日本のコロナってヤバイの?そうでもないの?
2021/01/07、新型コロナウィルス感染拡大防止を目指す2度目の緊急事態宣言が発令されましたが、身の回りにコロナ感染者が少ない(若しくはいない)自分からすると、状況はどれほど深刻なのかがわかりにくいので、ちょっと調べてみました。
近隣の国々と比べてみる
深刻な国代表例といえば、アメリカです。ここ最近、アメリカでは9.11同時多発テロと同じ数の(コロナによる)死亡者数が"毎日"報告されています。感染力の高い変異種が発見されたという英国も深刻な国です。人口100万人辺りの死者数でいうとアメリカのそれを超えています。これらの国の報道と比べると、日本の死者数は累計およそ3,500人、100万人あたりの死者数も約30人と大きくは見えません。しかし、英米は世界で最も深刻なレベルの国です。ここと比較するとほとんどの国の状況が「そうでもなく」見えまてしまいます。
日本のコロナを知るには、人種や地域・環境が近いところと比べてみるべきと思い、やってみました。
2021/01/07時点の累積データ(ソースはこちら)です。日本はヤバイということがわかりました。昨年の始めに一番オオゴトになっていた中国の感染者数は優に超えてます。規制を強化している韓国と比べても感染者数は約4倍、死者数は3.5倍です。台湾やシンガポール、ベトナムはウィルス抑止に成功している例として挙げられることも多いですが、「気候とか人種のアレが原因じゃないの?」と思ってしまいがちです。なので、お近くのタイとフィリピンも比べてみました。。。同じ気候でも、失敗するとフィリピンの例になってしまうと考えると、台湾とベトナムは間違いなくウィルス抑止に成功していると言えそうです。
と言っても、母数(各国の総人口)に差があるので、人口を100万人に揃えて、割合で再集計しました。
どちらにしても日本はヤバイですが、シンガポールの感染者数とフィリピンの死者数割合が目立ちます。こちらのグラフで見ても台湾とベトナムのウィルス抑止策の効果は顕在です。
近隣且つ、近しい気候、近しい人種で比べたところ、日本の現状は良くないことがわかりました。
免責:データについて、感染者の集計対象や検査方法が同じかわかりませんし、生活習慣や食生活、経度緯度まで比べると全く異なる国なので、感染抑止のファクターは全く別のところにある可能性も否めませんが、手に入るデータで比較した結果と所感を記載しています。
対策は経済活動の自粛なのか?
日本ではコロナ対策というと、「不要・不急の外出を控える」とか「酒類を提供する飲食店の営業時短要請」と言った経済活動の抑え付けを想定します。コロナウィルス抑止に成功しているということは、相当厳しく経済活動が狭められているのではと考えて、GDPを比較してみました。
日本はやはり3四半期とも下がっています。しかし、台湾とベトナムはウィルスを抑止しつつGDPも上がっています。ここでは中国の成長も大きいです。これらの三国は経済活動に関しても締めつけすぎることなく、成長をキープできているようです。日本がやっている人流を抑えることに注力することは重要だと認識していますが、経済面の成長も無視するわけには行かないと思います。
グラフのデータソースはこちら↓です。
https://www.jetro.go.jp/
https://www.esri.cao.go.jp/
https://www.bea.gov/
免責:GDPは多種多様な要因によって変動するので、コロナ対策と直線的な相関があるとはいえません。ここで要因を語ることはで不可能ですm(_ _)m
雑記:コロナショックはどれくらい続くのか?
これは誰にもわかりません。歴史的に見ると、ペストは14世紀の英仏百年戦争を10年弱止めました。16世紀の大航海時代、アメリカ先住民は欧州人に持ち込まれた家畜から感染症をもらい、侵略に屈して文明を失いました。日本で流行したコレラ(コロリ)は19世紀初等から末までの100年間に渡り、断続的に感染拡大したという記録があります。インターネットは普及しましたが、人の力で天災は止められません。"未知"のウィルスは天災に近い気もしてます。
目下研究中であり、未解明の部分が多い新型コロナウィルスの拡大を人為で短期間に押さえ込むのは難しいと思いますが、だからと言って、されるがままに甘んじることはできません。個人的には「週2で自宅でコロナチェック」を試験的に実施することを推しています。詳細は以下の記事にありますので、ご覧い頂けましたら幸いです。
最後まで、読んでくださってありがとうございました!