映画感想「クロール/凶暴領域」
映画感想「クロール/凶暴領域」
映画「クロール/凶暴領域」(2019年/87分)の映画感想です。
おすすめ度:「観たいものが観れた。言うこと特になし!」
あらすじ(ネタバレなし)
ワニが襲ってくる。
感想(ネタバレなし)
ワニが襲ってくる映画が観たいという、そこのあなた。
迷ってる時間のほうがもったいない。だって上映時間87分ですよ。
ささっと見ちゃいましょう。
あらすじ(ネタバレあり)
必要ない。
ワニが襲ってくる。それだけだぁ!
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感想(ネタバレあり)
動物パニック映画が観たい。
でも正直、出来には期待していない。
そういうときってありますよね。
どうせ面白くないんだもん。動物パニック映画。
でも、観たいんだよなー。
面白い作品に巡り会えたときの喜び。動物パニック映画にはそういう側面がある。
今回の「クロール/凶暴領域」は、そんな久しぶりの喜びが味わえる作品でございます。
オープニング ー 。
やたらとお尻周りが食い込んでいる競泳水着で泳ぐ美女たち。
この時点で、ちょっと期待値がアガる。もしや、、、この製作陣、結構「わかってる奴ら」なのでは。
プールの底から天井を見上げる形で、スイマーが画面の下から上に泳いでくる。
はい、ここでタイトル!「C R A W L(クロール)」
まじかよ・・・。ダジャレかよ・・・。
ここで、私は一回この映画を諦めた。
ところがどっこい、ほぼほぼ無駄のない展開により、無理くりに、ワニに襲われるけれども逃げられない、そのためのシチュエーションが築かれていく。
・ハリケーン ・洪水 ・道路が寸断 ・近くにワニ園がある
・娘がお父さんを助けに行く
・警察官(姉の元カレ。あら偶然)に止められるが、無視
・お父さん、軒下をメンテナンス(何故このタイミング?)
・軒下には、ワニがいたのだ
この辺がぱぱぱっと、描写される手際の良さ。
「こんなん興味ないよね。すぐ終わらせるからちょっと我慢してね。」
という製作陣のメッセージが伝わってくるようだ。
ワニの初登場のシーンが、秀逸。
なんの溜めも作らず、いきなりドバン!と現れる。潔いぞ。
そこからは手を変え品を変え、襲ってきてくれるワニ。
軒下で地味に
↓
大雨により水位があがってくる軒下で
↓
もはや水浸しになった町中で
等々。
サービス精神が旺盛。
地味にすごいなと思う点としては、
「なんでワニが人を襲ってくるのか」
という点を、全く触れない点である。
「ワニ園の適当な経営により、お腹をすかせていた」
「動物実験により虐げられていたワニたちだった」
「知能を向上させる実験をうけたワニたちだった」
とか、全然ない!
「ワニだから襲う。」それだけである。素晴らしいぞ、その割り切り!
あと、その設定何の意味が?と思っていた、女性主人公が競泳選手であるという点。
冒頭のプール&更衣室でのサービスカット目的かと思ったが、まぁそれもあるだろうが、ワニ描写にもうまく繋がっている。
主人公は水に慣れているため、水中であたふたすることがない。
その結果、水中の主人公の視点で、ブレることなくじっくりと、巨大なワニの雄姿を拝むことができるのである。
いいね。
ワニが獲物に食らいついたときに行うとされる、ローリング(噛み付いたあとに体全体をひねって食いちぎる技)がみっちりと描かれていて、観たいものが観れて、大変満足。
というわけで、「ワニ映画が観てーなぁー」と思った方には、迷わずオススメであります。