「それ、ペルソナ設定の軸が間違ってますよ」
どうも。ジンキムラです。
先日、サービス開発経験豊富な方とお話しした際に
「それ、ペルソナ設定の軸が間違ってますよ」
と、言われていろいろ見直したら目から鱗だったので、こちらで記事にします。
僕は、KIFFという投げ銭webアプリの開発・運営をしています。チームの一因ではなく、会社として経営全てをほぼ一人でやってます。そして、業績は大ピンチです。詳しくはこちらの記事をご参照ください。
「ほぼ一人」と書きましたが、実際に一人でした。定期的に相談に乗ってくださるメンターの方がいらっしゃって、その人が唯一のコンパスになっていました。
しかしながら一人は厳しい。客観性もないしレバレッジもかからない。メンターの方からも「一人でやるな!」とのお言葉を頂くのですが、チームを作るってどうすればよいのか。お金も実績もありませんし(Unfortunately)ビジョンに共感してくれる人もいない。
「。。。。。何から始めるべ?。。。」
結論、「実績」と「(共感を得られる)ビジョン」をマイルストーンにして進むことにしました(この記事では「実績」には触れません)。
「(共感を得られる)ビジョン」は妄想ではいけないので実態調査と数値的根拠が必要です。そして、この資料作りは一人でやりがちです。「それがよくない」。
ということで、まずはとにかくビジネスについて誰かとお話ししようと思い、yentaさんを使ってみることにしました。yentaさんは3年前に登録したのですが、審査に通らず放置していました。最近「審査制度撤廃したので自由に使って下さい」というご連絡を頂いたので印象的でしたw。
yentaでお会いした10名前後の方は、みなさんとても真摯にお話しを聞いて下さり、自分では気づけない部分のご指摘やご助言を頂けるので、非常に助かっています。そして、そのお会いした中の一人の方が「それ、ペルソナ設定の軸が間違ってますよ」と指摘して下さったのです。
その方は複数のサービス開発経験があり、研究者として複数受賞実績がある方です。
パッと聞いて理解ができなかったので、詳しく教えて頂くと以下の内容でした。
あなたが「価値を届けたい/助けたい」と思っているターゲット顧客は、あなたが提供する価値を望んでいない。ターゲットをセグメンテーションして、As-IsとTo-Beを見直しなさい。ターゲットが「困っていること」「成功するのに必要なこと」は"投げ銭"ではないと思うよ
つまり、恋人が欲していないプレゼントを渡して「なぜ喜ばないのだろう?」と言っている愚かな勘違いマンということです。
そしてさらに「それぞれのAs-IsとTo-Beが重なるグラデーションが濃い部分と、あなたのリソースでコミットできることに注力せよ」とのこと。
なるほど。
早速、ターゲット顧客リストをペルソナ条件でセグメンテーションして、条件に合う順にリストしました(スプレッドシートの一部です↓)。
そして、ヒアリングメモを引っ張り出して上位10名のAs-IsとTo-Beを書き出したら。。。。
あら不思議。。。ご指摘の通り。
"投げ銭を欲している人"は一人もいませんでした。
価値を提供することで、顧客を幸せにしたい。幸せにすることで、その一部を対価として頂きたいと考えていたはずなのに、こんなことにも気づかない。「一人でやるな!」当たり前のことですが、本当に大事です。
"As-IsとTo-Beの重なる部分"はまだ見えないので、もう一度ユーザーと話に行こうと思います。
この助言を下さった方に言われた、以下↓も印象的でした。
無闇にユーザーを増やすのではなく、今、あなたのサービスを使ってくれている方を幸せにしなさい。それができれば顧客は増えていく
↑この助言の先に、(同じ日に拝見した)clusterの加藤さんのtweetがあるのだと思って深く感銘を受けました。
ランウェーに余裕はないので、資金調達も並行して進めなくてはなりません!まだまだ頑張ります!
最後まで読んでくださってありがとうございました!