ぱるたんに学ぶ🩷今の自分が一番かわいい!
ダイエットは今の自分を愛する行為だと思ってる。なによりそれが今の時代に合っているのだ。「そのままのあなたが一番可愛い」というのがトレンドというより今の時代の最高の生き方なのだ!
☆ぱるたん(桜庭遥花さん)に学ぶ
不完全で未完成で、それゆえ最高に今っぽい
ぱるたんこと桜庭遥花さんの話をさせてほしい。CUTIE STREETというアイドルグループのピンクの人。「かわいいだけじゃだめですか?」という曲でブレイクしたが可愛いだけでいいですよ!!!!と思わせるのが彼女の魅力である。
動画が上手く貼れないから検索して見てほしい。
「不完全で未完成だけど完璧に可愛い」という、最高に今っぽいバランスが魅力なのだ。これが今っぽいということをどうか覚えていて欲しい。
私が知る数少ないエピソードも、なんとも今っぽくて素晴らしい。
・柔らかさを感じさせる体型に一部から「K-POPでは考えられない、けしからん」という声が上がるも、大勢のファンが「ぱるたんはこれがいいんだよォ!」と団結した
・生歌一発録りで1人だけガッチガチに緊張しており、そのことがかえってリアリティをもたらしてめちゃくちゃ注目を集めた
つまり「不完全で未完成だが、それがとてつもなく可愛い」ということがめちゃくちゃ支持を得てるのだ。
ぱるたんの「そのままの自分」一点突破
私は彼女を「PRODUCE101 JAPAN GIRLS」というオーディションに出た頃から追っている。韓国由来のオーディションだから基本的には「最終的に、完成されて完璧なアイドルになること」を求められる(日本版は若干の方向性の違いが見られるが)。
だが、ぱるたんはそれすら「可愛さ」で突破してしまった。
初回テストではポンコツさを余すところなく見せて最低ランク。それでも審査員からかけられた一言がこちら。
「声が……かわいいですね」
最低ランクを付けられた練習生でそんなことを言われたのは彼女だけだった。つまり「ポンコツかどうかは置いといて、可愛い」という、オーディションの根幹を揺るがす発言をさせてしまったのだ。
彼女はその後もひとりポンコツなりに成長する姿を見せて「とにかく可愛い」ということだけでのし上がってゆく。結果として最終審査に進める20人の枠に入ってしまった。
そこで見せた「CHOPPY CHOPPY」のパフォーマンスは伝説的な可愛さであり「デビュー組に入るのは厳しいだろうが、この人をこのまま一般人に戻してはならない」という強烈な何かが生まれた。これは私の中だけではなく、多くの人の中に生まれたのであろう。
それが雑誌「LARME」への突然の掲載につながった。
オーディション後音沙汰無しの状態から、素人なのにいきなり人気ファッション誌で特集が組まれてしまったのだ。
しかも「かわいい」を旨とする雑誌において「ぱるたんっていう可愛い子がいます」というだけの特集が。
いくらLARMEと言っても、あくまでファッション誌だから「服が似合う」ということが必須条件である。
しかしぱるたんは違った。よくわからない服を着せられているけど、可愛いからいいか。というのが私の感想だった。
他のモデルさんに比べて明らかに絞られていないボディが、さらに可愛さを増幅させる。あれ?なんで今までモデルは細かったんだろう?とすら思わせる。「そのままで可愛い」だけで、人々の価値観さえ塗り替えていくのが彼女なのだ。
そしてこのたった1回の素人としての掲載が大きな反響を呼ぶ。わたしも何とかしてぱるたんを世に出したくて、ずいぶんコメントとかレビューを残したものだ。
そしておそらく最短記録でレギュラーモデルに起用が決まった。しかもモデルとしてのキャリアはゼロである。LARMEが比較的いろんな経歴のモデル起用が多いとはいえ、なんの発信もしてなかった、オーディション番組に出てただけの素人がレギュラーモデルになるなんて!!!
これはファッション誌を長年追ってきた者なら愕然としただろう。レギュラーモデルというのは高い壁で、選ばれた一部のトップモデルしかなれないもの。しかしぱるたんは可愛いのでトップモデルに肩を並べました!!
そしてアソビシステム所属、CUTIE STREETのピンク担当としてのデビューへつながる。変な大人に引っかからず、現在の日本では最高峰の「まともな大人」に守られる形で彼女は活動を続けている。これからのトレンドを創ること間違いなしの彼女、とりあえず推しといて損はない。
☆それ、本当にあなたのなるべき姿?
さて、ダイエットに話を戻そう。ダイエッターはつい、今の自分を「不完全で未完成だから」という理由で否定しがちである。
しかもなりたい自分として、モデルさんやボディビルダー、あるいは「痩せていた頃の自分」を目標に置きがちである。しかしそれは本当にあなたのなるべき姿だろうか?
