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歯の矯正と人生の矯正

自分を変えたいと躍起になるほど三日坊主で終わる。急いで慌てて振り幅が大きいと、元に戻った時のやるせなさはデカい。何でもそうだ。変化は徐々にやってくる。その時まで我慢できる人こそが何かを成し遂げる人なのだろう。忍耐力とも言うべきか。98%は殻を破れずに終わる。

よく「何かのきっかけで人生が変わった」という人を目にする。文脈だけでは、それを機に一気に変わったと受け取りがちだが、実際は徐々に変わったがほとんどだと思う。ただそれじゃインパクトに欠けるから多少盛ってる。立場が立場なら自分でもそうするから分かる。その言葉に騙されて、人は一気に変われると信じてる人は多い。「自分を変えてくれるきっかけ」だけを探し求め自分からは他に何も行動をしない。完全に他力本願な人が多い。

歯の矯正は長い時間を費やすと分かっていても人生は不意に変わると信じている人がいる。ゆっくりと適度に圧力を加え、歯は少しずつ動いていくのだ。途中で止めたらまた元の形に戻っていく。

「時間と圧力」

僕の好きな映画「ショーシャンクの空に」でもこの単語が出ていた。

人生に矯正をしよう。とにかく毎日、短くてもいいからやる。圧力を段々と掛ける。絶対に一気になんか変わるわけない。止めたらそこで元に戻る。無理せず、徐々に。やりたい衝動を抑えて、少しずつ。5分でもいい。当たり前になるまで時間を掛ける。

習慣付く期間でよく言われるのが「21日」いやそれ以上かもしれない。ただ、それは単に数字に過ぎない。「当たり前」になるまで続ける。一回のオーバーワークより七回の圧力。

それが一生習慣になる、という理念の元「習慣付けたいこと」を取り入れる。「これを死ぬまで毎日続けられるか」と自問自答する。僕は、最近ジムに通いだした。とにかく少しずつ続けられている。ただ準備やトレーニングの内容が億劫になる時がある。だから出来るだけシンプルに。何かにストレスを感じる場合、その原因を除く。

「こうあるべきだ」「ちゃんとしなきゃ」の束縛から解かれて、少しずつ前進しよう。

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