと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1694045949835-sokNT10T7X.jpg?width=1200)
そういう意味では「不器用」や「コミュ障」も
一つの才能と言えるのかもしれません。
そうした一見弱みになりそうなところも、
要素としてしっかり活かして成果をだしていきたいですね!
人事コンサルタント
金森秀晃