ロールモデルはむしろ、ぱるたんである。だって、そのままのあなたが一番可愛いんだから。ダイエットのスタートはここからである。
今の「不完全で未完成な今の自分」を愛してやらないと、理想と現実のギャップで「今の自分」が反乱を起こしてしまう。それがストレスになり、やけ食いしたりリバウンドを起こしたり、もっとひどいと摂食障害につながる。悲しい現実をあなたも知ってるだろう。
ロールモデルの罠①スポーツ選手
わたしもその罠にしっかりハマっていた。長年のロールモデルは女子サッカー元アメリカ代表の「ホープ・ソロ」さん。走るのも球技も大の苦手なのに!!!
「ロールモデルを目につくところに貼って自分を鼓舞する」というライフハックを元にiPadのホーム画面をソロさんにしていたが、実際にはホーム画面を見るたびに落ち込む一方だった。
彼女のバキバキの腹筋と自分の出っ張ったお腹を比較しては、お菓子を食べつつゲームする日々。ロールモデルどころか自分イジメである。ソロさんだってそんな使われ方したくないでしょ。お互い幸せになってなかったんだから。
ロールモデルの罠②痩せてた昔の自分
もうひとつの罠は「体重48kg以下だった25歳の自分」という目標だった。
あの頃は今と違ってバリバリ働き、夜な夜な街に繰り出して飲み、休日は何でも着られるボディを引っさげて服を買い漁っていた。
それに食事を見直してさらに痩せたのだ。たぶん45kgくらいまで落ちてた。人にも痩せたねって褒められた。毎日「今が最高!」って思ってた。
あの頃を取り戻したくて、その後10年にわたるダイエットの日々が始まった。
なんと一度も48kgに戻らず、55kg~70kgをウロウロし続けた。リバウンド回数にして10回以上だろう。35歳を迎えたこの1年ほどは何をやっても70kgから落ちなくなっていた。そして年末年始を過ごして体重を測るとなんと過去最高を更新する73kg!このまま太り続けたらどうなってしまうの!?恐ろしくなって、わたしは真剣にダイエットと向き合うことにした。
☆ありのままの自分を毎日アップデートしよう
そして現在たどり着いたのが「猫理論ダイエット」である。これはわたしが「不完全で未完成な今の自分」のまま痩せるために考えたやり方だ。
・食い意地が張っていて
・油断すると過食に走るタイプで
・細かいことは考えたくなくて
・料理もできるだけしたくない
・レシピだって誰か考えてほしい
こんな、ダイエット的にはダメダメといえるステータスの私でも続けられる形を考えた。
とりあえず食事を「低GIの炭水化物」と「高P/F比のタンパク質」食材で組み立てるだけ。レシピはChatGPTに考えてもらって言われた通りに作るだけ。だから最初の三週間を疲れることなく楽しく乗り切れた。
そして、三週間でマイナス3kgの成果である。これは脂肪や筋肉というより、過食でむくんでた身体から水分が抜けたとみている。それでもなんだかお肌がぷるぷるで、過食によって傷んでいた胃腸の調子がすっかり良くなってとてもうれしい。
今回の目標は「好きな服を着られるわたしになる」「健康で楽に生きられるようになる」という感じ。地味だし、美しい誰かを目標にする訳じゃない。ただ「不完全で未完成で、そのままの自分」を毎日少しずつアップデートする生活をしている。なんとそれが最高に楽しいのだ!!
元々わたしの趣味は情報収集・比較・アップデートである。たとえば一年に1回格安SIMを乗り換えたり、スマホを買い替えたりすることを至上の喜びとして生きてきた。
ところがダイエットは毎日が情報収集・比較・アップデートの連続だ!食事は1日3回はするし、食材の買い出しだって2-3日に1回は行く。レシピだってその都度ChatGPTと相談する。アップデート回数がスマホの比ではないのだ。
なんでこんなことに気づかなかったんだろう!スマホのアップデートより己のアップデートのほうが試行回数が圧倒的に多いから楽しい!!ダイエットを始めて良かったと心から思っている。
そして毎日がアップデートということは、めちゃくちゃ今を生きてるってこと。
過去の自分や他の理想像を求めてダイエットするよりも、今の自分を毎日アップデートしてダイエットするほうが楽しい。そしてそれは今の自分を愛する最高の手段である。
今の自分は髪もツヤツヤで、お肌もぷるぷるで、体重の割には脚が綺麗で割といいじゃんと思ってる。それに加えて痩せれば、服の選択肢が増える。出っ張ったお腹を隠すためではなく、好きかどうかで服の丈を決められる。今の自分のためのファッションができるようになる。うーん、楽しみだ!
過去の自分でも、憧れの他人でもなくて、今の自分を生きよう。ダイエットをすることで毎日、自分を愛そう。ダイエットしてる人はみんな仲間だ。一緒にアップデートしていこう。
さあ、私と一緒に、お試しあれ!