結局のところ歌って覚えることが私のとっての最強の学習法かもしれない
SpotifyでDavid Reesの「De Ellos Aprendí」にハマってからスペイン語のPopsをよく聴くようになり、最近ではSpotifyがチョイスしてくれる「David Rees Radio」のプレイリストを選ぶだけで似たような(というか私にとっては聞きやすい)スペイン語の曲を再生してくれることに味を占めたので散歩や移動中にそれを再生しては気に入った曲を自分用のプレイリストに放り込んでいる。(今はフリープランなので何度も最初から聴くことができないので、プレイリストに入れて再生した方が何度も聴ける確率が高い)
スペイン語を覚えたい身としてはただ楽しむだけでなく当然覚えた単語に反応できたことにただ喜んだり、聞き取れたけど意味の分からない単語をDeepLで調べるという中学生のような楽しみ方をしているが、私はピアノの場合と同様、特に気に入った曲は演奏したくなる性質。とはいえ、丸々1曲とかワンコーラスはまだ発音のハードルが高いことが多いためとりあえずサビだけを歌う。
私が歌いたくなった曲のサビ
De Ellos Aprendí - David Rees (2020)
「シーゲ ナダンド シーゲ ナダンド」を歌うのがとにかく愉快。元々日本語でも滑舌の悪い私は「タン ブランディト ケ メ キエロ モリール」で少し手こずった。David Reesの歌はどの曲も柔らかくて大好きだが、この人自身がめちゃめちゃ繊細そうなのでなんとなく心配になる。
Dile a los demás - Dani Fernández (2022)
私にとっては半分が難関だが、「キエレス カルガス トド コントラ ミ」のスコーンと抜けたメロディはホントに気持ちがいい。Dani Fernándezはとにかく声が好きだ。
Tralará - Conchita (2014)
この曲はやっぱりユニゾンが入るこの部分がリズムも良くて歌うと気持ちがアガる。ただ「アブラサルテ イ ポデール ペンサール」で舌が回らず未だにうまくハメられない。悔しい。
ところでこの歌詞をGoogleで検索したときに表示される日本語訳では、「Qué jodidamente incréible es ~」が「あなたを~するのはなんて素晴らしいことでしょう」とお行儀のよい文章で出てくるが、「jodida」を辞書で引いたら「ひどい、どえらい、しょうのない」とか「イカれている」と訳されるなかなかの俗語だったので驚いた。ニュアンスを加味して訳すなら「くっそエモい」「バリすごい」とか「アホほど信じがたい」という感じになるのだろうか?(今度HelloTalkで訊いてみよう)
そして「Tralará」の意味もイマイチ掴めないがおまじない的なものなのか、文学作品などから出た言葉なのか…。
Una Vez Más - David Otero (2017)
この曲は曲調の通りめちゃめちゃキャッチーで歌詞も分かりやすいのでたぶん歌詞が無くてもすぐに1曲歌えると思う。最初の「ノ プエド」の連呼でもうニヤリとできる。
日常会話や旅行で使える会話は私にとってそこまで身近に引き寄せたいものではないため簡単なフレーズであっても頭に入りにくかったりするが、サビだけのワンフレーズ歌唱は歌えるようになりたい一心でムキになって練習するから自然と覚えるし、語彙も増えるし、言葉のリズム感も身につくので学習効果としては相当高いと思う。Tralaráに至っては上で抜粋した部分だけなら空でフレーズを打てるようになった。笑。
中学校のときに世話になった先生はビートルズで英語を覚えたと言っていた人が何人かいたがなるほどと今更ながらに思う。(英語の曲に関してはそこまで調べようと思ったことが無かったから)
そういえば私はピアノも弾きたい部分ばかりを集中して練習する子供だった。そのせいでスランプに陥り壁を超えられず当時の夢叶わずとなってしまったわけだが、スペイン語に関してはそこまで実用的な夢は見ていないのでこの学習法で正解なんだと思う。発音に慣れてきたらそのうち1曲丸々歌いたくなるだろうからとにかくワンフレーズ歌唱を楽しみ続けたい。